瞑想がうまくなるコツ
2014/02/13
みなさんこんにちは。師岡絵美里です。
「瞑想がうまくなるコツはなんですか?」
と聞かれました。
「日常を丁寧に過ごすこと。
要らないものを持たないこと。
やるべきことを全力でやること。
目を閉じていない時間に、真に目を開いていること。」
そう答えました。
まわりを見渡してみると。
見慣れた人、見慣れた物、見慣れた現象。
見慣れすぎていて
人はその渦中にいる時には
それがどれだけ自分を支えてくれているのか
理解が追いつかなかったりします。
それらの「見慣れたもの」たちが
変化して、形を変え、離れて行く時に
どれだけ自分を支えていてくれたかを真に理解したりもするのです。
言い切れなかった感謝や示しきれなかった優しさに心残りを感じながら。
あなたが好きじゃない人や、うとましく思っている相手でさえ、
あなたのアイデンティティをしっかりと支えていてくれている人です。
人は「分離」の意識にすがっているかぎり、
「嫌悪」でさえも自意識と保つための重要なツールなのです。
相対の世界に生きると、そんなことだらけなのです。
「バガヴァッド・ギーター」では、
神の化身クリシュナは、戦士アルジュナに対して言いますね。
「相対を離れよ。」
と。
ワンネスはそこにある。
相対を離れ、無知と光を識別し、
最終的にはすべての「関係性」が溶解した、
ひとつのソースに戻るのです。
もし。
見慣れた状況。
今、それらのすべてがいきなりなくなってしまったら・・・
あなたの意識は「自分」というアイデンティティを
一秒ですらうまく保てなくなるでしょう。
そのくらい、身の回りの当たり前の風景は、あなたを支えています。
多くの人は劇的な変化や奇跡のような事を望んでみたりするものですが、
実は、「徐々に変わってくれる」というのは宇宙の加護でもあります。
奇跡はいくらでも起こりうるのですが、
劇的な事があまりに短い時間に起こると、人間の生理機能はついて行けないのです。
ゆっくり変わる。
それは、体と意識の持つ「アイデンティティ」が崩壊しないようにという宇宙の配慮。
そして、この見慣れた景色に完全に、
完全に、感謝ができる人にこそ、
「奇跡」を知る人です。
意識してみてください。
私たちは、多くの日常に「わたし」という意識を支えられています。
今、この瞬間に
その「支え」にいきいきとして感謝ができれば
私たち人間の心、
そして意識は、常にクリアでしょうね。
個人的には、「瞑想」だけを単独で上手になるなんてことは、ないと思っています。
確かに、座り方とか技法とか、テクニックとして地道に身体的努力をしていけば、
ある程度はいけるでしょう。
でも、肉体を持って生きることを選んだ私たち人間は、
どう生きるか
どう行為するか
「生きてる」ってことはそうとしか言いようがなく、
誰であっても一人一人が地球上での成し遂げるべき役割を持っています。
”与えられた人生”
後悔がないように全力で丁寧に生きること。
それぬきに、
瞑想だけがうまくなって「成就」を得るなんて
そんな話、
そもそも人は望んでいないのだと思います。
「どう生きるか」
そこです。
だから今日も、全力でやってみるんです。
仕事や家事ややるべきことを、
「やっつけ」とか「こなす」とかじゃなくて
もっと崇高に、もっと高みに昇る意識で、
神に捧げて、地球に捧げて、生命活動のすべてに捧げて、
一日一日をきっぱりとキメて行くんです。
(そしてそれは楽しい!!)
そうすると、結果・・・・
目を閉じた時の瞑想に、
新たな奥行きが展開するのです。
誰であっても、その人生で「何か」をしたいのです。
その「何か」を成し遂げるには、瞑想は絶対に不可欠なんです。
そう思っています。
今日も瞑想しましょう。
みなさんありがとうございます。
感謝をこめて
ナマステ。
師岡絵美里
ヨーガ人生のバイブル「バガヴァッドギーター」
<師岡絵美里のワークショップ・レッスン>
銀座QuanYoga
LAVA大森店
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