【渡航記①】逆輸入!?インドでは今、ヨガブームに...!!
2016/07/08
こんにちは。
ホットヨガスタジオLAVAです。
本日の【暦と暮らすヨガ】では、
この1年半の間になんと5回もインドを旅している
LAVA本部社員M.O氏より寄せられた
『インド渡航記~ヨガ編~』をお届けします。
6/21の「国際ヨガデー」は本場インドで...!
2014年9月27日、国連総会でインドのモディ首相が
「毎年6月21日を国際ヨガデーにしよう!」という呼びかけをし、
2015年から正式に国際ヨガデーが制定されました。
そして今年2016年も
世界各国でこの世界国際ヨガデーをお祝いしよう!と
様々なイベントが開催されました。
2回目となる今年、私は縁あって、
ヨガが生まれた国・インドで
国際ヨガデーのイベントに参加することができました。
(参考▼6/21は国際ヨガデー!今週末~日本でもイベント多数!!
http://www.yoga-lava.com/blog/lava_1/20160613_3414.html)
2015年、インドでは首都デリーがメイン会場となり、
モディ首相が直接ヨガを指導されたそうなのですが、
今年は首都デリーから電車で3時間ほど北にある街・
チャンディガールがメイン会場となり、
インド各地で国際ヨガデーのイベントが開催されました。
私は、メイン会場でなく、首都デリーから車で
1時間ほど南へくだった町・ウッタル・プラデーシュ州にある
ガーズィヤーバードのSONA GARDENにて、
朝5時半から開催されたイベント参加しました。
インド到着翌日に4時に起きて会場へ。
到着すると目の前に広がる景色はまさに
夏休みのラジオ体操会場さながら!
大人から子供まで動きやすい服装で座り、先生の指導のもと、
プラーナヤーマ(呼吸法)、アーサナ(ポーズ)を
全員で繰り返していたり、歌を歌ったり全身を使って
インド生まれの『ヨガ』を楽しんでいて、
私達もみんなと一緒にヨガを楽しみました。
やっぱりヨガが生まれた国・インド。
みんなヨガができて当たり前だよね!なんて思いながら
インド在住歴11年の日本の方に現地のヨガ事情を聴いてみると、
実際のところインド人はヨガをしていない(ポーズ)とのこと。
もちろん、学校の体育の時間等ではヨガの時間があるけれど、
そこからもっと深く勉強したり、日常的に取り入れていく人は
少ないらしく、インド人=ヨガができる!ということでなく、
ヨガを学んだり、歴史を知っているインド人は
私達が思っているほどはいないようなのです。
きっとそれは、
日本人全員がお茶のお点前ができるものではない...
という感覚に似ているのかもしれないと思いました。
インド人もつらいよ...そういえばヨガっていいらしいね。
インドではまだまだ生活にゆとりのない人もいる傍ら、
一方では学歴社会が築かれ、良い大学へ進み、
良い会社に就職することが重視されているといいます。
さらに、食生活も変化し、運動不足やストレス、
プレッシャーにより、心の病にかかる人や、自殺をする人も多く、
大きな社会問題になっているそうです。
そんな中、どうやら海外(インドからみた海外)で
インド生まれの『ヨガ』や『アーユルヴェーダ』が、
それらの問題を解決するのにいいらしい!と気づき、
ここ最近になってインドでカラダを動かすヨガや、
アーユルヴェーダ、生きる知恵・哲学としてのヨガが
見直されていているとのことでした。
「隣の芝は青い」
自国の文化や歴史、生きる知恵が見えにくく、
海外から賞賛されることはどこの国も一緒だなと感じました。
ヨガへの意識は、
もしかしたら日本人や欧米の人の方が高い!
またヨガをする人たちの知識や熟練度も
平均値は高いかもしれないです。
とはいえ、ヨガ・アーユルヴェーダーが生まれた国・インド、
その道にずば抜けた人がいるのもインド。
ヨガの家系に生まれた、またその道を極めようと進み、
「グル(師匠・先生)」と呼ばれる人も多くいます。
またヨガや瞑想、精神的な修行をする場所として
アシュラムも多くあります。
その人たちの歴史をたどることができるのもインドならでは。
私は前回の渡航中、バラパマハンサ・ヨガナンダ先生
(日本でも公開された映画「永遠のヨギー」の主人公)の
アシュラムにも立ち寄り、
ほんの少しの間、瞑想をすることができました。
(参考▼ずっしりと考えさせられる、映画『永遠のヨギー』
http://www.yoga-lava.com/blog/lava_1/20160531_3318.html)
多様性の中に生きる、世界各国の人々にヨガを...!
このように歴史に残る偉人を多く輩出しているインドでは、
現役で活躍している生ける偉人にも会うことができます。
会おうとして会うこともできるし、
導かれて会うことができる場合もあります。
これがインドの面白いところかもしれません。
インドでは人と違ったことをすると褒められるらしく、
いい意味で「平均値」というのが無いようにも思われます。
ずば抜けてすごいか、そうでないか。
ヨガを学び、すごい人はすごい。
日本ではエクササイズとしてのヨガに励み、
健康的で心も安定した生活を送るのによいものである
という意識が、ある意味市民権を得て
多くの人が日常生活に取り入れています。
そして、だんだん、エクササイズの要素から、
生きていくうえの知恵としのヨガや瞑想も浸透しつつあります。
きっとこの国際ヨガデーの制定をきっかけに、
日本はもちろん、インドの中でも再びといいますか、
もともとインドで生まれた素晴らしい知恵「ヨガ」が、
世界中で広まっていくのではないかと感じました。
いかがでしたか?
M.O氏の『インド渡航記~ヨガ編~』。
エクササイズ感覚でのヨガだけでなく、
その根源にあるものに興味を抱き、
自らの足で発祥の地へ赴いたM.O氏ならではの
ヨガに関する新事実が盛りだくさんでしたね。
皆さまも機会がありましたら、
ぜひご自身の肌でインドの空気に
触れてみてくださいね♪
次回は、これまた意外な発見だらけの
『インド渡航記~カレー編~』をお届け予定。
どうぞお楽しみに...!