ずっしりと考えさせられる、映画『永遠のヨギー』
2016/05/31
こんにちは。
ホットヨガスタジオLAVAです。
本日は、現在公開中の映画『永遠のヨギー』について、
LAVA本部で働くM.O氏より寄せられたレビューをご紹介します。
以前から気になっていた方も、知らなかったという方も、
この機会にぜひチェックしてみてくださいね。
『永遠のヨギー』を見て（40代・ヨガ歴4年）
2014年にアメリカで上映されて、やっと日本に上陸した
この映画『永遠のヨギー』を、先日見に行ってきました。
この映画の主人公は、ヨガの哲学や歴史を深く勉強している人や
ヨガのインストラクターの間では非常によく知られている、
「パラマハンサ・ヨガナンダ」氏。
『あるヨギーの自叙伝』という自身の生涯や、
ヨガによる数々の奇跡を近代科学の言葉で記述した書籍が有名で、
日本でこの映画が上映されることを心待ちにしていたヨギー、
ヨギーニがたくさんいることは知っていました。
私はエクササイズとしてヨガをはじめて4年ほどで、
ヨガの歴史については勉強を始めたばかり。
日本語訳されたヨーガスートラを読んでもあまりわからない。
ましてや「パラマハンサ・ヨガナンダ」氏の背景についても
ほとんど知らない状態で見に行きました。
ほぼ満席の劇場で、重く深い空気に触れて...
エクササイズとして、そしてヨガや瞑想が持っている可能性を
日々楽しんでいる私としては「パラマハンサ・ヨガナンダ」氏からも、
そのようなある種の明るさというか、華やかな部分を
見ることができるのではという期待を抱いていました。
私は、都内の単館系劇場（100席ほど）で見たのですが、
その日はほぼ満席状態！
上映場所が少ないとはいえ、こんなにも多くの人が
見に来ているということに驚きながら
空いている席に座って幕が開くのを待っていました。
映画の内容は「パラマハンサ・ヨガナンダ」氏の生涯を、
当時の映像も含むドキュメンターリータッチで描いたものでした。
「パラマハンサ・ヨガナンダ」氏を知らない私にも、
上映から30分くらいは映画館の心地よい感じに
時々記憶をなくしながらも、彼がどれほど素晴らしい存在で
ヨガの世界ではもちろん、ジョージ・ハリスンや、
スティーブ・ジョブズなど世界各国で活躍している著名人たちに
多大なる影響を与えたことは理解できました。
時代は1920年代、世界はまだ混乱期。
インド文化はもちろん、ヨガなんて誰も知らない、
人種も宗教も違うアメリカへ1人旅立ち、
ヨガの教えや精神を伝えていく「パラマハンサ・ヨガナンダ」氏。
荒野を1人で開拓していく強い姿に感銘を受けるとともに、
そこに待ち受けている苦悩や挫折、世間から浴びせられる
批判的な意見、さらに信頼を置いていた人の裏切りや、
心の支えとなっていた師匠の死などに衝撃を受け続けました。
それでも「パラマハンサ・ヨガナンダ」氏はヨガの教えを信じ、
自分がここにやってきている意味は何なのかを考え、
行動し続ける実際の映像には圧倒されました。
見たもの、感じたことをそのままに――
最後の最後まで、ずっしりと重たい気分は晴れることなく、
劇場を後にした私は少々茫然としながら
「なんで、こんなに晴れ晴れしくないのだろう...」と
自分の気持ちを客観的に観察していました。
これが答えだ！というはっきりしたものは
まだ見つかってはいないのですが、
おそらくこれまでの私は、
何千年も前から脈々と受け継がれてきたヨガの、
現代にフィットした華やかな部分だけを見ていてために、
先人たちが培ってきた足跡や経験とのギャップの大きさに
ある種のショックを受けたのだと思います。
そして、そんな印象深い体験から数日経った今。
ヨガは単なるエクササイズではなく、修業的な要素もあり、
元々はいかなる状況においても心を平安に保つために
生み出されたものなので、当時のヨギー達は様々な困難の中でも
平安でいられるように「瞑想」を実践していたのではないかと
思えるようになりました。
現代は、その時代から考えれば、生活も環境も豊で、
ある種、平安がもたらされている世界の中で、
心よりもフィジカルに焦点を当てたヨガが注目されて当然であり、
だからこそ多くの人に支持されていているヨガ。
映画を通して、ヨガが私のところにやってくるまでの歴史を
垣間見ることができ、これからポーズをとるときにも、
先人達に感謝しながら、丁寧にヨガを楽しむことが
できそうな気がしています。
ただ、最近では豊になったからこそ、心が寂しい、
苦しい人も増えてきて、原点となっている「瞑想」が
再び注目を浴びているからこそ、多くの人に
ヨガ＝瞑想を楽しんでもらえたらいいなと思います。
ヨガに感謝できる、必見の映画です！
（40代・ヨガ歴4年／LAVA本部勤務M.O）
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▼気になる方は『永遠のヨギー』公式HPをチェック
http://yogi-movie.com/sub/introduction.html
※LAVAは本作品の制作・配給・宣伝等には一切関わっておりません。
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機会がありましたら、皆さまもぜひ、
ご自身の目で見て、ご自身の心で感じたことを
大切にしてください。