皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について、さまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~ 肺経にある経穴 ~
前回、【東洋医学を学ぶシリーズ】経絡とは –その11 –では、東洋医学における肺の経絡について紹介しました。
今回は、肺経にある他の重要な経穴をお伝えします。

前回、鎖骨の下にある肺経の最初の二つの経穴「中府」と「雲門」を紹介しました。
この二つの経穴は、肺の気がカラダの内外を出入りする最初の場所であり、外気が急変すると、ここに渋滞が起きやすいところです。
そのため、風邪やインフルエンザで鼻水が出たり、咳が出たりする症状があるとき、ここを押すと激痛が走ることが多いのです。
~ 呼吸器疾患の名穴 ~
今回は、肺経にある他の重要な経穴をいくつか紹介します。
肘の前内側、肘のシワの下に盛り上がる筋肉のところに、「尺沢(しゃくたく)」という経穴があります。
ここは上腕二頭筋の起始部で、腕が動くたびに伸び縮みするため、筋肉の損傷やストレスが溜まりやすい場所でもあります。
このため、ここを強く押すと痛みを感じる方がかなり多いはずです。
尺沢は肺経の重要な経穴のひとつで、筋肉の損傷だけでなく、ここの通りが悪くなると肺の気が滞りやすくなり、鼻水、咳、喉の痛みなどの症状が起きやすくなります。
前回紹介した「中府」と「雲門」と同様に、風邪やインフルエンザの症状が出るとき、ここを押すと大抵激痛が走ります。
逆に、普段からここの痛みをほぐしてあげることは、症状の緩和にも役立ちます。
そのため、喘息や咳などの呼吸器疾患、喉の痛み、乾燥、アトピーなどの皮膚疾患(※東洋医学では、皮膚は肺の機能の一部と考えられています)の鍼灸治療の際には、尺沢がよく使われます。
~ 痔の治療の名穴 ~
肘から手首までを三等分したときの、肘側の三分の一の位置に「孔最(こうさい)」という肺経の郄穴(げきけつ)があります。

郄穴は、肺の急性症状や肺の血液に関する病気に用いられます。
たとえば、急に鼻水が出た、咳が出た、呼吸困難、喀血などの急性疾患のときです。
また、肺と大腸は表裏の関係にあり、全身の皮膚を司る肺と、大腸の肛門につながる部分の血液疾患(痔)を治療する際に、肺の血液の病気に効果がある孔最がよく使用されます。
さらに、季節の変化の時期には、カラダの気が乱れ、肺の気が弱くなることがあります。
カラダの気は外の気と連動しているため、外の気候の変化にカラダの気がついていけないと、体調が崩れてしまうのです。
環境の変化には孔最を使うと効果的です。
季節の変わり目に関節が痛むのも、肺の気を整えることで改善していくでしょう。
次回は、手首の近くにある肺の経穴についてご紹介します。
お楽しみに♪
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