皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について、さまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~ 大気層となる肺 ~
前回、【東洋医学を学ぶシリーズ】経絡とは -その8-では、地の気「五行」に対応する五臓の機能について、詳しくお伝えいたします。
今回は、東洋医学における肝・心・脾・肺・腎の五臓の『臓』の役割についてお話します。
「臓」とは「蔵」の意味ですので、貯蓄・蓄積・貯め込む役割を担います。
『臓』としての肺がどのような物を溜め込むのでしょうか。東洋医学の経典「黄帝内経」によると、肺は天幕の存在です。
天幕とは地球の周りを取り巻く大気層のような存在です。
この大気層は、地球の中の水分・熱を逃保温・保湿に役立っています。大気層の存在により、太陽の照射から地球を守り、一部の熱だけが地球の表面に到達します。
大気層がなければ、太陽から放射される熱すぎる熱により地球上の生物は存在することができません。
そして地球に到達した太陽の熱は地球を取り巻く大気層により反射されるため、宇宙空間に放熱されることなく、そのまま地球の内部にため込む事ができるのです。
水も同様です。
大気層の存在により、地球上の水は全て蒸発することなく保たれ、太陽の熱に温められて水蒸気となった水は大気層近くで冷却され、雲となり、雨となって再び地球を潤すのです。
こうして、大気層のお蔭で地球の水の循環・熱の循環が可能となっているのです。
カラダの中も同様です。
肺のシステムである皮膚は、地球を取り巻く大気層のような存在です。
体内の水分の蒸発を防いだり、熱が放熱されるのを防ぎ、カラダの保温保湿を担っています。また、外からの冷気・熱気・風・雨などの邪気が体内に侵入するのを防ぐ機能も肺の機能の一部である皮膚が担っています。
なので、肺機能が弱ると皮膚も弱ります。
熱の調節がうまくいかなくなり、寒気、熱がり、多汗、無汗といった症状が出やすくなります。また、アトピー、湿疹、痒み、乾燥など、皮膚のトラブルが多くなります。
例えばアトピーの方は、蔵としてカラダの中の水が逃げ出さないよう機能する肺の機能が弱っていることを念頭におき、皮膚だけでなく、先ずは肺の治療に意識を置く事が必要となります。
次回は、肺の役割の続きについてお話しします。
お楽しみに♪
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