地道に生きる、ヨーガの道
2013/01/10
こんにちは。
LAVA大森店の師岡絵美里です。
あけましておめでとうございます。
今年もヨーガを通じてみなさんと関われることに感謝します。
2012年は「人と関わること」のより深い「喜び」を学んだ年でした。
今年もまたLAVAでヨーガを楽しんでくださいね。私は大森店で待ってます。
大森店はいつでも豊かな氣で満ちているなあと感じています。
イベントシーズンにはなにかしら楽しい催しもやってます。
今年もきっと楽しいこと満載だと思います
昨年の暮れ、大森店でのイベントにて、高久佳美インストラクター&私の娘っこです。
わたくし&同じく高久佳美と、インドやバリっぽい民族系の踊りを踊りました。
LAVA大森店、レッスンの枠を超えて楽しいですよ。
(巻末に「舞の瞑想・ナタラージャヨーガ」のお知らせがあります。
今年はみなさんとも踊ります。ぜひ来てくださいね。)
個人的には、「今年は〜〜をしよう!」みたいな確固たるものはなく、いつもインスピレーションのままになんですが(笑)、「みんなでこういう感じになれたらいいなあ」と思うものはあります。
「地道で時間のかかるもの」に根気よくとりくめる豊かさ
そういう感覚をヨーガを通じてみなさんと育てていきたいなって思います。
ヨーガは、それ自体が、地道で時間がかかるものだから。
ヨーガで私たちは何を培ってるか。
それは「葛藤なき心」であり、条件に振り回されない心、執着しない心。
私たちが何かに対して優しくなれない時、寛大でいられない時、冷静でいられない時、それはいずれかのことに「執着」していますよね。
その「執着」というものが、
“本当のところ一体どんなものにしがみついているのか”、
それを見る作業を人は嫌うのかもしれません。
しかしヨーガでは、その「見たくない」というエゴの声を穏やかに沈め、
一時「苦」の感覚を通過してでも「見たくないもの」を見て行くことになりますね。
その「痛み」や「苦」という感覚(錯覚であり幻想)を通過する時、
自分(痛いと感じる自己)を助けてくれものが「呼吸」で、
ヨーガをする時私たちはごく自然に、自分の内側に持っているものを呼吸を通じて見つめていくことになります。
呼吸は、自己と宇宙をつなげて、心の生み出した虚構、つまり幻想から自己を解脱させてくれるます。
呼吸は「生きる感覚」への感度を高めて行き、幻想の世界に置いていた自己の視点を、叡智の視点へと引き上げて行きます。
その過程で私たちは「生きるということはどういうことなのか」ということを、じっと見据えていくことになります。洞察ですね。
「感覚」とは連続的に発信される細かな信号のようなもので、
私たちは痛いとき、苦しい時、ずーーーっとその感覚に見舞われているような錯覚を覚えますが、自分の感覚をよーくよく観察してみると、痛みにしても苦にしても、
ずーーーーっと痛いわけではないことに気づきます。
痛みという点と点に、「合間」があります。
自分が持ち合わせている「その感覚」を感じきっていくと、
例えばそれが「痛い」ならば、「痛い」と「痛い」の間に、「なんでもない」時があることに気づきます。その「瞬間」に真空のような意識を集中させていくと、「痛い」は確かに「痛い」のですが、「痛いと感じている自分」を発見していきます。
「痛みを感じてること」に対して客観的になっていくと、
その「痛み」や「苦」が引き金となっておこる「次の感情」や「思考のリアクション」も客観的に体験することになり、「直接的な体験(感情や感覚を本物だと感じている自己の体験)」にしがみついている手を、ゆるめていくことになります。
ゆるめていく中で、本当の自己と出会い直していきます。徐々に再結合していくのです。
「本当の自分」とかすかにでも接触した際の感覚を、私たちは「気づき」と呼びますね。
ヨーガではそのように、「時に必要な体験」を引き受けながら、地道に地道に自己を高めていきます。
私はこの「地道さ」がこよなく好きです。
本当に好きだなあと心から惹かれるのです。
ヨーガとの関わりが深くなればなるほど、この地道さが愛おしくなっていきます。
自己を啓発していく中で、クイックなメソッドもきっとたくさんありますし、変化の「速度」を大事にしてるものもあるでしょう。それらもまた良さがあると思います。
しかしこの物質世界を通じて自分自身を成長させ、本当の自分である「超越した自己」と呼ばれる至高の魂へと帰還する旅をやり遂げるのは、並大抵のものではありません。
その人の意識の中に内在するものをすべてを受け入れながら、魂の旅は進むのだから。
だからけして深いレヴェルでの超越的な解放は、インスタントになし得るものではないんです。
なにより、身体という生命システムを通じて、その地道さを教えられます。
ヨーガを続けていると、たった2〜3日程度の“調整を欠く行為”でも、
体が「鈍さ」の方向に傾いていくのがわかります。
たった一食でも、たった一晩の睡眠不足でも、「気づき」という叡智の前にすりガラスのようなフィルターがかかるのがわかります。
本当に地道に地道に身体をケアして生き、そして気づきの段階を深めていくのですね。
この地道さを「喜び」ととらえられる心のスペースであり豊かさを育てて行く。
それがヨーガの醍醐味であると感じます。
私自身はその「喜び」にとても感謝しています。
時間がかかってもこの旅をやり遂げたいという静かな情熱もまた、この人生を潤してくれるのです。
今年もきっと、そんなことをみなさんとシェアしていくのだと思います。
地道に、地道に。
目を開いて、丁寧に生きて行こう。
そんな風に思う、新年です。
<お知らせ>
今年は新しいワークショップを始めます。 「舞の瞑想・ナタラージャヨーガ」です。
このワークショップでは、踊る事を通して自己の内側の純粋な領域につながり、喜びの中で魂を浄化します。
私たちの本質は、シャンティ、平和。
そしてアーナンダ。 生きる喜び。
ともに踊って感じ合いましょう。
振り付けはアジアやアフリカの様々な民族舞踊の要素と、西洋のコリオグラフをミックスさせたオリジナルの舞踊です。初心者様、ダンス未経験でも大丈夫です。
「ヨーガみたいな動きをしながら気持ちよくなっていたら瞑想してそのまま踊ってたわ〜〜〜〜」みたいな感じで楽しんでください。
振り付けを覚えるという作業も、心と脳、そして魂にとってとてもいい刺激であり喜びです。
ぜひ本当に気軽に来てくださいね。待ってます。
1月の開催日程
2013年1月26日(土)9:00~10:30(90分)
@LAVA 大森店
LAVA大森店のスタジオのページに詳細があります。
http://www.yoga-lava.com/?action_j06=true&nno=4845&sno=14
『氣を感じるヨガ』もやってます。
2013年1月12日(土) 9:00~10:30
今年もよろしくお願いします。
感謝をこめて
師岡絵美里