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編集部の見えない部分を見に行こう!月のうら側

皆さん、こんにちは。

ご無沙汰しております。YogaFull編集部、編集長の満月です。
いつもYogaFullをお読みいただき、ありがとうございます。

早いもので、2022年も半分を過ぎようとしていますね。

ちょうどいい機会なので、過去に書き下ろした原稿を整理していたら、2016年の国際ヨガデーに、私がインド渡航をしていたころの記事が出てきました。

国際ヨガデーとは2015年に国連によって定められた、国際的な記念日のひとつです。

今年も、日本はもちろん、世界各国で国際ヨガデーを楽しむイベントが行われるかと思います。

しかし近年は、様々な事情により海外に行き来する機会がグッと減って、海外渡航を計画することもなかなか難しい状況もあります。

当時撮影した写真はほとんど残っていなく、また、リアルタイムの情報が得られる時代にも関わらず、約7年前の話をするのはどうかと思ったのですが、皆さんの中には、『いつかは本場インドでヨガを・・・』と、希望を胸に抱いている方もいるのではないかということが頭をよぎりました。

そこで、2015年~2016年にかけて、5回のインドの旅をしたYogaFull編集長の満月がインド旅行記をお届けすることにいたしました。

前半は『インド渡航記~ヨガ編~』。後半は『インド渡航記~カレー編~』です。

では、少し前のインドへ、一緒にタイムトリップ!

6/21の「国際ヨガデー」はヨガの生まれた国、本場インドで…!

2014年9月27日、国連総会でインドのモディ首相が「毎年6月21日を国際ヨガデーにしよう!」という呼びかけをし、2015年から正式に国際ヨガデーが制定されました。

そして毎年も世界各国でこの世界国際ヨガデーをお祝いしよう!と様々なイベントが開催されています。

2回目となる2016年、私は縁あって、ヨガが生まれた国・インドで国際ヨガデーのイベントに参加することができました。

国際ヨガデーが定められた2015年は、インドでは首都デリーがメイン会場となり、モディ首相が直接ヨガを指導されたそうですが、2016年は首都デリーから電車で3時間ほど北にある街・チャンディガールがメイン会場となり、インド各地でも国際ヨガデーのイベントが開催されました。

私は、メイン会場でなく、首都デリーから車で1時間ほど南へくだった街・ウッタル・プラデーシュ州にあるガーズィヤーバードのSONA GARDENで、朝5時半から開催されたイベントに参加しました。

インド到着翌日に4時に起きて会場へ。到着すると目の前に広がる景色はまさに夏休みのラジオ体操会場さながら!

大人から子どもまで動きやすい服装で座り、先生の指導のもと、プラーナヤーマ(呼吸法)アーサナ(ポーズ)を全員で繰り返していたり、歌を歌ったり、全身を使ってインド生まれの『ヨガ』を楽しんでいて、私も皆と一緒にヨガを楽しみました。

やっぱりヨガが生まれた国・インド

皆、ヨガができて当たり前だよね!なんて思いながら、インド在住歴11年の日本人に現地のヨガ事情を聞いてみると、実際インド人は日本人が思うほどヨガ(ポーズをとること)をしていないとのこと。

もちろん、学校の体育ではヨガの時間があるけれど、そこから深くヨガを学んだり、歴史を勉強したり、日常的に取り入れている人は少ないらしく。私たちが思っている「インド人=ヨガができる!」ということではないようです。

きっとそれは、日本人全員が茶道のお点前ができるものではない…という感覚に似ているのかもしれないと思いました。

インド人もつらいよ…そういえばヨガっていいらしいね。

インドではまだまだ生活にゆとりのない人もいる傍ら、一方では学歴社会が築かれ、良い大学へ進み、良い会社に就職することが重視されているといいます。

さらに、食生活も変化し、運動不足やストレス、プレッシャーにより、心の病にかかる人や、人生を自らの手で終わらせる人も少なくなく、大きな社会問題になっているそうです。

そんな中、海外(インドからみた海外)ではインド生まれの『ヨガ』や『アーユルヴェーダ』が、それらの問題を解決するのにいいらしい!と気づき、ここ最近になってインドでカラダを動かすヨガや、アーユルヴェーダ生きる知恵・哲学としてのヨガが見直されているとのことでした。

「隣の芝は青い」

自国の文化や歴史、生きる知恵が見えにくく、海外から賞賛されることはどこの国も一緒だなと感じました。

とはいえ、ヨガ・アーユルヴェーダが生まれた国・インド、その道にずば抜けた人がいるのもインド。ヨガの家系に生まれ、またその道を極めた「グル(師匠・先生)」と呼ばれる人も多くいます。

またヨガや瞑想、精神的な修行をする場所としてアシュラムも多くあります。

その人たちの歴史をたどることができるのもインドならでは。

私は渡航中、パラマハンサ・ヨガナンダ先生(日本でも公開された映画「永遠のヨギー」の主人公)のアシュラムにも立ち寄り、ほんの少しの間、瞑想をすることができました。

多様性の中に生きる、世界各国の人々にヨガを…!

このように歴史に残る偉人を多く輩出しているインドでは、現役で活躍している生ける偉人にも会うことができます。

会おうとして会うこともできるし、導かれて会うことができる場合もあります。

これがインドの面白いところかもしれません。

インドでは人と違ったことをすると褒められるらしく、いい意味で「平均値」というのがないようにも思われます。

ずば抜けてすごいか、そうでないか。
ヨガを学び、すごい人はすごい。

日本ではエクササイズとしてのヨガに励み、健康的で心も安定した生活を送るのによいものであるという意識が、少しずつ市民権を得て多くの人が日常生活に取り入れています。

そして、だんだんとエクササイズの要素から、生きていくうえの知恵としてヨガや瞑想も浸透しつつあります。

きっとこの国際ヨガデーの制定をきっかけに、もともとインドで生まれた素晴らしい知恵「ヨガ」が、日本はもちろん世界中でも広まっていくのではないかと感じました。

これにて『インド渡航記~ヨガ編~』は終わりです。

エクササイズ感覚でのヨガだけでなく、その根源にあるものに興味を抱き、自らの足で発祥の地へ赴いたヨガに関する新事実を盛りだくさんでお届けしました。

次回は、これまた意外な発見『インド渡航記~カレー編~』をお届けします。

どうぞお楽しみに!

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