皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について皆さんにさまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~血液循環と呼吸の関係~
以前、「「運」を左右する、運動とは?」にて、運動に潜む落とし穴の話をしたことがあります。その時に、体脂肪燃焼を促す2つの条件について触れたことを覚えていらっしゃいますか?
おさらいすると、
1つ目は、酸素
2つ目は、酸素を行きわたらせるための血液循環
でしたね。
そして、酸素の重要性と呼吸法として、呼吸を意識しながら横隔膜を大きく上下させ、内臓の血液循環を改善し、内臓の機能をよくするための運動、例えば、呼吸を深めながら手足をゆっくり動かすヨガや太極拳などが養生のための運動だということを、ご紹介しました。
今回は、血液循環と呼吸の関係について話します。
激しい運動をすると、内臓の血液循環が悪くなるということも、「「運」を左右する、運動とは?」にて、話しましたね。
では、どうしたら内臓の血液循環を改善できるでしょうか。
健康的に、効果的に内臓脂肪を減らすためには、内臓全体の血液循環を改善することが不可欠です。
ではここで、皆さんお馴染みのマッサージ(按摩術)について考えてみましょう。
マッサージは、カラダの局部の血液循環を改善するためのものです。
マッサージは外部からの力を利用して凝り固まった筋肉をほぐすことによって、筋肉の中、あるいは筋肉の周りの血管を動かして、血液の循環をよくするものです。
~内臓全体を簡単にできるマッサージ~
しかし、肋骨に囲まれている肝臓、心臓、肺、胃、膵臓などの臓器の血液循環を改善しようと思ったら、どうすべきでしょうか。
お腹の中に手を入れてマッサージするわけにはいきませんよね。
ですが、お腹の中に手を入れなくても、内臓全体を簡単にマッサージできる方法があります。
それは、呼吸法で横隔膜を動かすことです。
横隔膜とは、胸とお腹を区切る、ドーム状に張り巡らされた膜状の筋肉です。
この筋肉の上に、心臓、肺があり、下に、肝臓、胃、膵臓、腸、腎臓、子宮などがあります。
横隔膜を下に下げると、肝臓、胃、膵臓、腸、腎臓などの臓器を揉みほぐすことになり、上げると、心臓、肺をマッサージすることになります。
そして、横隔膜には、食道、大動脈、大静脈が通るため、それを上下させるたびに、食道、大動脈、大静脈をマッサージすることになります。
これは、手でやるマッサージでは絶対に得られない血液循環の改善効果です。
いわゆるマッサージのイメージと原理を、手の届かない内臓にまで広げる発想は、一見するとむちゃに見えますが、他方ではあながちばかげた話でもありません。
この他ならぬマッサージの原理を、内臓に適用する方法が横隔膜の上下であり、横隔膜を上下させる方法がまさに呼吸法です。
これは呼吸以外にはできないことです。
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呼吸法とは、横隔膜を上下させる運動と直接連動されているもので、まさに内臓全体、また血管をマッサージする動作なのです。
しかも、骨格筋とは異なり、横隔膜は長時間動かしても、疲れを知らない筋肉です。
ゆっくり動かすならば、1時間や2時間でもまったく苦痛は伴いません。
これは、他の運動では考えられないことです。
継続は力なりという言葉がありますが、裏を返せば、継続できないものは力にならない、ということになります。
ゆっくりと時間をかけて、横隔膜を意識しながら深呼吸をすると、思った以上に腹筋を使い、カラダも温まり心地よい疲労感を得られます。
ヨガのように、呼吸と動作が合わさった運動は、内臓全体もマッサージできる心にもカラダにも負担が少なく、最適な健康法ともいえます。
ぜひ、毎日コツコツ深呼吸からはじめてみてくださいね。
次回は、「内臓の血液循環を乱さない!カラダにやさしく、適した運動とは?」についてお話しします。
お楽しみに♪
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羅予澤が技術監督■
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