皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について皆さんにさまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~「運」と「動」の違い~
「運動が大事!」「健康増進のため運動しよう!」と運動の重要性を唱えている中、東洋医学普及活動家「運」を左右する、運動とは?の私の視点でいうと、運動の意味を誤解したまま、運動に取り組んでいる方が多いのではと思うことがあります。
運動という言葉には、「運」と「動」という2つの意味があります。
「運」とは、「運化」の省略です。
「運」は運ぶ、食べ物の栄養素を吸収するための、運搬から排泄までの一連の働きを指し、「化」は化ける、栄養を吸収して血や津液、筋肉、骨などを作る一連の活動を指します。
すなわち、「運」は、内臓活動、呼吸、体液循環などを含む体内の活動を意味しています。
それに対して、「動」とは、手足などの骨にくっ付いている骨格筋を動かすことを意味します。
「運」と「動」では意味がまったく異なるのです。
~「運」の使い方について~
東洋医学の観点でいうと、「動」をすればするほど、「運」がどんどん使われて、運の活動が悪くなると考えられています。
その理由は、手足を動かす時、それを維持するエネルギーを提供するために血液がどんどん四肢の筋肉に入り、これにより、内臓の血液量が急減するからです。
生理学の教科書によると、安静時の体内の血液は次のような分布状況を見せます。
■安静時
内臓 骨格筋
50%以上 15%
これに対して、運動をしている時は、この比率がどんどん逆転します。
■運動強度 内臓 骨格筋
軽度運動 20% 40%
中度運動 10% 70%
最大運動 5%未満 85%以上
つまり、手足を中心とする骨格筋を動かせば動かすほど、内臓の血液循環が悪くなり、「運」の活動が、どんどん弱まっていきます。
運動の最中に気分が悪くなってしまったりする原因のほとんどが、この「運」を使いすぎてしまったり、「運」の循環が悪くなることによるものだと言われています。
あなたは、自分の「運」を正しく使えていますか?
~「運」を正しく使い、よくする呼吸法~
運動は「運」が大切です。
「動」はあくまでも附随的なものですので、養生のための運動には、「運」を行うことが大切です。
「運」とは、内臓の血液循環を改善し、内臓の様々な機能「運」をよくするための行為です。
呼吸を意識しながら横隔膜を大きく上下させ、内蔵の血液循環を改善し、内臓の機能をよくするための運動、例えば、呼吸を深めながら手足をゆっくり動かすヨガや太極拳などが養生のための運動です。
激しく走ったりすることではありません。
100歳まで生きる亀はいても、100歳まで生きたネズミの話を聞いたことがないように、激しく動けば動くほど「運」をうまく使えず、健康のためにならないということです。
元気に長生きしたいと思うなら、呼吸をしながらゆっくりと丁寧に動かすことです。
そこで今回は、『深呼吸+ヨガ+経絡セラピー+食事法』を用いて、私が主催する「運」をよくする呼吸法を徹底指導する深呼吸ダイエット合宿をご紹介いたします。
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ぜひ一緒に、運を良くしましょう。
皆さんにお会いできることを楽しみにしております。
次回は、「体力と免疫力とストレスの共通点とは?」についてお話しします。
お楽しみに♪
■東洋医学普及活動家・
羅予澤が技術監督■
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