皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について皆さんにさまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~ストレスも「力」~
早速ですが、皆さんに質問です。
体力と免疫力とストレスの共通点はなんだと思いますか。
健康を維持し、元気で長生きしたいと望む方なら、この答えを知っておいた方が得をするかもしれませんので、最後まで読んでくださいね。
とはいえ、質問が唐突すぎて答えがピンとこないかもしれないので、ひとつヒントを差し上げます。
「ストレス」はもともと英語で何を意味する単語なのでしょうか。
さらに、漢字の熟語でどういうふうになっているでしょうか。
ストレスを英語では、「Stress」と書き、意味には日本語の漢字で「圧力、応力」と書かれています。
そして、心身の医学的な概念としてストレスはもともと、「圧力」や「応力」が基本的な意味です。
つまり、「体力」と「免疫力」と「ストレス」は、「圧力」や「応力」。共通するのは、「力」です。
「体力」は、生体を維持するための力
「免疫力」は、病気を免れるための力
「圧力」は、物体が外部から受ける力
「応力」は、物体が外部から力を受けたとき、物体内に生じる反発力です。
物理学で「力」とはエネルギーの表現です。したがって、上のようなもろもろの力は、すべてエネルギーそのものです。
人は、生命を維持するため、病気を治癒するため、ストレスに抵抗するため、あらゆる場面においてエネルギーを必要とします。
では、そのエネルギーはどのように作られるのでしょうか。
~体力は呼吸の良し悪し次第~
人は呼吸で得た酸素を使って、食事から得た栄養素を分解してエネルギーを作り出します。
栄養素の種類によって酸素の消費量は違います。
例えば、体内では1分子のグルコース(糖質)を分解してエネルギーに変えるために、6分子の酸素を必要とします。
もう一方では、1分子のパルミチン酸(脂肪酸)を分解してエネルギーに変えるのに、23分子の酸素を必要とします。
こうした差異はあるとしても、酸素の「内助の功」は膨大です。
空気中に酸素がないと、石炭や石油が燃やせなくなるのと同じように、体内に酸素がないと、栄養素からエネルギーを作ることはできません。
分子の値がピンとこなければ、馴染みのある量で比較してみましょう。
基礎体力を作るのに、食事は1日わずか2,3回で十分なのに対して、呼吸は、1日2万回で、約14400リットル以上の空気(このうち酸素は数千リットル)を消費します。
そして、1日数百グラムの栄養素と数千リットルの酸素を使って100kg以上のエネルギー物質(ATP)を作り出し、消費しているのです。
このように、呼吸の良し悪しで、人の体力、免疫力、ストレスへの抵抗力、自然治癒力などは決められてしまうと言って良いでしょう。
力(パワー)すなわちエネルギーの源は、食事から得る栄養分であると考えている方がおそらく多いでしょう。
世間では、「元気をつける」、「精気をつける」といったら、それは必ずスタミナのつく食べ物を食べることとされています。
これは完全に間違っているわけではありません。しかしいくら精のつくものを食べたとしても、酸素がなければ、本当の力(エネルギー)にはなりません。
しかもどれほど多くの酸素を必要とすることは繰り返すまでもありません。
私たちは、生命を維持するには絶えずエネルギーを必要とします。体内で大量の酸素を利用し、食事から得たわずかの栄養素を分解してエネルギーを作ります。
そのため、人は絶えず呼吸します。
この意味に気がつけば、人はより健康に、より豊かに生きることができるのです。
呼吸が生命の維持にとっても大切である、ということの意味を再認識することがいかに重要であるか、これは何度繰り返し強調しても足りないくらいです。
そこで、呼吸の素晴らしさや、呼吸を使って改善できる深呼吸ダイエット合宿で詳しくお伝えします。
ぜひお越しください。
▼詳細やお申込みはこちら
深呼吸の第一人者の直接指導を受けられるダイエット合宿
http://59.yoga-lava.com/ga.html
次回は、「呼吸が決めて!内臓全体を簡単にできるマッサージとは?」についてお話しします。
お楽しみに♪
■東洋医学普及活動家・
羅予澤が技術監督■
経絡養生師による未病予防なら
専用サロン 未病のキセキ(気施技)