1日1分、経絡やツボをさわって流して未病予防
皆さん、お元気さまです。東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
私が日々勉強している東洋医学の観点では、心とカラダに影響を及ぼす一つの要素として「経絡」や「ツボ」があります。
これから皆さんに、1分で読めて、1分セルフケアするだけで、ご自身の健康への気づきが得られ、簡単に未病予防ができる対処法をお伝えしていきます。
【足の滞りはどこ? その5】
前回、【連載】1分で読める!健康への「気づき」~イライラ・ストレスが流れる経絡~では、足の内側の肝経の滞りチェックをご紹介しました。
今回は、足の内側にある3本の陰の経絡(脾経、肝経、腎経)のうちのひとつ、「腎経の滞り」をチェックしましょう。
東洋医学でいう「腎」は、先天のエネルギーを貯めるシステムを司ります。
例えば、目に見える骨、歯、骨髄、脊髄、脳髄、睾丸、卵巣。また、目に見えない丹田(おへその下)、命門(おへその裏)などは、このシステムに属します。
腎の気が弱い人の場合、骨がもろく、骨粗しょう症にもなりやすく、また歯のトラブルが多いです。さらに、生殖能力が低く、記憶力が低下するなどの症状も引き起しやすくなります。
そして、黒目の収縮機能、肛門や膣の収縮機能も腎の気の働きです。
腎は膣の収縮機能を司るため、尿漏れや頻尿などの症状がある場合も、腎気が弱くなっていることが考えられます。
腎経に滞りがないかどうかチェックするポイントは、こちらの経絡図にある赤色枠に囲まれているところです。私が普段から使用している経絡図をご覧ください。
まずは、内踝とアキレス腱の間にある「太谿(たいけい)」というツボを親指で押してみてください。
そして太谿からアキレス腱に沿って脹脛の内側、さらに膝裏の内側にある「陰谷(いんこく)」もチェックしてみてください。
腎経が滞り、その働きが低下してしまうと
1.腎臓結石
2.腰痛
3.頻尿、尿漏れ
4.膀胱炎、腎盂炎
5.生理不順
6.眩暈、耳鳴り、難聴
7.無性欲、不感症、不妊
8.発声不能
などの症状が出やすくなります。
さて、あなたの場合は、いかがでしょうか。
必ず、左右両方の脚の経絡をチェックしてくださいね。
次回は、腎の機能を高める方法をご紹介します。
皆様の未病予防と健康増進に役立てば幸いです。
次回もどうぞお楽しみに♪
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