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妊娠・出産は、多くの喜びをもたらす一方で、女性のカラダと心が大きく変化し、多くの不安や戸惑いに直面して「マタニティーブルー」といわれる不調に悩まされるタイミングでもあります。

元気な赤ちゃんを迎え、そして育てていくためには、まずママが毎日笑顔でいられることが大切です。

今回は、産前・産後に起きる気分の落ち込みや不調をヨガの知識で緩和していく方法をご紹介します。

マタニティーブルーってどんな症状があるの?

赤ちゃんを授かって幸せいっぱいのはずなのに…なぜか心はモヤモヤ、イライラする。

そんな産前、産後の情緒不安定な状態を「マタニティーブルー」といいます。マタニティーブルーは主に出産直後に起こりやすいと言われていますが、妊娠中に起こることも。

では、どんな症状があるのかを確認してみましょう。

・気持ちが落ち込む
・理由もなく涙が出る
・夜眠れない
・カラダが重く感じる
・何もする気が起こらない
・小さなことでイライラする
・出産、育児がたまらなく不安

マタニティーブルーになる原因について


マタニティーブルーと聞くと、精神的な問題だと思っている方も多いかもしれません。実は、産前、産後の女性のカラダの変化に深く関係しています。

誰もがなる可能性があるもので、決して特別なものではないのです。

産前、産後は女性ホルモンが大きく変動します。妊娠すると、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量は通常の数百倍まで増えます。

妊娠中期には、胎盤からこれらの女性ホルモンが分泌され、妊娠を維持するために働きます。そのため分娩を終え、胎盤がカラダの外に出ると、体内に満ちあふれていた女性ホルモンがゼロに近い状態にまで激減するのです。

妊娠、出産という短い期間にこれだけの変動があれば、体調不良や心が不安定になるのも当然のことですね。

マタニティーブルーをケアしよう/呼吸法編

女性ホルモンと自律神経は同じ脳の視床下部でコントロールされているため、密接な関わりがあります。産前、産後は自律神経も乱れやすいもの。自律神経をととのえ、リラックスする呼吸法でマタニティーブルーをケアしていきましょう。

腹式呼吸
(1):楽な姿勢で座り、お腹に手を当てる
(2):鼻から息をゆっくり吸って、お腹を膨らませる
(3):鼻からゆっくり息を吐く
(4):(2)~(3)を1分間繰り返す
※1分間は分娩時の陣痛の間隔。
出産前であれば事前にこの時間に慣れることで、分娩への不安を和らげることができます。

▼より詳しく腹式呼吸について知りたい方はこちら▼

1日5分で変化を実感!今日から実践できる腹式呼吸・胸式呼吸

マタニティーブルーをケアしよう/ヨガ哲学編

ヨガは元々、幸せになるための哲学から生まれたもの。ヨガをする人が日常生活の中で実践すべきといわれていることの中から、マタニティーブルーのケアに役立つ3つのヨガの考え方(哲学)をご紹介します。

【1】アヒンサー(非暴力):自分に優しく、カラダも心も大切に扱いましょう。   
妊娠前の自分と同じでいようと無理をしすぎていないでしょうか?産前、産後はカラダやホルモンバランスが大きく変化し、今までできたことができなくなるのは当然のこと。

特に出産後の体力は80歳くらいになるといわれており、とにかく休息が必要です。パートナーや家族のサポートを頼りましょう。自分自身のエネルギーが枯渇してしまえば、人に愛情を注ぐことはできません。自分を大切にすることが、赤ちゃんを大切にすることにつながります。

▼より詳しくアヒンサーについて知りたい方はこちら▼

【連載】ヨーガスートラ:ヤマの5つの教え「アヒンサー/アヒムサ―」とは?

【2】サントーシャ(満足すること):人と比べず、満足しましょう
インターネット、ママ友の話、育児書。妊娠、出産、育児にはあらゆる情報が氾濫しています。その情報や、周りの人と自分自身や赤ちゃんを比べて、一喜一憂していないでしょうか。

妊娠、出産は一人ひとり違い、正解があるわけではありません。人と違って当然、今のご自身と赤ちゃんの経験は唯一無二の経験なのです。赤ちゃんと一緒にかけがえのないこの時間を楽しんでみましょう。

▼より詳しくサントーシャについて知りたい方はこちら▼

【連載】ヨーガスートラ:ニヤマの5つの教え「サントーシャ」とは?

【3】イーシュワラ・プラニダーナ(自然の摂理の理解):今できることに心を尽くしましょう
楽しみにしていた妊娠、出産、育児だけれど、赤ちゃんとの生活は想像以上にままならないことだらけ。何ひとつ自分の意思ではコントロールできない赤ちゃんを目の前にして、途方に暮れるかもしれません。

ただよく考えてみれば、大きな自然の中で人間がコントロールできることなどほとんどありません。

どうにもならないことに心を囚われ、イライラしながら赤ちゃんと過ごすよりも、自分の思い通りにしたいという気持ちを手放してみましょう。

▼より詳しくイーシュワラ・プラニダーナについて知りたい方はこちら▼

【連載】第10回やさしく学ぶヨーガスートラ:日常生活をヨガ的に生きるとは?

マタニティーブルーは、一時的なものなので必要以上に不安に思うことはありません。ただ、育児のストレスが大きくかかると産後うつに移行する可能性があります。

妊娠、出産、育児の過程で女性のカラダと心、そして取り巻く環境は大きく変化していきます。妊娠中から、呼吸法やヨガ哲学の考え方、またマタニティに特化したヨガでケアしていくことも大切ですね。

ヨガの呼吸法を取り入れて子どもの「ストレスマネジメント」のサポートしよう

【親子でチャレンジ】気持ちが落ちつく時間を子どもと一緒に味わおう♪

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