
呼吸に意識を向けながら変化を見届ける
ヨガをしていて、インストラクターと同じようなポーズをとろうとして苦戦したり、深い呼吸をしようとして息が続かなくなってしまったり…そんな経験はありませんか。
そこですぐに、「私はカラダが硬いから…」と誰かと自分を比べて決めつけるのは、ちょっと待って。
ポーズを取るときに大切にしたいのは、できているかできてないか、という外側のことより、自分の内側、つまり呼吸を意識することです。

呼吸とは、焦ると早くなり、リラックスするとゆっくりしてくるように、心とカラダは密接に関わっています。先生のようになりたいから一生懸命練習しようとか、〇〇しなきゃという考えに気を取られて、心とカラダに負担をかけていることに気づいたら、そんな自分を眺める気持ちで一呼吸しましょう。
お手本通りであることよりも、今ここにいる自分に(呼吸)に目を向けて、呼吸をするたびに変化していく、自分のカラダや気持ちの変化を楽しむように見届けることが大切です。
「気持ちいなぁ」と思えるポイントで、ポーズをキープしよう
想像してみてください。多少ポーズが理想と違っても、ニコニコと何分でも何時間でもそのポーズを気持ちよく味わっている状態を。心の安定が快適な感覚を呼び覚まし、日常生活の心配事も、仕事のストレスも、人間関係のイライラも忘れている……。
そんな豊かな時間をいつでもどこでも自由に持てるようになることで、「がんばる自分もアリだけど、がんばらない自分だってアリ」といった気づきが増えてくれば、しめたものです。
無理なポーズやダイエットをしなくても、今の自分にフィットした自然な表情や体型を維持できて、意外な発見がきっかけで、さらにステップアップしてみたくなるかもしれませんね。
慌ただしい日常だからこそ、丁寧なポーズで心とカラダをゆったりと観察して「気持ちいい!」と感じる調和のとれた感覚を、存分に味わってみましょう。
安定で快適だからこそ、今の自分に出会える
ヨガのポーズを練習しながら心身を整え、自分のペースで一番心地よいと思う場所を探すプロセスは、今まで知らなかった自分、忘れていた自分に出会うチャンスでもあるのです。
ヨーガスートラ第2章46節
『アーサナ(ポーズ)は快適で安定したものでなくてはならない』
さまざまなポーズをとってカラダや呼吸の反応を観察することにより、クリーンな意識と緊張のないリラックス状態を得ることができます。
心とカラダは区分されないものであり、カラダは心が生み出す認識に常に影響を受けるもの。激しい動きに対して心は同様に反応し、カラダを静かに観察しているときには、心もまた静かに落ち着いています。呼吸もまた同様なのです。

なるべく思い込みや誤解をはさまずに、カラダに起きていることをあるがままに観察することで、あらゆる外的要因の影響を最小限に抑えられます。
そのためにも、ポーズは気づきに満ち、快適であることがとても大切です。忘れそうになったら「気持ちいいかな?無理してないかな?」と、自分自身に問いかけてみてください。
[引用]LAVA Life vol.30 暦と暮らすヨガより

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