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日本でもヨガを実践することが一般的になってきた今、ヨガのエクササイズ的な要素以外である、心や思考に作用する「ヨガの教え」に興味を持つ方も増えています。

この連載では、ヨガの教え=ヨガ哲学を体系的に学べる『ヨーガスートラ』を、ヨガインストラクター養成校の講師・インストラクターたちが解説していきます。

人生の喜びと苦痛はどこからくるの?

第2章14節
テー ファラーダ パリターパ・パラーハ プンニャ・アプンニャ
(カルマの結果で起こる)人生の経験は、喜びと苦痛の連続です。喜びはプンニャ(徳の高い行いの結果)が原因となり、苦痛はアプンニャ(パーパ、不徳な行いの結果)が原因です。

ヨーガ・スートラ(やさしく学ぶYOGA哲学ヨーガ・スートラ参照)

ヨガでは、人はカルマ(行い)を繰り返し、そのカルマにより人生に様々な結果をもたらすと言います。

つまり、今起きているラッキーもアンラッキーも自分の行いの結果であると考えるのです。

また『人は生まれ変わる(輪廻転生)』と考えるため、今起きているラッキーとアンラッキーは前世のカルマからきていると考えます。

そして、そのラッキーとアンラッキーにつながるのは、自分の行いの結果によると言われています。

行いの結果が表れるまでには、時差がある

カルマ(行い)の結果が表れるには少し時差があると言われています。それは『すぐに見える結果』と『すぐに見えない結果』の2つです。

すぐに見える結果のことを『ドリシュタパラ』、すぐに見えない結果を『アドリシュタパラ』と言います。

では、すぐに見える結果『ドリシュタパラ』とは?

例えば、こんなことがあったとします。

朝の通勤でハンカチを落とした人を見かけ、あなたはハンカチを拾ってあげたことで感謝をされました。

このように自分の『行い』が結果として、すぐに分かること、これが『ドリシュタパラ(すぐに見る結果)』です。

次に『アドリシュタパラ(すぐに見えない結果)』ですが、プンニャパーパの2つに分かれ、未来にラッキーを運ぶのがプンニャ(徳の高い行い)、未来にアンラッキーを運ぶのがパーパ(不徳の行い)と言われます。

では、それはどういうことを指すのでしょうか?

Aさん、Bさんという2人の会社員が遅刻をしたとします。

理由を聞くと、2人はこう答えました。

Aさん:「自分の不注意で遅れました。申し訳ありません。」
Bさん:「体調が悪くて遅れました。申し訳ありません。」

それを聞いた上司は、こう答えました。

上司:「Aさん、以後気をつけてください。Bさん、無理せず休んでもよいですよ。」

Aさん:(やってしまった・・・。でも明日からは気をつけよう!)
Bさん:(よかった!バレなかった!ラッキー!)

実は、Bさんは寝坊して遅刻したにも関わらず、正直に上司に伝えなかったのです。もちろん、上司は2人が遅刻した事実と2人が話した内容しか分かりません。

2人が本当はどういう事情で遅刻したのかは、本人以外にはすぐには分からないのです。でも、AさんとBさんのどちらがプンニャ(徳の高い行い)パーパ(不徳の行い)なのか、皆さんは分かりますよね?

もちろん遅刻したこと自体は良いことではありませんが、Aさんは反省して明日以降は遅刻しなくなるかもしれません。でもBさんはどうでしょうか?

バレなかったことに味をしめて、また遅刻するかもしれません。そして、遅刻し続けることは、Bさんのためになるのでしょうか?

実はこのプンニャとパーパはサンチタという銀行のような場所に貯められていきます。

このサンチタに貯められたものが、定期預金のように引き出されて運命になると言われています。そして、運命として引き出されるタイミングは、今生きている人生なのか、生まれ変わった来世なのかは分からないのです。

人はカルマ(行い)を繰り返します。

起きて、働き、生活し、寝て、また起きて・・・と日々数えきれないほどのカルマ(行い)をしています。そのカルマの結果を良くするのも悪くするのも、自分次第なのです。

自分の人生を輝かせることが出来るのは自分だけ

人生には何が起こるか分かりません。

まさに、この2年ほどの世界の状況は、誰にも想像がつかなかったのではないでしょうか?

世界の価値観も大きく変わり、価値観が変わることによっての自分自身の変化もあったかもしれません。

ただ、人生には何が起こるかは誰にも分からないけれど、ラッキーやアンラッキーの根本的原因は、周りの環境や他者ではありません。

今の人生や来世をより良くしてくれるのは、自分次第なのです。そう思えば、少し勇気がわいてくるような気がします。

是非、日々何気なくしているカルマ(行い)を意識的にして、自分のカルマを振り返ってみてください。

例えば、自分が相手に伝えた言葉が、本当に相手のためを思って言ったことなのか?そうではないのか?

このように、小さいことからで良いので、1日1回自分のカルマ(行い)に意識を向けてみる癖をつけてみましよう。そうすれば、自分自身のカルマをより良いものにしていけるはずです。

自分の人生にときめいていますか?

今、皆さんは自分の人生にときめいていますか?

私たちは、毎日の暮らしの中で、様々なことが起こり、経験を経て、成長しています。

そして、その人生をときめかせるのは、周りの人や環境ではなく、自分次第だとヨーガスートラは教えてくれます。

ヨーガスートラやカルマ(行い)については、ヨガスタジオヨガスクールの授業で、直接ヨガ講師からヨガ哲学やポーズ(アーサナ)を楽しく学ぶことができます。

ヨガについて、もっと学んでみたい!自分自身のヨガの学びを深めるためにヨガの資格(RYS200)を取得したい!と感じた方は、ヨガスクールで随時開催されている無料オンラインカウンセリングなど利用されても良いかもしれません。

ヨガ哲学を知ると、視野も人生の幅も広がると思うからです。
いつでもヨガスクール FIRSTSHIPで皆さんをお待ちしております。

【連載】第1回やさしく学ぶヨーガスートラ:「今」に意識を置くということ

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