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心とカラダの巡りを整える 羅さんの未病予防ってなぁに?

皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。

東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について皆さんにさまざまな事例を交えてご紹介していきますね。

「消」と「化」はどう違う?

私たちのカラダには様々な機能がありますが、この機能を維持するためにいろいろな気のパターンが存在し、私たちのカラダはそれらの気によって動かされています。例えばそのひとつが「消化」。

「消」とは、食べた物の姿形を消す作業を指します。その機能を担うのは胃の働きです。

胃には、胃酸や胃液を使って食べ物をドロドロの状態にし、十二指腸や小腸に一つ残らず送り出す働きがあります。

このプロセスが消化の「消」です。

「化」とは、ある物から別の物に変えていく作業を表し、その機能を担うのは脾の働きです。

私たちのカラダは、食事として摂った糖質・脂質・タンパク質などをアミノ酸まで分解し、更にカラダに必要な栄養素として再合成します。

このプロセスが消化の「化」です。

例えば、ご飯を炊く時のことを思い浮かべてください。

お米を洗米し、鍋に入れて加熱します。そして加熱された水が水蒸気として蒸発し、ご飯が炊き上がります。

カラダに入ってきた食べ物も同じプロセスで「化ける」のです。そのままの状態ではなく、カラダに吸収するためには「胃」と「腸」の中での加熱の工程が必要不可欠となります。

この加熱の工程で必要なのは、体内の水を水蒸気に変えることです。

食べ物の中の水分を加熱し、水蒸気に変え、その水蒸気で体全体を潤すこの働きは、脾の重要な役割の一つです。

また、この働きを担う臓器は脾蔵だけでなく膵臓や小腸、大腸などもその機能を担っています。

心臓で作られた熱は、横隔膜の上下運動により小腸へと送られ、その高い熱を使って食べた物を加熱して水を水蒸気に変え、食べ物をアミノ酸まで分解してたんぱく質に合成します。

心と連動しながら行う、この「化」の機能は小腸が担います。

胃腸不調の人がむくむ!?

胃や脾(消化システム)の調子は、カラダに様々な影響を与えます。消化活動を行う過程で、食べ物の中の水分は加熱され、水蒸気に変わり、その水蒸気で全身を潤します 。

ところが、飲食物をこれから加熱しようとしている時に冷たい食べ物や飲み物を胃に入れてしまうと、加熱のための熱が奪われ不足してしまいます。

すると、水が水蒸気にならず、液体状の水が体内に溜まります。これが、むくみの原因となります。

更にカラダに溜まった液体状の水はカラダを冷やします。そして液体状の水の中には不純物が溜まり、ガスも溶け込みます。その水は酸化しカラダを腐食します。これが水毒です。

そして、水毒からカラダを守るために、脂肪で冷たい水を包み込み、カラダのあちこちに蓄えます。これは脂肪細胞が増えるプロセスであり、太りやすい原因とも言われています。

加熱機能が低下すると、体中の隙間に液体上の水が溜まりますから気の巡りを悪くします。そして、エネルギーが回らず、カラダが重く疲れやすく、やる気が出ない状態をつくってしまいます。

また、脾の働きが弱い人は梅雨の季節や、7~8月の蒸し暑い季節は、疲れやすい、やる気が減退するといった症状が強く出やすくなります。

これは、体内の体温が高い上に外気の湿度も高い状態になり、体内で気が廻らなくなるためです。

お腹のあたり、胃や脾がずっと冷えている状態は、更に脾の機能を低下するため、お腹にガスや水が溜まりやすくなります。

ガスや水の存在は、上にある横隔膜の上下運動を妨げ、下に送られるはずの心臓で作られた熱が下へ送られず、また下の水が水蒸気になって上がるのにも邪魔になります。

このカラダの四方八方が塞がれた状態は、気の巡りを悪くします。そのため、エネルギーが回らず疲れやすい、やる気が出ない状態をつくってしまうのです。

水飲み健康法の落とし穴

体重の約70%は水分と言われていますが、この水分がどういった状態で体内に蓄えられているかが大切です。

理想的な状態は水蒸気です。水蒸気の場合、水の分子がバラバラの状態で分子が小さく、細胞内の出入りが自由に行われます。

しかし、もし液体状の水のままの場合、その分子が大きいため、細胞内の出入りが出来ず、細胞を潤すための水分が足りなくなります。

皮膚の乾燥や喉の渇き、目の乾燥など、こういった渇きの症状がある方は、カラダの冷えが原因で水蒸気が不足し、細胞を潤すための水分が足りないことを現しています。

そこで、水分が足りない場合には水を大量に飲むという健康法がありますが、水を大量に飲むだけではカラダに必要な水分を補えないと東洋医学では考えます。

例えば漢方では温かいお粥で水分を摂ります。この場合、水分は温かいドロドロの状態で胃に送られ、胃や腸の中の滞在時間が長くなります。

その分、水分が加熱される時間も長くなりますから、水蒸気として体内を巡る時間が十分ある状態となります。

キンキンに冷えた冷たい水を必要以上に飲むことは、カラダを冷やし加熱の機能を低下させることになります。

カラダを潤したい場合には、単に水で摂取するのではなく、食事と共に温かい水分として摂ることを心掛けるのが大切です。

ただ、これは体質によって異なります。まずは自分の体質を知ることからはじめるのがよいでしょう。

ご自身の体質を知り、体調管理をはじめられるなら、私が監修する経絡に特化した専用サロン「未病のキセキ」でそのカラダを変えていくのもよいでしょう。

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・突然の汗、ホットフラッシュ、のぼせ、ほてりでお悩みの方
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※未病のキセキ(気施技)は、完全予約制の女性専用未病予防サロンです。

皆様の未病予防と体質改善のため、お役を立てればうれしいです。

次回は、「「朝は排泄時間」。だからこそ朝食を」についてお話しします。

お楽しみに!

 

消化の役割について。「消」と「化」はどう違う?

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