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心とカラダの巡りを整える 羅さんの未病予防ってなぁに?

皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。

東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について、さまざまな事例を交えてご紹介していきますね。

~【東洋医学とは】東洋医学と西洋医学の違い~

今回から、東洋医学の根幹となる経絡理論について、詳しくご説明します。

まず、東洋医学の生理学と西洋医学の生理学の考え方には違いがあります。

一番大きな違いは、西洋医学が「有」を対象としています。

目に見える、姿形のあるものを研究対象とします。電子顕微鏡の技術が発達した現在、細胞、ウイルス・神経物質を見ることが出来るようになりましたが、解剖学では筋肉、骨、血管、神経など、実際に目に見えるものを扱っています。

東洋医学の考え方

それに対し東洋医学は、「無」を対象とします。

目に見えないものとは、エネルギー・ホルモン・電気・水蒸気・おなら・ゲップなどです。

カラダには、様々な機能を司るための気(エネルギー、熱、電気、水蒸気、神経物質、ホルモン等)が常に出入りしています。

その気が流れ、出入りするためには空間を必要とします。

経絡とは気の通り道、すなわち「隙間の空間」のネットワークですので、経絡も目に見えるものではありません。

~経絡とは通り道、空間のネットワーク~

では、東洋医学でよく登場する経絡について説明します。

経絡とは?

経絡とはいったい何なのか。分りやすく、私たちが使う部屋を例にしてみましょう。

部屋を構成しているものとして、床、天井、壁、ドアなどがありますが、実際に私たちが使っているのは、この壁や天井に囲まれた空間です。私たちはこの空間の中で生活し、作業などを行うのです。

つまり、壁や天井そのものを使っているわけではありません。

これと同じく、私たちのカラダの中には空間がたくさんあり、その空間を通り、色々なエネルギー物質やホルモン、血液、水、電気などが流れています。

この空間が狭くなる・捻じれる・詰まる・変形するなどが起き、エネルギーが滞りなく通らなくなると、体内の空間が渋滞し、血・水の通りが悪くなります。すると、様々な機能が正常に働かなくなり、健康状態が大きく左右されます。

カラダの中の空間を、どんなエネルギーが通っているのでしょう

例えば、空気・ガス・電気・水蒸気・水といったものが通ります。

例として、水を挙げてみましょう。

水は地下水や川など、路に沿って流れます。

しかし、雨には雨専用の路がありません。水の集まりである雲の密度が高くなり、重くなると、雨に変わります。この雨という水がどこを通っているのか。

それは空間を通るわけです。

同様に、カラダの中の経絡(空間)を流れるのは気だけでなく水も流れます。

西洋医学の言葉に置き換えると、組織間液(組織と組織の間を体液が流れている状態)ですが、これはリンパ管や血管とは別の組織、カラダの隙間の空間です。

この空間を通る、目に見えないものには気以外にも、熱、光、電磁波、電気、空気、酸素、二酸化炭素、水蒸気、おなら、ゲップ、神経物質、ホルモン等があります。

そして目に見えるものは、栄養素、血液、水、廃棄物などです。

次回は、経絡がどこにあるかについてお話しします。

皆様の未病予防と健康増進に役立てば幸いです。

次回もどうぞお楽しみに♪

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