皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について、さまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~過剰な情緒の浮き沈みによる体質への影響 前編:その5~
前回、東洋医学における体質を影響する3つの後天的要因のひとつ、「東洋医学の視点から見る「体質改善」-その15- 過剰な情緒の浮き沈み【前編:その4】」の中で、脾の機能と心配性や悩みとの関連性を紹介しました。
今回はその続きとして、「脾」の働きと食生活との関連性を詳しく話します。
消化機能である脾の働きには『食べ物の中の水分を加熱し、水蒸気にかえて体全体を潤す』という機能があります。
朝、冷蔵庫から出したての冷たい飲み物や果物、サラダなどをカラダの中に入れると、「さぁこれから水蒸気たくさん作るぞー!」と燃えようとしているところに水をかけて鎮火し、体全体を水蒸気で潤す脾の活動のやる気を削いでしまうことになります。
加熱するための熱が奪われ不足すると、カラダの中の水分が水蒸気にならないので液体状の水として溜まっていきます。
水の中には不純物、二酸化炭素などの老廃物がたまりやすくなり、その状態の水は酸化しカラダを腐食する『水毒』となります。
加熱機能が低下するとカラダの中の隙間という隙間に水がたまるので、気の巡りが悪くなり、カラダが重く疲れやすくなります。
このように脾の働きが弱いと、春の長雨の時期や、梅雨の季節、7~8月の蒸し暑い季節は「やる気が出ない」、「疲れやすい」といった症状が強く出やすいです。
これは体内の湿度が高いうえに外気の湿度も高い状態となり、体内で気が回らない環境になっているためです。
本来なら液体状の水は体内で加熱され水蒸気となるので、風船が膨らんだ状態と同じようにカラダは軽いはずです。
消化器系の胃や脾が弱っている状態が続くとカラダは冷えていきます。
カラダが冷えるとさらに消化器系の機能低下を招いてしまうという悪循環に陥ります。
するとお腹にガスや水がたまりそれらが心臓と消化器系の間にある横隔膜の動きの妨げ、心臓で作られた熱を全身に送りにくくなり、カラダの中の水分が水蒸気となることを妨げてしまいます。
湿度が高くネバネバ・ドロドロした状態はカラダを冷やし脾の機能を低下させてしまいます。
なので水をたくさん飲むという行為は、脾を弱める状況をつくりやすくしてしまいます。
やる気が出ない訳はこれ!?
カラダの中に十分な熱がないまま水をたくさん飲んでしまうと、その水を加熱して水蒸気にかえる力が足りないので、水が余りむくみの症状が出ます。
お腹のあたり、胃や脾がずっと冷えている状態は、脾の機能を低下させますので、お腹にガスや水が溜まりやすくなります。
このガスや水が溜まったパンパンの状態は、横隔膜の上下運動を妨げ、横隔膜の上下運動で送られるはずの心臓で作られた熱が全身に送られてきません。
また、カラダの中の水分が水蒸気になって上がるのにも邪魔になります。
このカラダの四方八方が塞がれた状態は、気の巡りを悪くします。なので、エネルギーが回らず疲れやすい、やる気が出ない状態をつくってしまうのです。
また、脾の中には意識の意が宿りますので、脾の働きやとる気には関連性があるのです。
思い込みが激しくなる、考え込むことにより食欲不振になるのも、同じ理屈です。
脾の機能が悪い人は、ここが痛い
脾の機能が悪い人は、足の赤い丸の分部を押すと激痛の方が多いのです。
ちなみに、この方が押したところはここです。
東洋医学の経絡学によると、足の脛の内側に消化器の働きを司る経絡 ― 脾経が通るところです。
脾経が詰まると、脾の機能が低下し、カラダの水を処理する能力が悪く、余計な水が溜まりやすくなります。
すなわち、「むくみやすくなる」ということです。
脾の機能を高めたいなら、まず朝食をしっかり摂り、冷たいものを控えることを心がけましょう。
次回は、五臓の「肺」と情緒との関係について詳しくお話をします。
お楽しみに♪
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