ピラティスとは？ピラティスとヨガの違いって何？初心者向けに徹底解説！

カラダのヨガ更新日 2024/3/28

ピラティスの世界を現役トレーナーが徹底解説！

皆さんこんにちは！YogaFull編集部です。

今回は、YogaFullの読者さんからお寄せいただいた『ピラティスに関する素朴な疑問』にお答えさせていただきます。

■今回のピラティスに関する素朴な疑問とは？
「友達が『ピラティス』をはじめました。私が知っているピラティスは床の上でストレッチのような動きをしているものですが、友達がはじめた『ピラティス』は『マシンピラティス』といい、リフォーマーと呼ばれるマシンの上でカラダを動かすようです。『ピラティス』と『マシンピラティス』は違うものなのでしょうか？効果はどれほどのものか？またピラティスとヨガは何が違うのか分からないので教えてください！」

今回は、全国に展開するマシンピラティススタジオ Rintosull(リントスル)でインストラクター教育を行う、トレーナーの小川明香さんに、初心者の方でも分かるようにピラティスに関する疑問・質問・効果ついてにお応えいただきました。

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ピラティスって何？ピラティスの世界を徹底解説！

それではまず、ピラティスとはというものなのか、ピラティスについて紹介します。

【目次】

■ピラティスについて

ピラティスとは？

ピラティスとは、1883年にドイツで生まれたフィジカルトレーナー　ジョセフ・ハベルタス・ピラティス氏(Joseph Hubertus Pilates)によって、第一次大戦で負傷した兵士のリハビリのために考案されたエクササイズです。

当時、このトレーニング法はエクササイズとは異なることから「コントロロジー」と名付けられており、日本では一般的にピラティス開発者ジョセフ・ハベルタス・ピラティスの苗字である、ピラティスもしくはピラテスと呼ばれています。

その後、ピラティス氏がアメリカにわたり、新しいエクササイズとしてアメリカで受け入れられたことが、現在のピラティスにつながっています。

ピラティスとマシンピラティスの違い

ピラティスは大きく分ると、マットピラティスとマシンピラティスとマッの2種類があります。

・マットピラティスとは
マットピラティスはマットの上で、自重を使いながら連続的な動きでエクササイズを行っていきます。

・マシンピラティスとは
マシンピラティスは、ピラティス専用のマシンを使用して行うピラティスのことです。代表的な「リフォーマー」や「キャデラック」「チェアー」「バレル」などのマシンを使用し、負荷をかけたり、動きのサポートを得たりしながらエクササイズを行っていきます。

ピラティスの効果とは

ピラティスでは、骨格を意識しながら動いていくため、姿勢の改善や、インナーマッスルの筋力強化に効果的とされています。また、ピラティスで行う胸式呼吸は自律神経のバランスを整えるのにも効果的であり、ストレス解消も期待できます。

ピラティスの特徴について

ピラティスでは、終始自分自身のカラダに意識を向けながら動いていくため、集中力の増加が期待されます。また、胸式呼吸を用いる事で、酸素がカラダに行き渡る為、免疫力を高める事にも効果があると言われています。

ピラティスはこんな方におススメ

ピラティスは、呼吸とともに鍛えたい部位を整える事ができるため、以下のような方におススメです。

■姿勢を改善したい
■ボディメイクをしたい
■インナーマッスルを鍛えたい
■ストレス解消したい
■肩こりや腰痛を改善したい
■睡眠の質を上げたい
■柔軟性をアップさせたい

また、リフレッシュやリラックスしたい方や免疫力を上げたい方にもピラティスはおススメです。

ピラティスを行うときの注意点

ピラティスを行う際は、食後2時間は経過していることがおススメです。食後は副交感神経が高まる為、運動をする際には適していません。

また、生理中にピラティスを行うと筋肉がほぐれ、代謝が上がり、生理中の体調が改善することもありますが、初心者の場合、生理が重たい日は参加を控えるのをおススメしています。

ピラティスにおススメのピラティスウエア

ピラティスではカラダをコントロールして動くことを大切にしています。そのため、ピラティスに最適なウエアを選ぶ際には、ヨガウエアをベースに「カラダにフィットしているものや、動きやすい素材のウエアを選ぶ」のがポイントです。

【ピラティスに最適なウエアを選ぶポイント】
(1)通気性の良さ
(2)汗の吸水性、速乾性の高さ
(3)防臭や抗菌効果加工の素材
(4)半袖やTシャツなど肌の露出が少ないもの（寒くない程度のウエア）
(5)リボンや飾り、フード、結び目のないシンプルなウエア

またピラティスに最適なポイントを兼ね備えたおススメのウエアは、全国にホットヨガスタジオを展開しホットヨガスタジオLAVAが運営するオンラインショップ「Lapre(LAVA オンラインストア)」にて、ヨガウエアはもちろんのこと定番のピラティスウエアから限定ピラティスウエアまでたくさん用意していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

【参照】ピラティスウエア一覧
【販売元】Lapre(LAVA オンラインストア)

■ピラティスとヨガの違い

ピラティスとヨガって何が違うの？

ヨガの起源はインダス文明時代に修行法として用いられたことが、ヨガの始まりだとされ、もともとはカラダの健康法ではなく、精神を安定化させることが重要視されていました。

一方、ジョセフ・ピラティスが自身の病気をきっかけに開発し、戦争中の負傷兵士に対するリハビリから現代のエクササイズにまで発展させられたのがピラティスです。

ピラティスとヨガはどっちがいいの？

ヨガは呼吸と共に筋肉のストレッチを高めながら行うのが特徴なため、心とカラダの疲労回復やリフレッシュを求めている方におススメです。
ピラティスは機能的にカラダを動かすため、姿勢改善や体幹を鍛えるのに効果的です。期待する効果や目的別に、選択するのをおススメします。

ピラティスとヨガの呼吸の違いとは？

ヨガでは主に胸式呼吸を用いるのが特徴で、深くゆっくりとした呼吸を行うことでリラックス効果が期待できます。ピラティスでは胸式ラテラル呼吸を用いてエクササイズを行います。肋骨を前横後ろ、全方向に広げて呼吸をするため、酸素の吸収率が上がり、頭もカラダもスッキリし集中力が上がるとされています。

ピラティスとヨガの共通点は？

ヨガでは、リラックスや精神的な効果、ピラティスはボディメイクや肉体的な効果が謳われがちですが、どちらとも、呼吸を大切にしながらカラダを動かしますので、心とカラダへの効果も期待できます。ヨガもピラティスもカラダの代謝を高め、筋力や柔軟性を上げていくことができるとされています。

■ピラティスによくある質問

ここからは、ピラティスによくある質問に関して、さらに詳しくお答えします。

Q1:ピラティスは生理中もできるの？

A:ピラティスは生理中でも行うことができます。
ピラティスを行うことで筋肉がほぐれ、血流が良くなったり、骨格のゆがみが改善されたりするので、生理痛緩和にも効果があると言われています。

ただし、経血の量が多い時期や生理痛が重い場合は、運動により血液量が増えることも予想されますので、ご自身の体調をよく観察して無理のない範囲で行いましょう。

生理中にピラティスのレッスンを受ける場合は、比較的強度が低いものを選択し、お腹にかける圧も強くなりすぎないように注意しましょう。

Q2:ピラティスは誰でもできますか？

A:ピラティスはインナーマッスルをバランスよく鍛えていくため、初心者の方や、どんな年代の方にも楽しんでいただけるエクササイズです。
インナーマッスルを鍛えることで腰痛改善、基礎代謝アップなども期待できることから、腰痛でお悩みの方やダイエットしたい方にもおススメです。また、スポーツなどのパフォーマンス向上、集中力の向上にも役立つため、男性の方にもピラティスは最適です。

Q3:ピラティス前後におススメの食事はありますか？

A:満腹状態でピラティスや激しい運動を行うと、消化不良を起こす原因にもつながる可能性があります。

なお、ピラティスでは体幹部分に圧をかけて行うため、食事をとる場合は、2時間前までに済ませることをおススメしています。

また空腹の状態でピラティスや激しい運動を行うと、めまいや倦怠感などの症状が現れる可能性もあります。2時間以内に食事をとる場合は、プロテインバーやゼリー飲料など消化吸収がよい、軽い食事がおススメです。

ピラティスを行った後は、肉体疲労やカラダづくりの為に、タンパク質や炭水化物、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂取しましょう。

ダイエットを目的にしている方は、高カロリーな食事を避け、ピラティス前後の食事1～2時間は空けて野菜を中心とした、バランスの良い食事を心がけましょう。

▼ピラティス前後にもおススメの食事はこちら

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Q4:ピラティスをすると痩せますか？

A:ピラティスは、体幹部の筋肉を効率よく鍛えていくため、ボディメイクや痩身に効果が期待できる運動のひとつです。

ダイエットを目的でピラティスを始める方には、週に2～3回コンスタントに続けましょう。
ピラティスでインナーマッスルを鍛えることで、基礎代謝が上がり、結果的に日常から痩せやすいカラダへと変化していくとも言われています。またピラティスは部位別のトレーニングにも最適なため、ボディメイクを目指している方にもおススメです。

※ピラティスおよびマシンピラティスを受講される方の体質、ピラティス前後の食事、ピラティスの回数などによっても異なります。