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本日のお悩み

ヨガの教えの中で『現状に満足しましょう』という意味の『足るを知る』という教えがありますよね。でも、やりたいことや夢もあります。その違い、境目がよくわかりません。

やりたいことがある、夢や目標を持つのは素敵なことよね。哲子もやりたいことや夢がいっぱいあるの。同時に『サントーシャ(足るを知る)』という教えを、とっても大切にしているのも本心よ。

そして、夢と欲望の境目をお伝えする前に、一つ定義をしておくと、ここでの夢や目標は、子供たちの自由な発想から生まれる「夢」とは、ちょっと違うということだけは伝えておくわね。

夢を叶えるために大切なことは、まず『足るを知る(まずは現状を肯定、満足する)』という状態を受け入れることが大切だと思うの。

今の状態をちゃんと理解して、受け入れられたら、『次のステップへ進むための健全な欲求』、夢や目標が生まれるということ。

「欲を持つな!」という教えや、「現実を見て!」という人もいるかもしれないけれど、自ら進んで積極的に物事に取り組むという意味の「意欲」にも「欲」がついているように、「欲」はやる気や意思とも関わっていると思うの。

何か行動を起こすときには、少なからず「欲」が関連しているはず。

「欲」といえば、仏教の「五欲」を例にあげると・・・

・食べたい、飲みたいと思う心・・・「食欲」
・お金が欲しい、物が欲しいと思う心・・・「財欲」
・好きな人に愛されたい、好きと思う心・・・「色欲」
・認められたい、ばかにされたくないと思う心・・・「名誉欲」
・眠たいと思う、また楽をしたいと思う心・・・「睡眠欲」

この5つがあるわよね。
ここで大切なのは、その「欲」の量と向かう方向性や心だと哲子は考えています。

そして、「何のための欲」なのか。

例えば、お腹がすいたらご飯を食べたいと思うのは当然よね。眠くなったら寝たいでしょ?好きなものを買いたいからお金も欲しいし、好きな人を愛したいし、愛されたい。

それに「私」という存在を認めてもらうって、どんな立場になっても、いくつになっても嬉しいものよね。

「欲」とひとことで言っても、自分の心を豊かにするための欲と、人への思いやりにつながる「欲」とがあるんじゃないかしら。「境界線はどこ?」と哲子がもし聞かれたら、哲子はこれを基準に考えるようにしているの。

今の状態を知って、夢や目標を定めて一歩一歩近づいていくことが大切だと。

だけど、ここで気をつけたいのは、「欲」を「欲する」ループに入ることがないようにすること。希望が叶ったからって、もっともっとと先を急ぎすぎないということ。

夢や目標が叶ったとしたら、まずはその現状を受け入れ、必要な欲を肯定し、しばらく過ごしてみてはいかがでしょう。

そこを見極めるためにも、ヨガや瞑想の時間を取るのもいいわよね。

現状に満足し、今できことを続けていけば、心が満たされた状態で新しい夢や目標に向かって一歩を踏み出せるわ。

本日のお言葉

禁欲(ブラフマチャーリヤ) ヨーガ・スートラ2章30節 ヤマから抜粋
書物の中では、主に性欲のコントロールについての戒めですが、あらゆる「欲」を持つことを完全に否定しているのではありません。 必要に応じて適切に使う、過剰な欲を持たない、そして自分のエネルギーを無駄遣いせず温存する、というように説かれることが多いです。 欲の性質を見極め、心に問いかけながら上手に付き合う道を探ってみて。

またお会いしましょうね♪

ヨガ哲子

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