
本日のお悩み
ちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んだり、あるいは嫉妬したり…。なにかしらのネガティブな感情と日々向き合っています。どのようにすれば、いつでも穏やかな心の状態を保てるのでしょうか?
誰しも抱いてしまうイライラや悲しみ、怒り、嫉妬などのネガティブな感情。実は“何かと比べること”から始まっていることが多いのよね。
人と比べたり、過去の自分や状況と比べたりして、そこから劣っている、上手くいっていない、などと感じてしまう。
“比べること”は、過去の出来事と比べて、今をより良く改善していく、といった前向きな視点でのツールとしては大事な要素だけど、その比べる対象(過去や他人など)に重きを置いてしまうと、どうしてもネガティブになりがち。
結局、過去や他人に心が捕われてしまい、今やるべきことができなくなってしまうことが多くなる。では、“比べること”はどうしたらやめられるのでしょう?
ヨガ哲学に、古代インドのサンスクリット語で“サントーシャ”という言葉があるの。日本語訳すると、知足(ちそく)=足るを知る、という意味になるの。
現状に満足すること、要は何かと比べず、まずはありのままの自分や今の状況を受け入れることから始めてみましょう。
ネガティブな感情を生まないために、もうひとつ覚えておきたいヨガ哲学が、“プラティパクシャバーバナ = 物事を別の角度から見てみる” という考え方ね。
たとえば、あまり好きになれない人がいたとします。いつも同じ角度からその人を見ていると、そのあまり好きになれない部分ばかりに目がいってしまうわ。
でもそこをぐっと堪えて、あえて違う視点からその人を見てみると、あ、こんな可愛いところもあったのかと、別の側面が出てきて、だいぶ受け入れやすくなるのではないかしら?
人や物事も見方を意識的に色々と変えてみること。
心の安定や幸せは、自分次第で手に入るということよ。
でも、現状に満足してありのままを受け入れる、物事を別の角度から見てみるということを実践しても、イライラや怒りの感情を手放せない時もあるわよね。もちろん哲子にだってあります。
そんな時は短い時間でいいのでヨガの “太陽礼拝”を行ってみましょう。呼吸と動作を合わせていくので、心が落ち着きやすくおススメよ。
ヨガ哲学を生かして、心穏やかな日々を過ごせますように!
本日のお言葉
- 与えられた状況に満足すると、比べることのできない幸せを得ます ヨーガ・スートラ 2章42節
- 世界で起こることは、すべて必要があって起こっているとヨガでは考えます。難しいこと、思わず目を背けたくなることが起きた時こそ、自分がもっと成長できる機会だと受け入れてみて。 何かと比べず、ありのままを受け入れて現状に満足する、そして物事を別の角度から見てみる。 そうするだけでも、心の揺れ動きと上手に付き合っていけますよ。
またお会いしましょうね♪
