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ヨガの知恵でズバッと解決 教えて!ヨガ哲子の部屋

本日のお悩み

類は友を呼ぶ。ではないですが「波長」や「相性」ってあるんでしょうか?あの人とは合うけど、あの人は苦手とかあるし、体調やタイミングによっても違う気がして。哲子さん、教えてほしいです。

暑い日が続いておりますが、皆さまお元気かしら?

今年の夏はとりわけ暑くて、暑くて。

涼しい場所を見つけ避難しては、一息ついて、再び暑い中へ出掛けていくというようなことを繰り返しています。どんな時であれ、自分でフッと力が抜けるのは大事なこと。アーユルヴェーダでいう、ピッタの過剰を抑える効果もあります。

俯瞰力(物事を広い視野で客観的に捉えることができる力)、も養えたり、目も休まるし。力が抜けて緊張がとけることで肩こりの予防にもなりますしね♪

さて、先日編集部へ手紙が届く「YogaFull Letter」へご連絡をいただきました。ご相談は「類は友を呼ぶ。ではないですが「波長」や「相性」ってあるんでしょうか?」というもの。

なるほどね。波長について知りたい、自分の波長が分かるようになりたいということでもあるのかしら?たしかに、目に見えない波長はどんな形がしていて、どんなものなのか、気になるポイントです。

いくつかね、知る方法はあります。

ここちよい?それとも、緊張している?

日々、私たちは必ず誰かと接して暮らしています。一人暮らしをしているあなた様も、電車に乗れば誰かと隣り合わせになりますし、職場に来れば共に働くお仲間がいます。お友達も、ご家族もいるでしょうし、何かしら理由があっていまは疎遠になってしまった方もおられることでしょう。

そんな人間関係の中で、

「気がつくといつも彼女の右側に座っているけど、落ち着くんだよね。」
「あの人に会うと癒されるし、いつの間にか元気になっているんだよ。」
「彼といると緊張しちゃうし、言いたいことの10分の1も言えない…。近づきたくないな…。」

ということが、誰でもあると思います。

波長とは波動であり、波の長さのこと。

ヨガの世界では、私たち人間は生命体=エネルギー体で、私たちの内側にも外側にもエネルギーの流れる道があって、滞りなく、豊かに、高く、ご自身のエネルギーのみを流すことがよろしいと教わります。

波長は、体調や環境などによって左右されますから、健康に気を配ったり、安心で安全な環境を整えたりするのは大事ですね。

ご自身の波長と、お相手の波長が合う時に、私たちはここちよさを感じます。波長が長ければ合う、短ければ合わないということではありません。要は相性というもの。

私と誰か、私と何かの関係性において、一方的ということは、まずありません。

その間に生じる波長の混じり合い、エネルギーの交換が、ここちよいものなのか、それとも緊張するものなのか、あなたが感じている感覚が、お相手も感じている感覚と思って構いませんよ。

以前、「嫉妬しちゃう、自分。苦しいです。」でお伝えした、「問題が起きてしまったら、フィフティ・フィフティ。どちらにも半分ずつ原因や要因がある」に通じます。

波長は意識的に変えられる

波長はずっと一定なのか、というと、そうではありません。

波長は意識して変えることができます。

私たちは生命体ですから、常にエネルギーが流れていますよね。ヨガでは、その源はご自身が本来生まれもったもので、カラダの内に確かに存在している、カラダのメカニズムを支えると同時に、生命そのものを表現していると伝えています。

その生命エネルギー(プラーナ)の流れが、淀みなく、クリアで、巡りがよい状態を保つために、ヨガのポーズ(アーサナ)やヨガの呼吸(プラーナヤーマ)があります。

ヨガの練習を意識的にすることで心とカラダが整えば、生命エネルギーの流れは良くなるでしょう。すると、波長も変わりますからね。

あなたにとってここちよいは、まわりの人や物事にとってもここちよい。ヨガをする上で大切なことは、調和、よい関係を築くことよ。

これまでのご自身の経験を認め、まわりの人や物事に寄り添う気持ちを持つことで、反発によって塞がれていた道筋はすっきりと通り、流れてゆくのです。

お試しあれ。

物事の視点をより大きく高い視点でとらえること(抽象度)が高くなり、知的好奇心を刺激する、このヨガやヨガ哲学の分野をもっと学びたい!というあなた様は、どうぞヨガスクールFIRSTSHIPの門戸を叩いてくださいね。

旅先で出会った人たち、家族、仕事の同僚という、同じ船に乗った人たち

実は先日、ちょっとお休みをいただいて越南(ベトナム)へ行ってまいりました。久しぶりに異国の風にあたって、魂の浄化を感じました。

感覚も回復しますよね。

そこで私は世界遺産を巡るツアーに参加したのですが、一人でリムジンバスに乗り込み、印度(インド)や香港、上海、白耳義(ベルギー、なんて難しい漢字なの…)の方たちとご一緒して、総勢10人ほど。日本人は私だけ。

最初は少し緊張しておりましたけれども、車で片道4時間ほどかかるところに行きますから、道中でお人柄が見えてくるわけです。

決められた時間の5分前にバスに戻ってくる日本人。2分前に戻ってくる、香港のお方。10分過ぎても一向に現れなくて、ガイドさんがぶつぶつ言いながら姿を探しに行く、印度のお方たち。

現地では自転車で景勝地を巡るコースがあったのですが、我先に自転車を奪取して先頭を突っ走る印度のお方たち、途中勝手に写真を撮ってはすばやく印刷して売りつけてくる物売りたちと値段交渉で一歩も譲らない上海のお方たち。

食事の仕方、観光地の巡り方、ガイドさんの言うことを聞く・聞かない一つとっても、多彩な側面がこのリムジンバスに乗り合わせた人たちから垣間見られたのです。

冒頭は少し緊張があったものの、道行くにつれてバスは笑い声で満たされて(ガイドさんの腕によるところが大きいが)、きっとそこにいた誰もが「今日、このツアーに参加してよかった」という気持ちで帰路に着いたことでしょう。

と、その時思ったわ。基本的に波長が合う人たちだったのだと。そしてさらに努力をして、波長を合わせにいったのだと。

家族も、仕事の同僚も、同じ船に乗った人たちは基本的に波長が合う人たちだと思える方が、私は気持ちが楽だと思います。と言いますか、そう信じたい気持ちが半分です。

その前提に立って、同じ船に乗り合った人たちを眺めることができたら、きっと、励まし合いやすくなりますし、問題も解決しやすくなることでしょう。

だって、ゴールは同じですから!

宇宙船地球号も、同じですね。

本日のお言葉

サ トゥ ディールガカーラ ナイランタルヤ サッカーラ アーセーヴィタ ドゥルダブーミヒ ヨーガ・スートラ 第1章14節から抜粋
アッビャーサ(繰り返しの練習)は、長い時間、途切れることなく、自然にできるようになるまで、誠実な気持ちで続けることです。ヨガの練習は、ポーズも、呼吸の仕方も、瞑想も、思い出した時に、気が向いた時にやるのではいけませんよ。でも、まぁ、暑い時は、肩の力を抜きつつやりましょう。

またお会いしましょうね♪

ヨガ哲子

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