この連載、「ヨガと人と。」では、ヨガ講師・ヨガインストラクターである私、山下真由実がヨガと出会ったこと、また旅先やヨガを通して出会った人、ヨガ哲学の教えから学んだことなど、経験したことを皆さんにお話ししていきます。
前回のお話しは『【連載】「ヨガと人と。」 ~ヨガとの出会いはテレビの中~』でした。
今回は『~いざ、バハマへ。そこは天国、それとも?~』をお話しします。
飛んでバハマ!いざ、パラダイスアイランドへ。
ロンドンからマイアミへ、そして飛行機を乗り継ぎ、バハマへ。
さらに船に乗ってパラダイスアイランドという島にシヴァナンダ・アシュラムがあります。
どこまでも続く青い空、そよぐヤシの木、澄み渡る海に反射する太陽がまぶしい、まさに絵に描いたような美しい南の島。
バハマは大小さまざまな島が点在しており、船が島々を行き交います。
船に乗っていた時、近くの遊覧船がシヴァナンダ・アシュラムの紹介をしていたのですが、これが衝撃的な内容でした。
「この島にはシヴァナンダ・アシュラムというヨガ施設があります!なんと、ここの住人は酒も飲まず、夜遊びもしません!何のために生きているのか!人生の楽しみを知らない隠者のたまり場です!」
と紹介していました。(笑)
シヴァナンダ・アシュラムがあるパラダイスアイランドは映画007「カジノロワイヤル」でも舞台となったラグジュアリーホテル「アトランティス」があり、特大のカジノとナイトライフが有名です。
そんな島の一部にヨガを学ぶアシュラムがあったので、恰好のネタになっていたのですね。今でも同じ紹介をされているのか、とても気になります。
英語で学ぶ!?「シヴァナンダヨガ」RYT200のトレーニング
トレーニングは毎日朝の5時起床、6時から瞑想から始まり、2時間のプラーナヤーマとヨガプラクティス。夜の10時に就寝となるまで授業や実技がみっちりと詰まっていました。
ご飯はとっても美味しいベジタリアンフードで、ブランチとディナーの2回でした。
またシヴァナンダ・アシュラムではトレーニングプログラムの中に「カルマヨガ」といって人のために役に立つ行いをする、すなわちアシュラム運営のお手伝いの時間もありました。
食堂のお手伝いやお掃除など、頼まれた仕事を熱心に取り組み、与えられた役割を全うすることや、見返りを求めない心を培うのです。
当時の私はロンドンに住んでいました。毎日、英語でやり取りをしていたため、200時間のトレーニングは英語での参加を決めていました。しかし、これが実に甘い考えであったと痛感することになりました。
RYT200トレーニングは、資格発行元である「全米ヨガアライアンス」が定めたカリキュラム内容と時間数を網羅していなければなりません。
各ヨガスクールはそれぞれ特色のあるRYT200トレーニングを開催していますが、ヨガ哲学や解剖学は必ず入っていなければいけないのです。
ヨガ哲学と解剖学は当時の私の日常英会話の中であまり出てくるトピックスではなかったため、講義がちんぷんかんぷんでした。
このために飛んできた。いよいよヨガの資格取得へ!
必死に電子辞書を引き、自分なりに頑張ってはみたものの、最終筆記テストで見事に落ちました。
なんと私は初めてのRYT200トレーニングで追試になったのです。
泣きそうになりながら必死に英単語を頭に詰め込み、半ば泣きながら追試を受け、なんとか合格をいただいた時には心底ホッとしたことを覚えています。
まさに八支則でいう「ブラフマチャリア」。
淡々と、「今できること」を丁寧に積み重ねていくだけの時間。そこに、「私は追試になったから出来が悪い」と思う心の余裕はまったくありませんでした。(笑)
自分に否定的な判断をしている暇があったら、今やるべきことに時間を使わなければならなかったのです。
今思えば、これも貴重な経験でした。
皆さんも自分にダメ出しをしてしまうことがあるかもしれません。
ですが、ダメ出しをしても状況は変わらない上に気分も落ち込みますよね。
しかし、「今、何ができるか」を考えて行動する方が、悶々と考えてツラくいるよりも良いと思いませんか?
やってみてダメなら、またその時考えましょう!
次回はついにバハマでヨガティーチャーデビュー!です。
お楽しみに。
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