皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について、さまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~過剰な情緒の浮き沈みによる体質への影響 後編: その1~
これまで、東洋医学の視点からみる『「体質改善」-その12~19』では、東洋医学における体質を影響する3つの後天的要因のひとつ、「過剰な情緒の浮き沈み【前編:その1~8】」を紹介し、五臓と情緒との関係について話しました。
今回から「情緒をコントロールすることによって、五臓の気を調和する」について詳しくお話をします。
五行と五臓と情緒
これまで紹介しました、五行(木、火、土、金、水)の気の動きの特徴と五臓と情緒の関連性は以下の表に簡単にまとめられます。
■五臓と情緒の関係性
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
---|---|---|---|---|---|
五臓 | 肝 | 心 | 脾 | 肺 | 腎 |
情緒 | 怒り | 喜び | 悩み | 悲しみ | 恐怖 |
また、五行の気と相互に影響する「生剋関係」があります。
■生剋関係
生の関係(助長する) | 木生火 | 火生土 | 土生金 | 金生水 | 水生木 |
剋の関係(抑制する) | 木剋土 | 土剋水 | 水剋火 | 火剋金 | 金剋木 |
東洋医学では、この五行と五臓と情緒との関係及び五行の生剋関係に基づき、病気の診断、治療を行うことがよくあります。
病気の診断に関しては、これまでの「過剰な情緒の浮き沈み【前編:その1~8】」の中でたくさん紹介しましたが、後編では、治療における情緒の利用について、事例を参考にしながら、紹介します。
泣くのも、時には良薬
日常生活では、感情的なストレスが溜まっている人が大泣きすると、気分がスッキリして、不調が改善されるという話を聞きます。
この現象は、五行の生剋関係と情緒との関連性でうまく説明できます。
ここで使うのは、金剋木です。
五行の中の「木」の気は、中から外に出る、のびのびする動きです。五臓でいうと、肝の働きです。
人にストレスが溜まっている場合、我慢している中の気が、外に発散させることができず、体内に溜め込んでしまうため、肝の機能が低下してしまいます。
これによってさまざまな心身の不調を引き起こします。
この時、大泣きすると、溜まっているストレスを一気に発散させることができるので、気分がスッキリして、心身共に楽になるのです。
泣くのは、悲しみという情緒で、五行の中の「金」の気、五臓の肺の働きです。
肝の働きが病んでしまい、ストレスが溜まりやすくなる場合、適時に泣くのも、良い治療になるかもしれません。
次回も、情緒をうまく利用するケースをご紹介します。ぜひお見逃しなく♪
皆様の未病予防と健康増進に役立てば幸いです。
次回もどうぞお楽しみに♪
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