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ヨガスクールFIRSTSHIPのマーケティング全般を担当する傍ら、アーユルヴェーダ講師としても活躍後、2021年ホットヨガスタジオLAVAへ転籍。現在はマーケティング部署にて、店舗プロモーションとしてヨガを広める活動に尽力している小野由香子さん。

マーケターとして活躍する傍ら、WebメディアYogaFull(ヨガフル)の連載「ヨガの知恵でズバッと解決 教えて!ヨガ哲子の部屋」のヨガ哲子として、アドバイスを行うライターという一面も持ち合わせている。

「以前はすごくピリピリしていた」というのが信じられないほど、笑顔の絶えない朗らかな小野さんを、一変させたヨガとアーユルヴェーダの教えとは一体どんなものだったのでしょうか? 早速、お話を伺ってきました。

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産後のダイエット目的で始めたヨガとの出会いから、自分の中のもっと根深い問題に気づけた

編集部

まずはヨガとアーユルヴェーダとの出会い、ハマったきっかけなどを教えていただけますか?

32歳くらいの時に、産後の体型がなかなか元に戻らなくて、スポーツジムの中にあったヨガレッスンを受けたんです。
その時に「これは面白い!」 と、ヨガスタジオを探すようになって、最初はたまたまネットの検索でヒットしたホットヨガに通い始めたんですよ。
カラダは締まってくるし、冷え性も改善したし、当時は単純にフィットネス感覚だったんですが、その時に出会った先生から「ヨガには、哲学もあるんですよ」と教えていただいて……。
すごく興味が湧いて、すぐにその先生の(常温のヨガの)ワークショップやリトリートにも行くようになりました。
ヨガを始めて1年後には、1ヵ月の海外留学でヨガの資格を取得できるRYT200のトレーニングに参加して、帰国後、ヨガスクールFIRSTSHIPの広報の仕事に就きました。

小野

編集部

広報の仕事をやりながら、アーユルヴェーダの講師も兼任されていると伺いましたが?

はい。海外で受けたトレーニングが、ヨガとアーユルヴェーダにどっぷり浸かるプログラムだったんです。
そこで学んだアーユルヴェーダの教えに、衝撃を受けてしまって……。自分の中にあったものが、全部逆転したような感覚でしたね。

小野

編集部

アーユルヴェーダは、日本ではエステのイメージが強いですが、インドの伝承医学、生命の科学などと言われているものですよね。
ヨガと一緒に取り入れると効果的だと伺いました。実際、どんなところが衝撃的だったのでしょうか?

実は、ヨガを始める前に国連の難民問題に関わる仕事をしていたのですが、すごくストレスフルで、人を助ける平和な仕事なのに、私自身は常にピリピリしていたんです。
原因は、仕事と自分を客観的に見られていなかった……という点に尽きると思います。
勤めていた約8年間、難民は増える一方でした。つまり世界は不安定、不調和へと向かっていったということです。
「私の仕事が世界の平和の役に立っていないのではないか」という怒りの矛先が自分に向き、自分を許せず、人も許せず、コーヒーを1日に何杯も飲んで、辛いものばかり食べて、いつも深夜まで起きていて・・・という(笑)。
そんな異常な状態に気づかせてくれたのが、アーユルヴェーダだったんです。
アーユルヴェーダは、「乱れたエネルギーのバランスを整えること=健康である」としているのですが、当時の私はそのバランスが過剰に乱れていたんですね。

小野

編集部

渦中にいると、なかなか自分の状態に気づけなかったりしますよね。アーユルヴェーダが自分を見つめ直すきっかけになったと?

そうですね。それとメソッドの分かりやすさもポイントだったと思います。
エネルギーのバランスを整えるための食事の仕方だったり、カラダのケアだったり、生活を改善していくコツが充実していて、毎日取り入れるうちにどんどん体の状態が変わっていくのがわかりました。

小野

生活から子どもとの関係まで、あらゆることのバランスが整うように

編集部

ヨガやヨガの哲学を学ぶにつれて、何か変化を感じたことはありましたか?

カラダや心だけでなく、生活や人間関係といったことまで、あらゆることのバランスが良くなりましたね。一言でいうと、すべてが平和になりました(笑)。
ヨガの教えで、イライラや怒りなどのネガティブな感情は、執着せずにすぐに手放すようになったので、まずストレスがほとんど溜まらなくなったんです。

小野

編集部

「感情を手放す」とはどういうことでしょうか?

通常、ネガティブな感情が浮かんでくると、その感情に浸ってしまいますよね。でもヨガでは、自分という存在と感情は、実は別物だと考えます。
本来、人にはどこにも落ち度はなく、ネガティブなことは全くない。完璧な状態、完全に幸せな存在だとヨガの哲学では定義されているんです。
怒りや悲しみといったネガティブな感情は、自分という存在の周りにただ単に浮かんでいるだけ。
この感情と手を結ぶと感情の波にのまれてしまうので、手を結びそうになったら、パッと手を離す。
感情を自分と一緒にせず、離れた場所で存在しているもの、と客観的に見る視点ですね。

小野

編集部

それは面白い考え方ですね。そういうイメージで感情を扱うと、ネガティブな感情に振り回されなくなりそうな気がします。

ヨガ哲学を学んでこういった感情のコントロールができるようになってから、ネガティブなことは一切引きずらなくなりました。
常にフラットな状態なので、24時間ストレスフリー(笑)。ONとOFFのメリハリをつける必要もなくなったくらいなんです。

小野

編集部

24時間ストレスがないってすごいことですよね。人間関係も変わりましたか?

そうですね。以前、平和は人に与えることができると思っていたんです。難民問題で言うと、水や食料を届ければ彼らは幸せになる、と。非常におごった考え方ですよね。
でも、当時私は、平和にならない状況に怒りが湧いてきたりしてしまって……。
自分の子どもとの関係もそうでしたね。自分が全てコントロールできると思っていて、でも子どもには子どもの意思があります。
親の言いなりになんかできないんですよ。それなのにイライラしてしまって(笑)。
難民問題も親子問題も、自分が上から目線で思い通りにできる、という認識だったんです。でもこれが大きな間違いで……。
例えば、親子であっても上下関係ではなく、一対一の人間として関わる。
子どもは単純に言葉で上手く伝えられない、ただ人生経験が大人に比べて足りないというだけ、と認める。
先ほどの感情の話と同じで、子どものイヤイヤを無理矢理どうにかしようと執着すると、お互い疲れてしまいますので、それはそれで単純に現象として見ていく。そうすれば、子どもともいい意味で距離感を保つことができ、関係が良好になります。
そういったことをヨガで学ぶようになって、自分自身がすごく平和になったんですよ。
平和や幸せは、人から与えられるものじゃない、かといって人に与えられるものでもない。自分自身で感じるもの。
だから今は、世界中の人にヨガを知って欲しいなと思っています。世界中の人がヨガをしたら、世界は本当に平和になる。そう信じています。

小野

「私は何を選ぶか?」幸せも平和も、結局は自分次第

編集部

ヨガやヨガ哲学、アーユルヴェーダを取り入れることで、バランスのとれた平和な日々になったということですが、より自分をブラッシュアップするために、何か他に心掛けていることはありますか?

ヨガの概念のひとつに、エネルギーワークというものがあるのですが、平たく言うと、エネルギーの動きは、自分の意識した方向に向かっていく、という考え方。
こうなったら嫌だなと考えてばかりだと、実際その嫌な状況が起こりやすくなりますし、逆に、ポジティブな考え方をすれば、寄ってくる人も出来事もポジティブになっていきます。
この考え方は、普段からものすごく意識していることですね。いつもできるだけニコニコするようにしていて、そうするとエネルギーがどんどん好循環するんです。

小野

編集部

嬉しいことや楽しいことが起こりやすくなるんですね?

はい(笑)。結局、人生はすべて自分の選択なんですよね。食べ物も仕事も人間関係も生活習慣も。さらにはネガティブな感情でさえ、何を選ぶかは自分で決められる。
人生もそんな風に大きな視点で見てみると、いつでも平和でいられるし、幸せにもなれると思います。

小野

小野さんとのインタビューで、何度も登場したのは「客観的」、「一歩引いて見てみる」、「距離感を保つ」といった言葉たち。お話を伺えば伺うほど、普段私たちはあらゆる出来事に対して執着しやすい、という事実に気づかせれました。

また今まで学んだヨガの哲学の考え方、知恵を自信の人生の中に活かすことで、自分が望む人生を作り上げられてきたのだということも伝わってきました。

そういう視点で連載「ヨガの知恵でズバッと解決 教えて!ヨガ哲子の部屋」を読むと、より哲子の言葉が心に響いてきます。

私も、まずは何事も「一歩引いて、冷静に客観視する」ということを、今日から心掛けてみます。

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