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皆さん、こんにちは。YogaFull編集部です。

来たる3月21日は「春分の日」、もう春ですねえ。

さて、21日が「春分の日」ということは、その前後3日間はお彼岸になります。

お彼岸は年に2回あり、春と秋、春分の日と秋分の日をはさむ前後3日の合計7日間が、暦の上で「お彼岸」といわれる期間になります。

お彼岸というと、日本古来の風習といったイメージが強いかと思いますが、その語源をさかのぼっていくと、ヨガ発祥の地でもあるインドの言語・サンスクリット語の「波羅密多(ハラミッタ)」に辿り着くのです。

そして、よくよく調べてみると、お彼岸の一日一日には、想像以上に深~い意味が!

お彼岸と言えば、「えっ、お墓参りをすませたら、あとはポカポカ陽気の中、ぼたもちをいただき、まったり週間じゃないの?」なんて思っちゃった皆さん(やはり私だけでしょうか…笑)。

まずは「彼岸」の由来について学んでみましょう!

ヨガの聖地、インドと関わりの深い彼岸の由来!

「彼岸」の語源をさかのぼると、ヨガ発祥の地でもあるインドの言語・サンスクリット語の「波羅密多(ハラミッタ)」に辿り着きます。

「ハラミッタ?どこかで聞いたことがあるような…」

法事などで耳にしたことのある方も多いかもしれません。そう、お経の中に詠まれる単語でもあるのです。

やっぱり仏様との関係が深そうですが、その意味とは…?

簡単に言うと、「煩悩の川(きっと濁流…)を無事に渡って、究極的にハッピーな境地(いわゆる極楽浄土)に至ることができますように」といったところ!

これがいったん仏教語に訳されて「到彼岸(とうひがん)」となり、日本でさらに略されて「彼岸」として知られるようになったのです。

ちなみに、彼岸の対となる仏教語は「此岸(しがん)」。いわゆる「この世」のことで、欲ゆえの迷いや苦悩に満ちた世界とされています。

…と、これだけ聞くと、「え?この世ってそんなに大変な場所なの!?」なんて印象も受けますが、そんなことはありませんのでご心配なく!!

今のまま、生きながら極楽浄土へ!?

彼岸は「到彼岸」の略語、でしたね!つまり、そこへ向かおうとするその人自身の行為のことを指していると言えます。

また、「川を渡って…」なんて聞くと、私たちはつい「三途の川」をイメージしがちですが、ここでいう川とはあくまで「煩悩の川」のこと。

「自分の中に流れる煩悩の川」を想像したら・・・私の場合、そりゃもう大変な濁流かもしれませんが、生きているうちに渡ることだって、勇気とやる気を出せばできるはずなんです。

で、行きつく先にある究極的にハッピーな境地とはすなわち、「欲?迷い?苦悩?なんのことかしら~ん?」
といった自由な心で過ごす穏やかな日々のこと!そうなったらもう、この世を去るときまでずーっと春ですよ♪

そんな境地、ちょっくら目指してみたいと思いませんか?

「いやいや、でもそう簡単なことじゃないでしょ?」

ええ、その通り!でも、目指してみることは誰でもできる…はず!

そのために推奨されているのが、「六波羅蜜(ろくはらみつ)」なる6つの修行なのです。

「六波羅蜜」とは?
では、「六波羅蜜」を一つずつ読み解いていきましょう。

1.『布施』 分け与えること。
 「どうぞどうぞ」の心が大事!
これは決して物だけの話ではありません。席を譲ることや、自分の力を人のために使うことも◎

2.『持戒』 戒律を守ること。
 「ま、いっか」は封じてみて。
ちょっとしたいけないことも、皆がやってるからいいや、ではなく、自分の高い志によって戒めるようにしましょう!

3.『忍辱』 耐え忍ぶこと。
 ムッとしたら「吸って~、吐いて~」。
一息ついて、目の前のイヤなことではなく、自分の過ちを許してくれた人のことなどに想いを馳せるといいかも!

4.『精進』 努力すること。
 「好き」かつ「善き」こと、コツコツと!
限りある命を無駄にしないよう、自分のやるべきことに誠心誠意努めて、世の役に立ちましょう!

5.『禅定』 集中すること。
 いつでもどこでも心は「しーーーん」。
世間の誘惑や未来への不安などに心がざわめく時は、目を瞑り、呼吸に意識を向けてみて。ヨガのポーズをとるのもGOOD!

6.『智慧』 真実を見抜くこと。
 すなわち「思い込みをなくすこと」。
人や物事をジャッジせず、あるがままに受け入れましょう。経験から類推したり、偏見で意味づけしたりしないで。

ざっくり説明すると、そんなところ!
インド生まれとあって、ヨガ瞑想の教えにも通じていますね。

【連載】第1回やさしく学ぶヨーガスートラ:「今」に意識を置くということ

ヨガや瞑想も一日してならず。始めるなら今がチャンス!?

一つひとつ見てみると、究極的にハッピーになるための修行も、案外シンプルで、やればできそうじゃないですか!

でも、一気に全部やろうとすると、すぐに疲れて「やーめた」ってなりそうな気も…。
そこで、おススメしたいのが、今日から始まる彼岸ウィーク中に一日一つずつ実践してみること。

心とカラダは毎日変化していきます。その心とカラダの変化を観察して、整えていくことができるのがヨガと瞑想です。
乱れているのがダメ、ということでなく。大切なのは「あれ、今日はちょっとカラダが重いかな?ここが痛いなぁ。」とか、「今日はなんだか心がささくれてる。」など、気づくことです。

重かったらカラダを動かしたり、食べるものを減らしたり変えたり。心がささくれているときは、心が穏やかになることを積極的にやってみたり、自分ひとりで過ごす時間を設けてみる。

その対処法がヨガ瞑想。日々コツコツ続けることで毎日が心地よい生活、つまりこの世にいながら極楽浄土を味わえる・・・に、つながるのです。

毎日お風呂に入るように、瞑想で1日1回心を洗おう!

お彼岸の名物「ぼたもち」と「おはぎ」は何が違うの?

さてさて、お彼岸の由来がわかったところで、もう一つ気になってくるのが、春と秋とで名前が変わるあの名物!

そう、「ぼたもち」または「おはぎ」。
春分の日である3月21日に食べるものは「ぼたもち」になります。

「ぼたもち」の名前の由来や、食べるとハッピーになるわけは、次回「美やせもできちゃう!「ぼたもち」で春のHAPPY体質へ♪」でご紹介します!

お楽しみに!

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