皆さん、こんにちは。ヨガスクールFIRSTSHIP講師のEmiです。
いつも連載「今日からできるアーユルヴェーダ」をお読みいただき、ありがとうございます。
2026年のはじまり、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
お正月のにぎやかな時間がひと段落し、少しずつ日常へと戻っていくこの頃。
おせち料理やお雑煮、ごちそうを囲む時間は楽しいものの、「胃腸が重たい」「カラダがむくむ」「なんとなくやる気が出ない」そんな感覚を覚えている方も多いのではないでしょうか。
皆さんは今、どんなカラダの感覚で過ごしていますか?
楽しい時間が続いたあとのカラダは、はっきりした不調ではなくても、少しだけ『整えたいサイン』を出していることがあります。
今日は、そんなサインにそっと寄り添うケア方法をお伝えしていきます。
日本には、お正月のにぎやかな食卓をひと区切りし、心とカラダを日常へと戻していくための習慣として、七草粥をいただく風習があります。
これは年末年始にたくさんの食事やごちそうを楽しんだあと、弱まりがちな消化の力をやさしく立て直していくための知恵なのです。
強い刺激や制限をかけるのではなく、やさしく、温かく、シンプルな食事に戻ることで、消化のリズムを整えやすくし、カラダ本来のバランスを取り戻していく考え方です。
実はこの感覚は、アーユルヴェーダの考え方とも深く通じています。

お正月明けのカラダに起きやすいこと
アーユルヴェーダでは、消化の力をアグニ(消化の火)と呼びます。年末年始は
- 食べる量が増える
- 食事の時間が不規則になる
- 甘いもの、脂っこいものが増える
- 夜更かしや冷えが重なる
こうした要因が重なり、消化の火アグニは弱まりやすくなります。消化しきれなかったものはアーマ(未消化物)となってカラダに溜まり、
- だるさ
- 重さ
- むくみ
- 頭がぼんやりする
といった不調につながると考えられています。
だからこそ、お正月明けに大切なのは、「何を足すか」よりも、「一度、余分なものを手放すこと」。
アーユルヴェーダでは、不調の多くは「足りない」ことよりも、溜め込みすぎていることから起こると考えます。
胃腸を酷使する食事や習慣を少し引き算し、消化力を高め、浄化を促す。それが、今のお正月明けのカラダに必要なケアなのです。
アグニについてはこちらから↓
七草粥に学ぶ「整える食事」の基本
七草粥が象徴しているのは、アーユルヴェーダで考える軽い・温かい・消化しやすいという食事の質です。
年末年始は、いつもより食べ過ぎてしまったり甘いものや脂っこい食事が増えやすく、カラダが重さや冷え、停滞感を抱きやすい時期です。
これはアーユルヴェーダでいうと、 カパ(水のエネルギー)の質が高まりやすい状態でもあります。だからこそお正月明けはいきなり通常食に戻すのではなく、
カラダに溜まった重さをそっとほどいていくような食事を選ぶことが大切です。
まずは、
- 消化にやさしい
- 温かい
- 油分が少なめ
- 苦味や渋みがある
そんな食事で、消化の火を穏やかに立て直し、ドーシャのバランスを整えていきましょう。
キーワードは「温かい・消化しやすい・苦味や少しの刺激があるもの」
では、実際に何を食べたらいいのでしょうか。お正月明けの定番ですが、やはりお粥は王道です。
お粥やお雑炊に加える野菜は、菜の花、春菊、せり、大根の葉など、ほのかな苦味や渋みのあるものがおすすめ。
これらの味は、アーユルヴェーダで高まりやすいカパの質を和らげ、消化の流れをサポートする働きがあります。さらに、
- 生姜
- 黒胡椒
- クミン
- ターメリック
などのスパイスを、
ほんの少し加えるのも効果的です。スパイスが難しく感じる場合は、
- おろし生姜を少し
- 七味を控えめに
- 白胡椒をひと振り
それだけでも、カパを和らげる助けになります。これらは消化の火アグニをやさしく刺激し、カラダに溜まりがちな重さや停滞感を動かすサポートをしてくれます。
たくさん入れる必要はなく、「香りづけ」や「アクセント」程度で十分。アグニを助けるつもりで、少しだけ添えるのがポイントです。
胃腸を休ませたい時期なので、「栄養を摂らなきゃ」と頑張らなくて大丈夫。消化しやすいことが、いちばんの栄養になります。

温かいスープや汁物もおすすめ!
汁物はカラダを内側から温め、消化を助けてくれる心強い存在。おすすめは
- 野菜スープ
- 味噌汁
- ポタージュ
使う野菜は大根、にんじん、かぶ、玉ねぎ、白菜など、冬が旬で素材の甘みのあるものがおすすめ。
具材は柔らかく煮て、噛まなくてもいいくらいが消化しやすく、胃腸への負担も少なくなります。
この時期に特に控えたいものは
- 冷たい飲み物
- 揚げ物
- チーズなど重たい乳製品
- レトルト食品や添加物が多い食事
「絶対にダメ」ではありません。ただ、今はお休み期間だと考えてみてください。
「心の消化」も忘れずに。お正月明けのマインドデトックス
お正月のにぎやかな時間が終わり、少しずつ日常に戻っていくこの時期。
楽しい時間の余韻とともに、身体だけでなく、なんとなく気持ちが落ち着かなかったり、頭の中が散らかっているように感じることはありませんか?
アーユルヴェーダでは、食べ物だけでなく、感情や情報も「消化」すると考えます。
年末年始にたくさんの刺激や出来事を経験すると、気づかないうちに心の中にアーマ(未消化物)が溜まりやすくなります。
そんな時は、夜寝る前に「マインドのデトックス時間」をとってみましょう。数分でも呼吸に意識を向け、吸う息と吐く息を静かに感じてみましょう。
また、一日の出来事や感じたことをノートに書き出すだけでもOK。
外に向いていたエネルギーを、そっと自分の内側へと戻すことが、お正月明けの心にとっての、やさしい休息になります。

楽しむことも、アーユルヴェーダのバランスのひとつ
「食べすぎたかも」「生活リズムが乱れたかも」そんなふうに思う方も多いかもしれませんが、
アーユルヴェーダは『我慢の学問』ではありません。
家族や友人と笑い合った時間や、おいしいものを味わった記憶も、心にとっては大切なサットヴァ(純粋性)のエネルギーになります。
大切なのは、「楽しんだあとに、また整えればいい」という軽やかな視点。
カラダが少し重いと感じたら、翌日に温かいスープを飲んだり、白湯をゆっくり味わったり、ヨガで軽くカラダを動かす──それだけで十分です。
自分を責めるのではなく、季節の流れに寄り添いながら、心地よく戻っていく。それが、アーユルヴェーダの大切な考え方です。
お正月は、心もカラダも少し浮き立つ特別な時間。
その余韻を否定せず、アーユルヴェーダの知恵で「ちょうどいい日常」へ戻っていきましょう。
新しい一年を軽やかに始めるための、やさしいセルフケアになりますように。
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