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1日1分、経絡やツボをさわって流して未病予防

皆さん、お元気さまです。東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。

私が日々勉強している東洋医学の観点では、心とカラダに影響を及ぼす一つの要素として「経絡」や「ツボ」があります。

これから皆さんに、1分で読めて、1分セルフケアするだけで、ご自身の健康への気づきが得られ、簡単に未病予防ができる対処法をお伝えしていきます。

【腕の滞りはどこ?その6】

前回は【連載】1分で読める!健康への「気づき」~大腸経の3つのチェックポイント~を紹介しました。首こり・肩こりにお悩みの方は、ぜひ読んでみてくださいね。

さて、今回は私の体験談を通して、ある万能のツボの効果についてお伝えいたします。

9月の三連休、会社の同僚たちと一緒に立山連峰へ登山に行きました。

山道がどんどん険しくなっていくに連れ、だんだん心臓がバクバクし、息切れを起こし、呼吸が苦しくなってしまい、顔から血色が引き、途中何回も休憩しなければならない女性メンバーが続出。

そのとき、私がそのメンバーの一人の、掌にあるツボを押し揉むと、案の定、激痛!!

1~2分、そのツボをほぐすと、呼吸がすっと楽になり、心臓の動悸も治まり、掌の痛みも緩和されました。

そして、息苦しさを感じた時には、すぐにそのツボを押し揉むようにと伝え、その後、そのメンバーは、楽に登れるようになりました。

その時、私が押し揉んだツボ(経穴)は、心包経の「労宮(ろうきゅう)」でした。

そのツボは「労宮」の名前通り、労作した後の宮殿という意味です。

心包経は心臓の働きを司る経絡で、肉体の心臓を動かすエネルギー(気)が流れる道を意味しています。

心臓を動かす心包経のエネルギー(気)の滞りが起こると、心臓の供血不足が起こり、動悸や息切れが激しくなりがちになります。

このような症状の場合、滞りが起きるツボはこの「労宮」です。

動悸や息切れが起きる方は、指でこの「労宮」のツボを押すと、痛く感じるはずです。

「労宮」は両手の掌の真ん中あたりにあり、具体的な場所は、手の第3と第4掌骨の間(軽く握りこぶしを作ったときに中指と薬指の先端の間)です。

またこの「労宮」のツボは緊張をほぐすためにも、もってこいのツボでもあります。

今回紹介した「労宮」のツボは、動悸や息切れのときだけでなく、緊張したときにも非常に有効に活用できます。ここでも私の体験談をご紹介しますね。

私は以前、大手ホットヨガスタジオにて、ヨガインストラクターの研修やテストを担当していました。

ある日のこと、ヨガレッスンのテストを受ける前に、あまりにも緊張しすぎて思うようにトークを続けることができず、途中何回も中断したインストラクターがいました。

その時、そのヨガインストラクターの方に、掌を出してもらい「労宮」を軽く押してみると、案の定、痛いっ、痛いっ、痛いっの連呼。

そして、1~2分そこを揉みほぐすと、心臓のドキドキがすっと治まり、緊張して赤くなっていた顔色も正常になり、その後、落ち着いてテストを続けることができ、無事に合格できました。

心臓機能が低下している方、特に心包経の働きが弱く、心包経に気の滞りがある場合、労宮に痛みがよく出ます。

運動中、息苦しさを感じやすく動悸が激しくなりやすい方、普段、緊張しやすく、赤面、あがりしょう、のぼせなどの症状が出やすく、また、日常的に疲れがなかなかとれない、ストレスが溜まりやすい方も、ぜひここ「労宮」のツボを押してチェックしてみてください。

「労宮」は更年期症状にも効果的なツボなんです

心臓は、24時間拍動し、車のエンジンみたいに熱をたくさん作ります。

これらの熱が経絡を通じ、全身に送られますが、心包経が滞ると心臓の熱を全身に回しにくくなり、心臓の周りや上半身に篭りやすくなります。

そうなると、上半身が熱いのに、下半身が冷え冷えのカラダができてしまう。

特に、更年期にこの症状がでる方はとても多いです。

気や熱が上半身に篭っている状態なので、何かの刺激を受けると、血圧が急変し、緊張、のぼせ、赤面、イライラなどの症状が出やすくなります。

更年期症状でお悩みの方も、ぜひこの「労宮」のツボを押してみてください。気の流れがよくなり、不調が改善されるかもしれません。

次回は「心包経のチェックポイント」についてお話しします。ぜひお見逃しなく♪

次回もどうぞお楽しみに♪

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