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こんにちは。フードヘルスコーチの安井シンジです。

今年の夏は全国各地で記録的な猛暑になりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

夏の時期も夏バテでツラくなることがありますが、夏の暑さを抜けたこの時期にどっと疲れが押し寄せることもあるので、そんな時は旬のお野菜や果物を食べてしっかりカラダをいたわってあげてくださいね。

さて、今回取り上げるのは秋の根菜「ゴボウ」。ゴボウの旬は11月頃から2月頃までなので、これからが美味しくいただける季節です。

今日はそんなゴボウにスポットライト当てたいと思います。

ゴボウを食べるのって珍しい!?

シャキッとした食感と独特の風味が人気のゴボウですが、食用として日常的に食べているのは世界でも珍しいんです。

日本では地中に深く根を張る姿になぞらえて「根気がつく」など縁起物として食べられたり、関西では神様のお供え物として用いられたり、古くから親しまれてきた食材です。

海外ではゴボウの若葉をサラダとして使うことはあるようですが、根の部分は認識としてはあくまでも「根っこ」扱い。また生薬として利用されることが多いようです。

最近では健康志向の高まりとともに海外でもゴボウが食べられるようになってきましたが、さまざまな方法でいただく我々のゴボウ料理は、日本が誇れる食文化なんです!

ちなみにゴボウを漢字で書くと「牛蒡」

なんで牛なの?と疑問に思いますが、これはゴボウが牛の尻尾に似ているからだとか(笑)・・・昔の人の発想力は豊かです。

また皆さんはゴボウの花、見たことはありますか?ゴボウ農家の方でない限り、なかなか見られない姿がこちら

紫色の変わった形をしたお花。なんだか芸術的ですね♪

花言葉は「用心」、「私にさわらないで」。このトゲトゲした見た目がその面白い花言葉を物語っています。

漢方に使われるくらい栄養満点なゴボウ!

ところで皆さんは、「牛蒡子(ごぼうし)」をご存じでしょうか?

漢方薬に用いられる生薬の一種で、ゴボウの種を乾燥させたものです。煎じて飲むことで炎症を抑えたり、熱を冷ましたりする効果が期待できるとされています。

またゴボウ自体も昔から漢方として用いられてきました。漢方になるということは、それだけ栄養価が高いということですね。

ではゴボウの栄養をみていきましょう!

◆食物繊維
ゴボウには不溶性・水溶性の2種類の食物繊維が豊富に含まれます。

不溶性食物繊維の役割はデトックス。腸内で水分を含んで膨らむことで、腸を刺激して便秘を改善します。排便を促すことで、有害物質など不要なものをデトックスする役割があります。また不溶性食物繊維のリグニンは腸内の発がん性物質を排出するため大腸がんの予防効果が期待されています。

水溶性食物繊維の役割は腸内環境改善。また血糖値の急激な上昇を抑えたり、血中コレステロール値を抑えたりする役割があります。

◆ポリフェノール
タンニンやクロロゲン酸など、抗酸化力が非常に強いポリフェノールが豊富に含まれています。免疫力を高める効果や、若さを保つアンチエイジング効果などが期待できます。

◆ミネラル
カリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富。カリウムは体内の塩分(ナトリウム)のバランスを保ち、むくみを解消します。またマグネシウムはカルシウムなどとともに骨の形成に関わったり、代謝や筋肉の収縮、神経伝達・メンタルの安定などにも関係します。

 

美味しいゴボウはこう選ぶ!

これからが旬なので、美味しいゴボウが手に入りやすくなりますが、より美味しいゴボウを選ぶためには

・泥付き(新鮮な証拠で風味や香りが強い)
・あまり太すぎず太さが均一(太すぎるものは成長しすぎている)
・ヒビが少ないもの(収穫から時間が経っている可能性がある)
・ヒゲ根が少ないもの(良質な土壌で育ったゴボウはヒゲ根が少ない)
・切り口に穴がないもの(水分が飛んでパサついている)

というものを選びましょう。

美味しいゴボウが選べたら次は調理です。

調理の際の疑問にお答えします♪

『皮ってどうしてる?』
ゴボウの旨みや香りは皮の近くに含まれているため、皮をキレイに取り除くのはもったいない!

泥や汚れはたわしなどで擦って落とし、気になるようであれば包丁の背で表面を少しこそげ落とす程度に剥きます。皮にはタンニンやクロロゲン酸などのポリフェノールが豊富なので、栄養と言う面でも皮を捨ててしまうのはもったいないのです。

『アクはどうする?』
ゴボウは害虫に食べられないように苦味や渋みの成分を持っています。それが「アク」。これを取り除くことを「アク抜き」といい、水にさらすことでアク抜きができます。

ゴボウを水にさらすと水が茶色く濁りますが、これは水に溶けだした栄養成分のポリフェノール。あまり水にさらしすぎると栄養や旨みが溶け出てしまうため、酢水に1~2分浸す程度にしましょう。

きんぴらなど味が濃いものはアク抜きをしなくてもOK。逆に薄味の煮物や汁も味わう豚汁などはアク抜きをした方が良いでしょう。

『どう切ればいい?』
栄養を効率よく摂るには「乱切り」か「ささがき」がGOOD!

がん予防に効果が期待できるリグニン(食物繊維)は切り口に多く発生するので、切り口の面積が大きくなる方が良いです。

いかがでしたでしょうか?

今日はこれからが旬のゴボウについてお話ししました。

次回はゴボウを使った簡単レシピをご紹介します!

旬の食材、季節の恵みを感じられるお野菜を食べて、心とカラダを元気にしましょう!

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【安井シンジの台所】たっぷり食物繊維でお腹をキレイに!「ゴボウ」の美腸レシピ

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