この連載「ヨガと人と。」では、ヨガ講師・ヨガインストラクターである私、山下真由実がヨガと出会ったこと、また旅先やヨガを通して出会った人、ヨガ哲学の教えから学んだことなど、経験したことを皆さんにお話ししていきます。
前回のお話しは『【連載】「ヨガと人と。」 ~不安も安心も、自分が作り出す~』でした。
今回は『波動(バイブレーション)が引き寄せるものとは』をお話しします。
歌うヨガ「キールタン」の女神に会う
カルマヨギーとしてアシュラムで働きだしてから、スタッフとしてたくさんの方々と関わる機会が増えました。
その中で印象的な出会いをご紹介します。
シバナンダアシュラムではヨガの世界で著名な方々をゲストに呼んで、イベントやワークショップを行っていました。
ある時、歌姫がアシュラムにやってきました。名前はDeva Premal(デヴァ・プレマール)。彼女とパートナーのMiten(ミテン)は、サンスクリット語のマントラを世界に広めた先駆けと言われています。
20歳ほど年の離れたカップルで、常に穏やかで幸せなオーラが溢れていました。何というか、肩に小鳥が止まりそうな感じでした。
たまたま彼らが人と話しているところに出くわしたことがありますが、その時二人はインドのプネにあるOsho(オショー)インターナショナルメディテーションリゾートで運命的な出会いをしたとニコニコと話していました。
私はそのことよりも「瞑想って人をこんなにも穏やかにするものなのか!?」と衝撃に思いました。(のちに私はこのプネにも訪れるのですが、リゾート施設の中にいる人々は皆、赤い衣をまとっていて、とても美しく穏やかな雰囲気でした。)
けれどその時の私は彼らのことを全く知りませんので、なんだかとても平和で仲の良いカップルがいるという認識しかありませんでした。
聖なる歌声
ある夜のサットサンガ(アシュラムでの朝晩の日課である集会です。瞑想やスワミジのお話やチャンティング、浄化の儀式を行います。)で二人が楽器やマイクと共に皆の前に座りました。
「おや、この人たちは音楽家だったのね!」と初めてわかった瞬間でした。(笑)
ミテンの奏でるギターを聴きながら歌姫はニコニコと笑顔でしたが、ふいに目を閉じ、カラダの底から湧き上がるように歌い始めました。
その時その場のエネルギーが変わったように感じました。
まるで二人の紡ぐ音が振動となって空気を浄化していくような。どんどん溢れてくるピースフルな波動がいろんな人の心を震わせていくのを目の当たりにしたのです。
踊りだす人、涙を流す人、一緒に歌う人、聞き入る人…彼女たちの歌声は人の心を開き、人々は安心してありのままその時を楽しんでいるように見えました。
なんだか、とっても温かく、皆がそれぞれ感じるままに一体となっているような不思議な感覚でした。
心にあるものは現れる
あの夜、音楽はバイブレーションであり、良き波動は人に伝わるのだと学びました。
これは音楽だけではなく、私たちが発する声や話す言葉、行いも同じだと思っています。何を思い、何を言葉にし、どう行動しているか。
私たちの心に持っているものは、実は良いも悪いも周りに伝わっているのかもしれません。
であるとすれば、自分が発するものがなるべく快適で、良きものであるように生きていきたいものです。
あの二人のようにただ散歩しているだけで穏やかな波動が広がるようになる…かはさておき、今日も瞑想からはじめていこうと思います。
私が在籍しているヨガスクールFIRSTSHIPでは、瞑想のクラスも用意しています。
お待ちしています♪
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