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1日1分、経絡やツボをさわって流して未病予防

皆さん、お元気さまです。東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。

私が日々勉強している東洋医学の観点では、心とカラダに影響を及ぼす一つの要素として「経絡」や「ツボ」があります。

これから皆さんに、1分で読めて、1分セルフケアするだけで、ご自身の健康への気づきが得られ、簡単に未病予防ができる対処法をお伝えしていきます。

【生理痛に効くツボ その1】

「生理痛はほとんどない」という軽い方から、「毎月、ベッドの上で転げ回る」というひどい痛みに悩まされている方まで、女性の生理痛は個人差があるようです。

では具体的にはどれくらいの方が生理痛に悩んでいるのでしょうか?

2001年秋、厚生労働省研究班が関東地方の1万人を対象に調査した結果によると、20代~40代の約80%の女性に生理痛があり、その内、6%の人には、鎮痛剤を飲んでも寝込んでしまうほどの痛みがあるとのこと。そして27%の人が鎮痛剤を服用しないと普通に生活を送ることができないと回答しています。

つまり、30%以上の人が生活に支障をきたすような強い痛みに悩まされているという結果でした。

最近では、女性が抱える健康や美容にまつわる課題を、現代の技術によって快適な方向へ導く商品や、サービスを指す、「FemTech(フェムテック)」(※Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語)という言葉が注目を浴びるようになりましたね。

私も、東洋医学の観点から女性の方たちが抱える悩みを解決に導く方法を提案し、施術を行う立場として、今回は生理痛に効くツボをご紹介させていただきます。

このツボは「三陰交(さんいんこう)」と呼ばれ、3本の陰の経絡が交差している場所にあります。
生理痛の治療だけではなく、診断にもよくつかわれています。

このツボは、足の内踝から上3寸(※)、脛骨内側縁の骨際にあります。
(※3寸=指を揃え、人差し指の第2関節から小指の第1関節までの幅)

人によって多少ツボのズレがありますので、脛骨内側縁に沿ってその上下も押してみてください。

生理痛で悩んでいる方が、このツボを押すと痛く感じるはずです。

東洋医学では、ここに痛みがある場合には、下腹部の中に淤血または冷たい水が溜まっていることを意味します。

三陰交をほぐしてみよう

足の内側には、脾経、肝経、腎経の3本の経絡があり、これらの経絡は、全て下腹部(子宮や卵巣の前)を通ります。

これらの経絡に気の滞りが生じ、体液(血液や水)循環が悪くなると、淤血または冷たい水が下腹に溜りやすくなります。

気の通り道である経絡上に、淤血または冷たい水など、気の流れがさらに悪くなり、詰まり詰ってどんどん膨張していきます。

このため、指の圧力を加えると、詰っている気がさらに膨張して、周りの神経を圧迫するため、激痛を感じてしまいます。

生理の時に感じるひどい腹痛の正体は、この気の膨張によるものです。

逆にその気の滞りによる圧力を下げれば、痛みは一発で消えるはずです。

知人女性から聞いた話ですが、生理痛がある時に鍼治療を受けたことがあるそうです。
三陰交に1回の鍼治療を受けただけで、20年以上のひどい生理痛がうそのように消えたそうです。(効果には個人差がありますが。)

鍼治療を受けなくても、普段から自分でケアするだけで、生理痛の症状が緩和される方法があります。

しかも、必要とするものは、自分の指だけです。

まずは、自分の「三陰交」の場所を見つけてください。

痛みがある場合は、親指を使って、91セットで9セット(81回)押してください。
両足にありますので、両方を押してみてください。

ものすごく力を入れる必要はありません。
指を使って振動するイメージです。そして、「三陰交」から脛骨内側縁に沿って膝の下まで押してみてください。

このツボを生理がくるまで毎日押し、次回の生理の時にその効果を確認してみてください。

「三陰交」にお灸を行うことができれば、さらに効果的です。

1日1分から、はじめてみてくださいね。

皆様の未病予防と健康増進に役立てば幸いです。

次回もどうぞお楽しみに♪

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