皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について、さまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~過剰な情緒の浮き沈みによる体質への影響 前編:その3~
前回、東洋医学における体質を影響する3つの後天的要因のひとつ、東洋医学の視点から見る「体質改善」-その13- 過剰な情緒の浮き沈み【前編:その2】の中で、腎の収縮機能や恐怖との関連性を紹介しました。
今回は、肝の機能と怒りとの関連性を詳しく話します。
以前、東洋医学の視点から見る「体質改善」-その12- 過剰な情緒の浮き沈み【前編:その1】でご紹介した通り、東洋哲学には五行説という考え方があり、宇宙の万物を司る目に見えないエネルギー「気」には、五つ運動状態があることをお話しました。
【五行説のおさらい】
一.中から外に出る、伸展、伸びる
二.下から上に上がる、成長、昇る
三.上から下に下がる、衰退、沈む
四.外から中に入る、貯める、集まる
五.相対的に安定する、または一~四の繋ぎこの五つの状態を漢字一文字で現すと、こうなります。
一は「木」(中から外に出て、伸び伸びする性質)
二は「火」(下から上に上がる性質)
三は「金」(重くて上から下へ沈む性質)
四は「水」(外から中に入って、溜まっていく水の性質)
五は「土」(一つの状態から別の状態へ変化する、あるいは安定している大地の性質)ここの木(もく)・火(か)・土(ど)・金(きん)・水(すい)は気の五つの運動状態を表す言葉で、木材、炎、土(つち)、金属、水(みず)という五つの物質を意味するわけではありません。
その五行説によると、宇宙の万物を司る目に見えないエネルギー「気」の五つの運動状態の内、「中から外に出る、伸展、伸びる」という気の性質を表す一文字は「木」(木の伸び伸びする性質)と考えられています。
この「木」の気が人体に働きかけ、それに対応する五臓のシステムは「肝」とな、ります。人体における肝の生理機能はまず、疏泄(そせつ)を司ることを表します。
疏泄とは、滞らず伸びやかであることを指します。
肝は気の流れをよくし、血液循環や水の循環をスムーズに働かせる役割があるため、肝の疏泄作用が順調であれば精神は安定します。
逆に過度のストレスによって肝の疏泄機能が低下してしまうと、イライラや情緒不安定を起こさせます。
過剰な感情の浮き沈みがカラダにもたらす影響とは
熟語に「憤怒(ふんど)」という言葉がありますが、「憤」(いきどおり)と「怒」(いかり)では意味が違います。
憤りは「噴」と同じ語源で、感情の爆発を意味し、体内に溜まっている気をぶちまける状態を表します。
一方、「怒り」は、心に発生したマイナス感情を外に出さず、我慢して体中に溜め込む状態を指します。
例えば、心の中で「こいつ!チクショウ!」と叫んでも、ニコニコと平気な顔をするのは、この「怒り」に当てはまります。
我慢してカラダの中に溜め込んだ「怒り」の気を一気に勃発したなら、「憤り」となり、小刻みで出していったなら、「イライラ」となります。
ですから、「憤り」、「怒り」、「イライラ」は、肝の疏泄機能の状態を反映します。
肝の疏泄機能が良ければ、気の流れがよく、マイナス感情の引き起こす気の滞りが少ないのです。
逆に、肝の疏泄機能が低下してしまうと気が滞りやすく、あちこちに溜まり、周りの血液や水の循環が悪く、老廃物が蓄積してしまい、いろんな生理機能が低下します。
これにより、三大疾病のひとつとして知られる悪性の腫瘍を始め、様々な気の病(病気)を引き起こします。
特に、この肝の疏泄機能が低下した女性こそ、生理不順、生理痛、乳がん、乳腺炎など女性特有の病気がかかりやすいと、東洋医学では考えられています。
憤りは、肝の疏泄機能の行き過ぎをもたらし、一方、怒りを抑えることは、肝の疏泄機能の低下を招きます。
それを避けるため、平常心を保つことは、心とカラダには一番大切です。そのでは、ヨガや瞑想はとてもおススメです。
次回は、五臓の「脾」と情緒との関係について詳しくお話をします。
お楽しみに♪
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