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日本の気候風土にあった「旧暦」と暮らす

皆さん、お元気さまです。東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。

私が日々勉強している東洋医学の観点では、心とカラダに影響を及ぼす一つの要素として「季節の変化」があります。

季節の変化をうまくキャッチし、理解することでより快適に日々を過ごすことができると言われています。

これから皆さんに、日本の気候風土に合った太陰太陽暦から生まれた「旧暦」を基にし、その季節の特徴、心とカラダの変化や対処法をお伝えしていきます。

清明(せいめい):4月4日頃~4月20日頃
  • 季節
  • 怒り
  • カラダ肝・胆

~清明の時節、雨紛紛~

淸明時節雨紛紛、 路上行人欲斷魂。
借問酒家何處有、牧童遙指杏花村。

小学生の時に覚えた唐の詩人杜牧の名編「清明」は、「清明」の節気を物語るピッタリの風物詩といえましょう。

「時は清明の時節というのに春雨がしとしと降りしきっている。
その中を歩いていると、侘びしさに心が折れそうになる。
私は尋ねる。 「ちょっと君、居酒屋はどこだい」
牛飼いの少年は、はるか先の杏の花咲く村を指差した。」
(漢詩の朗読) 

春分後の15日、太陽黄経が15度のとき、二十四節気の5番目の「清明」が始まります。

中国における清明節は、お墓参りをする風習があり2500年以上の歴史もあります。

清明前後の20日間、先祖の墓を参り、草むしりをして墓を掃除する日であるため、「掃墓節」とも呼ばれ、日本の春のお彼岸に当たります。

沖縄、韓国、東南アジアなどの各地域では、清明に墓祭を行う習慣がまだ残っています。

~気候の特徴~

地球が太陽の周りを公転することにより、温度と湿度と気圧が変化します。この変化を「風・熱・暑・湿・燥・寒」という六つの気で表します。

風は初之気、熱は二之気、暑は三之気、湿は四之気、燥は五之気、寒は終之気と表記されます。

春に東南の風が強く、万物が中から外に出てのびのびと生長していく時の気候は「風」の性質が強いのです。二十四節気のうちの、大寒・立春・雨水・啓蟄は、この初之気「風」に当たります。

その後、天気がだんだんと温かくなり、気候の特徴が「熱」となり万物の成長が早い、春分・清明・穀雨・立夏は、この二之気「熱」に当たります。

2021年の干支は辛丑で、二之気を司る主気は「少陰君火」で、客気も「少陰君火」です。

※運気学の基礎知識や2021年の運気特徴及び病気傾向につきまして、「運気学特別講座」をご参考ください。

主気と客気ともに少陰君火であるため、熱の気が例年より強く、4月5月の気温が例年より高いと考えられます。

~養生の注意点~

東洋医学の経典「黄帝内経 霊枢」の第七十一篇 六元正紀大論によると、辛丑年の二之気の気候特徴と病気傾向について、このように記述しています。

「二之气,・・・・・・其病温厉大行,远近咸若,湿蒸相薄,雨乃时降」

訳すと、二之気の時、温熱病や疫病が大流行で、遠近の人々がみな同じ病気にかかります。湿気と熱気が闘っているため、雨がたびたび降ります。

つまり、東洋医学の観点から読み解くと、2021年の3月末から5月末の2か月間に、気温が高く、雨がよく降り、また熱病や疫病が流行る可能性があります。

引き続き、手洗い、うがいはもちろんのこと、睡眠や休息、適度な運動を心がけるなど、未病予防対策を行うことをおススメします。

いかがでしょうか。

情報が盛りだくさんかもしれませんが、皆さんに伝えたい内容の極一部に過ぎません。
消化不良に陥らないよう、割愛して今日はここまでとさせていただきます。

皆さんの未病予防と健康増進に役立てば幸いです。

次回は、二十四節気のひとつ、穀雨(こくう)についてお話いたします。

どうぞお楽しみに♪

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