ひとり時間を上手に使えば、人生が豊かに
会社に出社して仕事をすることから、出勤することなくリモートで仕事ができるようになった昨今。
大人数で出かけたり、食事をしたりする機会が少なくなる代わりに、自宅やオフィス、街の中でも自分ひとりで過ごす時間が今までより多くなってきました。
ひとりで過ごす時間に慣れないうちは、ひとりでいることに寂しさを感じ、行動範囲が狭くなることもあります。
ひとりで過ごす時間が嫌だな、とか、なんだかつまらないなと思っている人もいれば、このひとりの時間があることで、気持ちや物事の整理もできるから効率が良い。
また、その時間に思いっきり好きなことをしたり、アイディアが浮かんできたり、気持ちに余裕ができるなど、家族や人間関係が今まで以上に円滑になる人も多くいるようです。
ながらから始めて。慣れたら100%自分と向き合う
一言で「ひとりの時間」と言っても、いろんな過ごし方があります。
本を読んだり、映画をみたり、料理や趣味に没頭したり、何かしながら過ごすことは、日常生活でも過ごすことができ、気軽に始めることができます。
ひとりで過ごすことが苦手な方や、小さなお子さんと一緒に過ごすことが多い方は、「ながら」から始めてみましょう。
ここで大切なのは、「ながらをひとつに絞る」ことです。
テレビをつけながら料理を作るではなく、食材や料理の音に耳を傾けながら料理をする。
映画をみながら、お菓子を食べるのではなく、映画だけをみる。など、ひとつに絞って集中します。
ひとつに絞って集中するだけで、本や映画に没頭できた感覚が違ったり、時間の密度が濃く感じたりなど、ずいぶんと時間に対する感覚が変わってきたらクオリティが上がっている証拠!
そして、慣れてきたら、自分の感覚や五感を研ぎ澄ますようなひとり時間を過ごすことにチャレンジしてみましょう。
黙食は「自分との対話」ができる最高の時間
最近世間で話題になっている「黙食」。
黙食とは『黙って食べる』=『一人で黙々と食べてくださいね』ということだそうですが、「黙食」と言われると、なんだか目線や気持ちがちょっと下向きに下がってしまう印象もありますね。
生活環境が変化していき、ひとりで食べる機会が多くなっても、おいしく味わえる方が心とカラダに与える見えない栄養も高くなると信じています。
そんな黙食の時間ですが、視点を変えることで目の前にある食事が愛おしく感じられ、食べ物に対して感謝の気持ちをさらに強くもって食べれるとしたらどうでしょう。
実は今世間で話題の瞑想やマインドフルネス(気づきの瞑想)のひとつに、「食べる瞑想」という瞑想法があります。
この「食べる瞑想」は、今目の前にある食事や食材をていねいに見つめ、ゆっくり口に運び、しっかり味わって(咀嚼して)いただくとう瞑想法です。
ヨガの本場インドでは「この一粒のナッツが、人生最後の食事だと思って食べなさい」とか、「1分かけてこのレーズンを食べてみなさい」と、指導をする先生もいます。
そうなると、食べるのがもったいなく感じ、目の前にあるナッツがとても愛おしく感じてしまうのです。
そこまでは大げさかもしれませんが、目の前にある食事をていねいにいただくことで、食感、味覚、味の変化などたくさんのことに気づけるようになります。
この他、食べる瞑想をすることで、ダイエット効果もアップし、今ここに意識を向けてゆっくり食べるだけで少量でも満腹感を得られるようになります。
1回の食事で1分からでもOK!まずはチャレンジ!
黙食は黙って食べるだけでつまらない・・・と、感じている方は、黙食の時間を「食べる瞑想」の時間に置き換えて、食事に100%向き合って食べる時間に変えてみましょう。
音楽を聴きながら、スマートフォンを触りながら食べるのでなく、目の前にある食事や食材が、私たちの生きるエネルギーになっていくのをイメージしながら、黙々と味わっていただきます。
目の前にあるすべての食事をていねいに食べていると、お昼の時間に食べ終わらない!ということもあるので、時間や食材を決めてできるところからチャレンジしてみてください。
そうしていくうちに、不思議と食事や自分のカラダに対して感謝の気持ちも沸き、食事の時間がより質の良いものに変わっていくことでしょう。
1分間という時間をたっぷり味わいたい場合は、瞑想無料で試せる瞑想アプリMESIOONのマインドフルネス瞑想を活用して体感してみてください。
思うよりも長く感じることでしょう。
黙食を食べる瞑想へと意識を変えるだけ。
皆さんのひとりの食事時間のクオリティが上がりますように。
瞑想をもっと知りたい方は人気連載コラム「毎日つかって心つやつや ヨガの名湯 ~瞑想温泉~」や、食べ方のヒントとして『ヨガインストラクターも実践!スタイルキープのための「5つの食習慣」』も合わせてお読みください。
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