ヨガのある生活で、毎日を心地よく。
心もカラダもハートフルになれる手のひらメディア。

日本の気候風土にあった「旧暦」と暮らす

皆様、お元気さまです。東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。ではさっそく、皆さんにお伝えさせていただきます。

小雪(しょうせつ):12月7日頃~12月22日頃
  • 季節
  • 驚き・恐怖
  • カラダ腎・膀胱

「節」と「気」

12月7日~22日の15日間は、二十四節気の第21番目の大雪です。

「節気」とは、「節」と「気」の2つに分かれます。

1ヶ月の内に、前半の15日間は「節」といい、後半の15日間は「気」あるいは「中気」といいます。「節」がその月の始まりを表し、「気」がその月の気候特徴を表します。

二十四節気の「節」と「気」は以下の通りです。
月   節  気
正月  立春 雨水
二月  啓蟄 春分
三月  清明 穀雨
四月  立夏 小満
五月  芒種 夏至
六月  小暑 大暑
七月  立秋 処暑
八月  白露 秋分
九月  寒露 霜降
十月  立冬 小雪
十一月 大雪 冬至
十二月 小寒 大寒

 

ちなみに、大雪は11月の節で、「霜月」の始まりです。

 

季節が冬に入るこの時期における未病予防と養生の注意点について、気候の特徴と、養生の秘訣の2つの側面から皆様にお話しさせていただきます。

~大雪の気候の特徴~

字の如く、大雪は、大きな雪が降る時期です。
雪には、冬の封蔵の働きを強化する役割があります。

秋から冬にかけて、太陽エネルギーを地下に蓄積し、冬の間にこの熱エネルギーを逃がさないように、神様が地面に雪という厚い布団を掛けて、保温保湿します。

この雪の保温保湿効果のお陰で、冬眠中の動物は凍死しなくて済みます。また、植物の種や根っこも凍傷から守られます。

「瑞雪兆豊年」(瑞雪は豊年の兆し)の如く、この時期の大雪は、来年の豊作を意味します。

~大雪の養生の秘訣~

自然界の「封蔵」という働きが最も強いこの時期の養生の秘訣は、いうまでもなく、この「封蔵」の自然の働きに逆らわないことです。

寒中水泳、激しい運動、房事過多、薄着などは、慢性的に自分のカラダを酷使している状態に近くなります。

カラダにおけるこの「封蔵」の働きをしてくれるのは、「腎」です。骨、耳、髄、腎臓、膀胱は、この腎のシステムに属します。

この腎の働きをよくするために、この季節に積極的に行った方がよいことは2つあります。

1:日光浴

まず、日光浴をよくすること。特に午前中の、日の出から徐々に大きくなっていく太陽エネルギーを十分に受けるため、お昼までの太陽を浴びることをおススメします。

骨(歯を含む)は腎のシステムの一部と漢方では考えますが、昔から漢方では、日光浴をし、太陽エネルギー(陽)を受けると、先天的な元気の源である腎のシステムが強化されると考えられています。

この点については、現代医学でも証明されています。

例えば、ビタミンDが不足すると、骨や歯が弱くなったり疲れやすくなるという症状が起こりますが、太陽光を浴びることで紫外線が体内のコレステロールをビタミンDに変化させ、人体の骨や歯の形成に必要なビタミンDの半分の量をまかなうことが出来ると実証されています。

数千年前から漢方で分かっていることが、現代のミクロ的な視点で証明されると、とても分かりやすいですね。

2:深呼吸

もう1つ、タダでしかも即効性のある方法は深呼吸(腹式呼吸)

現在の分子生物学の理論によると、カラダのエネルギーは、食事で摂った糖質や脂質などの栄養素を、呼吸で得た酸素によって、細胞の中で分解して作られるものです。

つまり、十分な酸素を供給できれば、極わずかの栄養素があるだけで、生体活動を維持するためのエネルギーを作り続けます。

深呼吸で酸素をたくさん取り入れると、脂肪が優先的に燃やされるため、等量の糖質に比べると、脂肪の場合、約4倍以上のエネルギーが放出されます。

つまり、たくさんの熱エネルギーが作られるのと同じことになります。

そして、もう1つ大事なのは、深呼吸をすると、肺の中の空気圧が高くなります。腹式呼吸で横隔膜を大きく上下させることで、心臓の熱を上から下へ伝えていき、下の内臓を暖めるだけではなく、末端の手足までその熱を伝えることができます。

深呼吸をすると、手足がぽかぽかになるのはこのためです。

日光浴にせよ、深呼吸(腹式呼吸)にせよ、ぜひ毎日実践してみてください。

次回は、二十四節気のひとつ、冬至(とうじ)についてお話いたします。

どうぞお楽しみに。

5分で寝落ち!1回で快眠・疲労回復に。寝ながらできる「寝っころがり瞑想」

PR

■東洋医学普及活動家・
羅予澤が技術監督■
経絡養生師による未病予防なら
専用サロン 未病のキセキ(気施技)

体験レッスンも受付中レッスンのご予約はこちらから

この記事を書いた人