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日本の気候風土にあった「旧暦」と暮らす

皆様、お元気さまです。東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。

私が日々勉強している東洋医学の観点では、心とカラダに影響を及ぼす一つの要素として「季節の変化」があります。

季節の変化をうまくキャッチし、理解することにより快適に日々を過ごすことができると言われています。

これから皆さんに、日本の気候風土に合った太陰太陽暦から生まれた「旧暦」を基にし、その季節の特徴、心とカラダの変化や対処法をお伝えしていきます。

立冬(立冬):11月7日~11月22日頃
  • 季節
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立冬は冬の始まり

地球から見える太陽の位置を数値化したものを黄経と言います。
春分の時の太陽の位置を「0度」とし、1年で1周(360度)します。この黄経が「15度」進むごとに、二十四節気は1つ節気が進みます。太陽黄経が225度になる11月7日頃、冬の最初の節気「立冬」が始まります。

例年、この「立冬」から11月23日の「小雪」までの15日間が、一年のうちで、一番激しく気温の下がる時期にあたります。

今回は、季節が秋から冬に移り変わるこの時期における未病予防と養生について、
◆気候の特徴
◆養生の秘訣
◆運動や食養生の注意点

上記の3つ側面から皆様と共有させていただきます。

立冬の気候の特徴

漢字の「冬」は、「終」を意味し、一年の終わりを表します。
東洋医学の陰陽五行説では、地の気(地球上の万物の変化)は、日地の関係によって、生・長・化・収・蔵という5つの段階を、一年の間に繰り返します。それぞれの段階に対応する五行の気は、木・火・土・金・水。そして季節は、春・夏・長夏・秋・冬となります。

二十四節気のうちの立冬の15日間には、以下の3つの候があります。
※気=15日間の自然の変化
候=5日間の自然の変化

初候:水始氷(水が凍り始める)
次候:地始凍(大地が凍り始める)
末候:金盞香(水仙の花が咲く)

この水や大地が凍り始めるこの時期、万物において「蔵」という働きが強くなります。植物が枯れ、動物が冬眠しはじめ、農作物も収穫され、蔵に収められます。

立冬の養生の秘訣

東洋医学の経典「黄帝内経」によると、一年のうちで太陽エネルギーが一番弱い冬の季節の養生の秘訣は「陽を邪魔しないこと」です。

つまり、陽が一番弱い時期ですので、陽を養うことで大切にし、陽を消耗しないことを心がけるということです。

これには、4つの側面があります。

1.情緒の激しい浮沈みを避けること

大喜、大悲、大怒、大驚などの喜怒哀楽の情緒は、大量のエネルギーを消耗するので、感情の激しいい浮沈みは、「傷陽」(陽を大量に消耗する)を招きますから、養生のためには禁物です。

2.早寝遅起

この時期は日出が遅く、太陽エネルギーが弱いので、睡眠時間を十分確保して、体を養うことは、健康維持の秘訣です。

3.保温

冷え込みが激しいこの時期の薄着は禁物です。特に足や足首を露出するような服装は、寒気が足の経穴から体内に侵入し、脹脛や太腿に溜まって下半身の血液循環を悪くします。そのようなことを長年繰り返していると、こむら返り、足のむくみ、足の静脈瘤、膝関節の痛みなど、様々な不調を引き起こします。

4.房事を控えめに

房事はエネルギーを大量に消耗する運動となりますので、冬の間の房事をほどほどにするのも、養生には不可欠です。

運動や食養生の注意点

普段、冷え性やむくみ、疲れやすいなどのエネルギー不足気味のタイプの人は、これからの季節は、まず、カラダの保温を心がけることが大事です。

特に要注意なのは、頭、頸、背中、足の保温。

寒気が段々強まる季節に外出の際は、帽子、マフラー、股引きの着用が不可欠。

また、毎日の足湯もおススメです。

そして、立冬から冬至にかけての時期は、食事療法によってカラダにエネルギーを補うベストなタイミングです。

クコの実、胡桃、山芋、黒ゴマ、ラム肉、牛肉などの食材に、ナツメ、当帰、高麗人参、黄耆(おうぎ)などの漢方薬を加えた薬膳料理はおススメです。

さらに、体質改善の効果を高めるため、足三里、関元、命門、神闕(お臍)、太谿、陰谷、太淵などのツボも、毎日揉みほぐすといいでしょう。

中でも一番手軽で効果的なおススメの方法は深呼吸をすることです。

吸う時に、おなかを膨らませ、吐く時に、おなかをへこます、鼻でする腹式呼吸はベスト。

もちろん、呼吸は長ければ長いほどよいでしょう。

長い息=長生きですから・・・

深呼吸をしっかり身につけたい方、私主催の深呼吸ダイエット合宿をおススメします。

今回は、情報が盛りだくさんだったかもしれません。皆様の未病予防と健康増進にお役立ていただければ幸いです。

次回は、二十四節気のひとつ、小雪(しょうせつ)についてお話いたします。

どうぞお楽しみに。

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