皆さん、こんにちは。ヨガスクールFIRSTSHIP講師の鶴見恵美です。
徐々に日差しも強くなり、いよいよ夏本番を迎える頃となりましたが、皆さんいかがお過ごしですか。
日照時間も長く、室内で過ごすよりも外でのアクティビティ、海や山とアウトドアをする機会が増える方も多いのではないでしょうか。
■夏の強い日差しにうっかり日焼け!肌トラブルも
長時間、強い日差しに当たることにより、肌トラブルに悩む方が多いかもしれませんね。
帽子やサングラス、日傘や日焼け止めで対処していきたいところですが、
・うっかり日傘を忘れて外に出てしまった!
・日焼け止めを塗り直すことができない!
・気がついたときにはもう遅かった!
なんてこともありますよね・・・
気をつけていても不調やトラブルはいつ誰にでも起きる可能性があります。
夏の肌の、トラブルが起きる前にアーユルヴェーダの知恵を借りて事前にケアができたらいいですよね。
そこで今回は、知っていれば安心♪アーユルヴェーダ的「夏の肌トラブル」対処法をお伝えします。
アーユルヴェーダの基本、トリドーシャについて
アーユルヴェーダでは日々の生活の中で自分自身に意識を向けて、体調や今の状態をよく観察していくことを大切にしています。
またアーユルヴェーダは、人や動物、季節など宇宙全体を含むこの世の全てのものは五大元素(空/風/火/水/地のエネルギー)により構成されているといわれています。
さらに五大元素が2つずつペアリングされたものを【トリドーシャ】(3つの生命エネルギー)と呼びます。
トリドーシャは人、季節や時間、食べ物など全てに宿るエネルギーであり、私達に影響を与え、常に変化し続けるのが特徴です。
アーユルヴェーダではこのトリドーシャのバランスを整えることが大切と考えます。
▼アーユルヴェーダの基本理論はこちらのコラムから↓
夏は「ピッタドーシャ:火のエネルギー」が優勢になりやすい!
夏はトリドーシャの中でも【ピッタドーシャ:火のエネルギー】が高まり、地球の熱を上げていきます。
夏は太陽の日差しがこのピッタのエネルギーを高め、優勢になりやすいため、私達のカラダや皮膚はこの熱の影響を大きく受けていることになります。
地球の熱が上がる現象や、肌に起こる影響について、詳しくお伝えします。
■地球の熱が上がる現象について
「火」を起こすと、熱を帯び、その熱には鋭さがあります。
また火は物の形や性質を変える変換のエネルギーも持ち合わせています。
■カラダや肌が影響を受ける現象について
火の変換の作用からもカラダにこもった熱を外に放出しようとすることで、肌表面にトラブルが起きやすくなります。最近は外に出るのも辛いくらい、気温が高いため、少しの時間でも紫外線の影響を受けて肌が焼けていきます。
また人間のカラダの水分を奪っていくので日焼けをした後は砂漠のように乾燥している状態になります。
では、このように夏のピッタドーシャ:火のエネルギーを受ける肌の日焼けや火照りは、どのようなケアをしていけば良いのでしょうか?
アーユルヴェーダ的の夏の肌トラブル対処法:肌の表面
アーユルヴェーダでは肌にのせるものは、口から取り入れるものと同じくらい重要視しています。
その理由は、アーユルヴェーダでは、肌にのせるものも私達の一部になると考えられているからです。
今回は、自然由来のアイテムをご紹介します。
■日焼けの火照りを冷ます万能薬アロエ・ココナッツオイル
<効果・役割>
アロエは古代より不老不死の植物として用いられていたくらい万能です。アロエのゲル状部分は保水力に優れ、殺菌や炎症を抑える働きがあり、日焼けややけどの鎮静に役立ちます。
ココナッツオイルは、南国で取れ、アロエと同様に炎症を抑え、熱を冷ます効果があります。
【万能薬アロエ・ココナッツオイルの作り方】
<材料>
・アロエベラ 2.3本
・ココナッツオイル (取れたアロエベラの量と同量くらい)
<作り方>
・アロエベラの外側の葉を2.3本切り取り、軽く洗って、葉の切り口を下にしてコップなどに立てる
(アロエを切った際にでるかゆみの原因となる黄色い液体を取り除く)
・片側をピーラーでむき、中のジェルをスプーンで取り除く
・アロエベラをすりつぶし、ココナッツオイルを混ぜ合わせる
<使い方>
・混ぜたものを日焼けがひどい部分、ほてりがある部分に塗布して15分後に水で洗い流します。
※肌が弱い方はココナッツオイルやアロエベラのジェルを手首などにつけ、パッチテストを行ってください。
■天然の外用薬!ターメリックギー
<効果・役割>
アーユルヴェーダの世界ではお馴染みの、「ギー」。夏の肌の対処法でも「ギー」を使ったケア方法もご紹介します。
▼ギーについてはこちらの記事をご確認ください。
今回ご紹介するギーは、夏の肌トラブル対策用に少しアレンジしたギーになります。それはギーにターメリックを合わせた、ターメリックギー。
ターメリックは日本では「ウコン」でおなじみのしょうがの仲間です!カレーにもよく使われる黄色い粉といえば、ピンとくる方もいるかもしれません。
ターメリックには肝機能を向上させてくれる効果が有名ですが、殺菌・抗酸化作用・解毒の作用もあり、冷性の質を持っているギーと合わせることで、天然の万能薬になります!
【天然外用薬ターメリックギーの作り方】
<材料>
●ギー(約50g)を湯せんにかけオイル状にしたもの
●ターメリック 約小さじ1
<作り方>
・ギーが固まっている場合、湯せんにかけオイル状にする
・そこにターメリックをしっかり混ぜ、15分ほど加熱する
・キッチンペーパーなどでこす
<使い方>
冷蔵庫で冷やすか、ある程度冷めてから、肌に塗ります。軽いやけどや、ニキビ、日焼けに効果的です!
アーユルヴェーダ的の夏の肌トラブル対策:カラダの内側
夏の肌トラブル対策は、内側からのケアも忘れずに行います。
特にカラダの内側からのケアについては、カラダに摂取するものも気をつけていきたいところ!
食べたものは肌にももちろん影響してきますし、どんな質を摂るかもバランスを整えていくには大切です。
避ける方が良い食べ物は「火」のエネルギーを強めるもの
辛いものや刺激的なもの、酸っぱいものは「火」のエネルギーを高めていきます。以下のような食べ物は避けるようにしましょう。
●刺激のある料理、冷たすぎる食べ物や飲み物
激辛料理や極端に酸っぱい食べ物、アルコール類は消化を刺激し、カラダを急激に熱くするため避けましょう。
また、暑いからとキンキンに冷えた飲み物や、冷蔵庫から出したばかりの果物や野菜を胃の中に入れてしまうと、消化の火の力が弱まってしまい、食欲不振にもつながりますので口に入れるものは常温にしてからいただきましょう。
●脂っこい料理
火に油を注げば炎が強くなるイメージがありますが、夏は外の火のエネルギーが強くなり、逆にカラダの消化力は一年の中で一番弱まります。体力をつけようと、脂っこい食べ物が多くなると、消化ができず、夏バテや体力を消耗してしまうので、揚げ物や油分が多い料理はなるべく避けましょう。
●アツアツすぎる料理
火の通しすぎもエネルギーを乱します。 アツアツ、ぐつぐつ煮えている食事は少し冷ましてからにしましょう。
「火」のエネルギーを沈静化してくれるものを積極的に取り入れる!
ピッタドーシャ:火のエネルギーが高まる夏は、熱を緩やかに取ってくれる、食べ物や飲み物がオススメです。夏に水分の多い野菜や果物が多く出回るように、自然の摂理も上手に使って夏のカラダを整えましょう。
●夏が旬の野菜や果物
暑い時期に旬を向かえる野菜や果物はカラダを、程よく冷ましてくれます。特に、トマトやキュウリ、とうもろこしがそうですね!
さらにスイカやマンゴー、桃などの甘味は「火」のエネルギーのバランスを整えてくれるのでおススメです。
●ミントやコリアンダー
冷性の質を持ったハーブも夏にピッタリ。特にミントやコリアンダーは鎮静・解毒作用など、効果の多いハーブは、火のエネルギーを優しく沈めて、下痢や、消化不良などにも役立ちます。
苦手な方はお水にミントの葉を3・4枚入れるだけでも癖が出すぎず清涼感が出て飲みやすくなります。
大切なのは日頃から自分を観察すること
アーユルヴェーダは、日頃から自分を観察することからはじまります。そうすることでちょっとした変化に気づくことができ、その時の自分に合ったチョイスが出来るようになっていきます。
このアーユルヴェーダの知恵は、夏の肌トラブル対策として、おまもり的に覚えておいてくださいね☆
自身の心地良さを重視してこの夏を乗り切りましょう!
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