1日1分、経絡やツボをさわって流して未病予防
皆さん、お元気さまです。東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
私が日々勉強している東洋医学の観点では、心とカラダに影響を及ぼす一つの要素として「経絡」や「ツボ」があります。
これから皆さんに、1分で読めて、1分セルフケアするだけで、ご自身の健康への気づきが得られ、簡単に未病予防ができる対処法をお伝えしていきます。
【腕の滞りはどこ?その4】
前回の【連載】1分で読める!健康への「気づき」~肺の経絡の3つのチェックポイント~では、肺経のチェックポイントを紹介しました。
今回は、大腸経の役割について共有します。今回も、いつも私が使っている経絡の図で説明しますね。
大腸経は、人差し指から、腕の前外側、肩関節の上、肩甲骨の上と後、首、頭、胸、腹、太ももの前外側、膝、脛の前外側までの経絡です。
東洋医学によると、生体活動を維持するための気血水(エネルギー、血液、体液)は、その通り道である経絡の中に、一定の方向性と一定の時間性をもって動いています。
自然界で例えたなら、満潮の時に水が増し、干潮の時に水が引いていく潮汐の現象です。
また、人の日常で例えたなら、朝起きたらトイレに行き、顔を洗い、化粧をし、食事の準備をする…というように、朝の時間の流れも順番が決まっていて、一度に同時進行しないのが普通です。
それは体内を巡る「気」も同じです。
様々な事を同時にはできないので、一定の時間性をもちながら、それぞれの機能を担うために心や肝や脾などにエネルギーが集中します。
例えば、大腸経に気(エネルギー)が集中する時間は朝の5~7時の間です。
この時間に大腸で前日食べた物を処理し、その中の一部の水分は水蒸気に変わり、体内で再利用されます。その残渣(ざんさ)を乾燥したものが便として排泄されます。
「朝は排泄の時間」という説は、ここからきています。
ですから、大腸の機能が正常であれば、朝あるいは午前中の早い時間に、大便を排泄できます。逆に、この時間帯に排便できないなら、大腸の機能低下だと考えられます。
大腸の主な役割の一つは消化残渣(しょうかざんさ)にある水分を水蒸気に変える(乾燥させる)ことです。そこで大腸の機能が不調であれば、下痢(乾燥できない)、便秘(乾燥し過ぎ)の症状はまず起きやすくなると言えます。
他にも大腸は肺と表裏の関係があります。
大腸の水蒸気を作る機能を失うと、皮膚を司る肺に影響を及ぼし、皮膚の乾燥、アトピーなどの皮膚のトラブルが多発します。
また、大腸経が肩と首の周りを通るので、大腸の機能が低下してしまうと、肩こりや首こりの症状が起こります。
便秘症の多くが肩こりや首こりで悩んでいるのはこのためです。
大腸経が顎(あご)と鼻を通るので、大腸の経絡が滞ると、歯痛、顎関節症、鼻炎などの症状が出やすくなります。
さらには、肺と表裏の関係を持つ大腸の機能低下により、大腸の中の老廃物が、肩こり、乳腺炎、皮膚トラブル、アトピーなどの原因となります。
自分自身のカラダの状態を毎日観察することこそ、まさに「健康への気づき」になるのです。
次回は「大腸経のチェックポイント」についてお話しします。ぜひお見逃しなく♪
皆様の未病予防と健康増進に役立てば幸いです。
次回もどうぞお楽しみに♪
◆◇◆━━━━━━━━━━━━◆◇◆
【未病予防は賢い人の選択】
元気だったあなたをまた取り戻せたら
完全予約制 女性専用
未病予防サロン 「未病のキセキ」
▼詳細・ご予約はこちら
未病のキセキ
◆◇◆━━━━━━━━━━━━◆◇◆
■東洋医学普及活動家・
羅予澤が技術監督■
経絡養生師による未病予防なら
専用サロン 未病のキセキ(気施技)