本日のお悩み
離婚を経験しました。自分が我慢できなくって、どうしようもないのですが、とても後悔しています。それ以来、人との距離感がつかめなくて、、、よく自分を責めてしまうようになりました。
皆様、今年も心身ともに健やかに、新しい年を迎えられたことに感謝いたします。
このコーナーをお読みいただいている皆様も、変わりなく元気にお過ごしでしたら嬉しいわ♡
新春となりますと、まぁ、だいたいは、「新しい目標を立てましょう!」とか「今年の抱負は?」のお話になります。
一年の計は元旦にありと言いますからね。それは、たいそう旬な話題で、お正月が明けて、新しさに満ちた雰囲気の中で、「今年はね〜」と話すのは、ウキウキした気持ちにもなりますね。
さて、本日もお悩み相談ありがとうございます。
今回のテーマは「離婚」です。昨年末に読者の方から「YogaFull Letter」でお悩みをいただきました。
「離婚を経験しました。自分が我慢できなくって、どうしようもないのですが、とても後悔しています。それ以来、人との距離感がつかめなくて、、、よく自分を責めてしまうようになりました。」
まず!このお方に伝えたい、哲子の第一声は、ご自分を責めなくて良いのですよ、ということ。
今回は、その土台の上にお話を展開していきたいと思います。ご自分を責める必要は、ありません。
結婚と、離婚。他の誰かと法的に関係を交わして、約束をするわけですね。
「一緒に暮らしていきましょう」、「お別れしましょう」、こんな簡単な言葉で片付くものではなく(ならば、結婚、離婚の手段を取らなくともよいでしょうね(笑))、たくさんの意思決定と関係構築、または当事者以外への影響も配慮しながら、築いてゆく人と人のつながり。
自分のことだけでも大変な世の中に、結婚、離婚の手続きを経て、誰かと深く関係を築くことをなさったあなた様。それだけで、人生の経験値が、ぐぐぐーんとアップしているわけです。なんと素晴らしいこと。
社会的な捉え方はちょっと脇に置いておいて、まずはあなた様が、出来事の事実だけを正しく把握するようにしてみましょう。その出来事に伴うご自分の感情や、周囲の反応は「別」です。
目に見えるよう書き出してみるとよいですね。こんな風に。
【出来事】 夫から「他に好きな人がいるので別れてほしい」と言われた。
【わたしの感情】 ずっと信じてきたのに裏切られて、悲しい。辛い。夫が許せない。
【周囲の反応】 母から「離婚しなくても、子どもが大きくなるまで、もう少し辛抱したら?」と言われた。
この「出来事の事実だけを正しく把握する作業」で大切なのは、出来事と感情は「別」であること、そして事実だけを書き出すことです。出来事をまとめてしまうのではなくて、一つ一つの出来事に対してどうだったのか、を洗い出すようにしてみます。
すると、どうかしら?
ちょっと、スッキリした気持ちになりませんか?
自分は、どの出来事に傷ついたのか。
どの出来事に、我慢ならなかったのか。
本当に伝えたかったのは、どんな気持ちだったのか。
記憶の中の出来事は、思惑や誤解も手伝って大きくふくらみやすく、ネガティブになりやすいものです。人は思考する生き物ですが、「書き出す」という作業を通じて、事実は事実、感情は感情として見つめることで、思考がクリアになるのですね。
離婚だけでなく、大きな事件や事故を経験されたり、大病をなさったとか、レッテルのようなものって、気がつかないうちに貼られやすいものです。
そして、案外、ご自分でも、知らず知らずのうちに貼ってしまっている時があります。
でも、そのレッテルから自由でいてほしい。気づいたらいつでも剥がせますし、自分で自分に貼らなくてよいのです。
誰もあなた様を責めませんよ。自分らしく、気持ちよく、のびやかに生きていきましょう。
ご自分の人生ですし、きっとこのように後悔なさっているあなた様のことだから、周りの方々への気遣いや心配も、ご自分に充てられる以上のものだったのでしょう。自分で自分を責めなくてよいのです。
ふと、ご自分を見回して、なにかレッテルのようなものが貼りついていたら、そっと剥がしてしまいましょうね。いつからでも未来は変えられます。
今は一年の始まり。
新しい年が、あなた様にとって、どうぞ幸せに満ちた年になりますように。
本日のお言葉
- 未来をつくり出すのは、今
ニミッタン・アプラヨージャカン プラクルティーナーン ヴァラナベーダハ トゥ タタハ クシェートリカバット
ヨーガ・スートラ 4章3節から抜粋 - 今の人生は、あなたのもの。誰のものでもありません。新たなよい行い(カルマ)は、過去に積み重なった不要な影響を取り除き、未来に良い影響をもたらす種まきのようなものです。過去・現在・未来を目的に向かってスムーズに流し、必要のないカルマの影響を受けず、かしこく行いを選んでいきましょう。
またお会いしましょうね♪