明けましておめでとうございます。
フードヘルスコーチの安井シンジです。
今年も健康で実りある1年になるよう精進してまいります!
そして2020年春から始まった「安井シンジの台所」も早2年半以上が過ぎました。これまで応援してくださった皆様には大変感謝しております。
2023年も健康で美味しい情報・レシピをお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回取り上げるのは「長芋」。
以前、ジャガイモの「実はナス!?・・・ほっくほくジャガイモの知らない世界!」&「ぽっかぽか♪カラダが温まる。ほっくほくのジャガイモレシピ」をお届けしましたが、今回も芋!
ですが、同じ芋は芋でも長芋(山芋)は芋類の中でも唯一「生(なま)」で食べられる芋。
栄養価も非常に高く、滋養強壮の食材としてもとってもおススメです。
独特の粘り気が特徴なので「粘り強い1年になりますように!」という新年のゲン担ぎの意味でもいただきたい食材ですね。
長芋、山芋、自然薯・・・みんな同じ?それとも違う?
ネバトロ系の芋って長芋をはじめ、山芋・自然薯(じねんじょ)など色々な呼び名がありますが、そもそもそれらが同じものを指すのか?違うものなのか?というのはよく分かりませんね。
実際、僕もこれまで何となく 「違うんだろうけど、まぁ気にしない」スタンスでいたのですが、長芋のコラムを書くにあたってきちんと調べてみました。
まず「山芋」
「山芋」はヤマノイモ科の総称。つまり「山芋」は特定の芋を指すのではなく、長芋や自然薯、大和芋などすべてのヤマノイモ科を指す総称なのです。
なので、ネバトロ系の芋であれば「山芋」と言っておけば間違いないでしょう。
では今回の主役「長芋」
「長芋」は中国原産の山芋で、栽培された山芋を指します。形は棒状で市場に一番流通している山芋です。
一方、自然薯は古来から日本の山で自生している山芋のことを指します。
年々天然の自然薯の量は減ってきており、現在では栽培される自然薯が流通しています。
種類によってまちまちですが、山芋の旬はだいたい秋から春先にかけて。最も流通している長芋は11月~1月、また4月~5月の年2回の旬があります。
長芋(山芋)って漢方薬なみの栄養価ってホント?
長芋を含む山芋は消化吸収や滋養強壮効果が高く、中国では「山の薬」と言われ漢方薬として利用されるほど栄養価の高い食材。
日本でも「山のうなぎ」と称されることもあります。
それほど栄養満点の長芋ですが、どんな効果が期待できるのでしょうか?見てみましょう。
豊富なアミラーゼで消化を助ける
アミラーゼとは消化酵素のこと。よく胃腸が弱っている時は、すりおろした大根が良いと言われますが、それも大根に含まれるアミラーゼの働きを利用したもの。山芋にも大根と同じ豊富なアミラーゼが含まれており、消化を助け栄養の吸収率を上げるため、新陳代謝を活発にする効果が期待できます。
新陳代謝が上がると冷え性予防や血行促進につながるので、寒い冬にはありがたい栄養素ですね。
またアミラーゼは熱に弱い特性があるので、加熱せずに生のままいただくのがおススメ。
生ですりおろして「とろろ」としていただきましょう。
アルギニンで元気ハツラツ
アルギニンはアミノ酸の一種で、疲労からの体力回復に効果が期待できる栄養素です。
よく栄養ドリンクなどにも入っている成分ですね。体脂肪の代謝を促進する作用もあるためダイエットにもおススメ!その他デトック作用・免疫力を高める作用なども期待できます。
他にも、エネルギー代謝を促すビタミンB群・むくみや高血圧を予防するカリウム、腸を整える食物繊維が豊富です。
色々な種類がありますが栄養的にはそれほど変わらないので、どの山芋を選んでも問題ないと思います。ただ食感や風味が変わるのでお好みに合わせて選んでくださいね。
ちなみに長芋は水分がやや多いため粘り気は弱くサラサラとした淡白さが特徴で、自然薯は水分が少なく強い粘り気と旨味が特徴です。
長芋で痒く(かゆく)なるのはアレルギー?
長芋を触ると手が痒くなった経験はありませんか?
また食べる時に口の周りが痒くなったりする方もいるかと思います。これはアレルギーなのでは?と思われる方も。実はこれ、長芋に含まれる「シュウ酸カルシウム」という成分が原因です。
シュウ酸カルシウムは針状結晶をしているため、皮膚を刺激して痒みを引き起こすことがあります。ですので、肌が弱い方は手につかないよう手袋を着用することをおススメします。
手について痒みがある場合は、お酢やレモン汁で洗い流してくださいね。
長芋の変色はどうしたらいいの?
長芋は切って放置しておくと、切り口から色が黒くなってしまいます。
これは長芋に含まれるアクが原因。ですので、調理の際はアク抜きで下ごしらえをしましょう。
皮を剥いたら3%くらいの濃度の酢水に5分程度浸けておくだけ!水でもアク抜きはできるのですが、酢水に浸けると「シュウ酸カルシウム」による痒みも抑えられるのでおススメです。
また、すりおろして「とろろ」にした状態で、お酢を数滴加えてもOK。お酢の味が残らないように量には気をつけてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
ネバトロ食材長芋(山芋)はその粘り気と高い栄養価が特徴。
旬の長芋を美味しく食べて、2023年も健康で粘り強い1年にしましょう!
次回は長芋を使ったレシピをご紹介します。お楽しみに!
旬の食材、季節の恵みを感じられるお野菜を食べて、心とカラダを元気にしましょう!
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