本日のお悩み
既婚者の方と深い関係にあります。お互い遊び、本気ではないはず。だけど、求められなければ寂しいし、会えば幸せを感じます。ズルズル・・・。どこかで区切りをつけたいとは思っているけれど。ヨガ哲学を熟知しているヨガ哲子さんは、こういう状況をどう考えますか?
こんにちは、哲子です。本日もお悩み相談ありがとうございます。
爽やかな風が心地よい季節になりました。
哲子のお気に入りは、縁側に座って緑を眺めながらゆったり時間を過ごすこと。お隣に好きな殿方がいたら、尚よろし。好物のいちご大福があったら尚更によろし♪
皆様いかがお過ごしですか?
先日、YogaFull編集部に少し心がザワザワするお悩みをいただきました。男性とも、女性とも、明記はありません。きっとヨガの練習生なのかしら。ヨガの教えは役に立ちますか?とあります。悩まれて、YogaFull編集部のポストにお便りくださったことに感謝します。(YogaFull Letterはこちらから)
客観的に見てみましょう
「恋は闇」とはよく言ったものです。
恋は人を夢中にさせ、理性や常識を失わすものだという例えですね。
哲子も身に覚えがないわけではありませんが、恥ずかしいことしかありませんので、ここでは伏せておきます。
恋愛に夢中であることが悪い訳ではない。それは人の性だし、自由に恋を楽しめるお立場の方ならば、それを満喫して何が悪いと言えるでしょう。
けれども、ちょっとひと呼吸してみて。ご自分の今の状況を客観的に見てみてほしいと思います。
私はこの恋愛で満たされているのかしら?
私は振り回されていないかしら?
私はいま幸せなのかしら?
本当はどうしたいの?
人間の社会には世間体というものがあります。体面や体裁を保つべきといった考えですね。または、建前という表向きの考えというものもあるでしょう。
人は、納得が必要な時、状況を説明する時、世間体や建前が先に出やすいものです。●●であるべき、●●せざるを得なかった。いわば、その人の本質・本音から紡ぎ出される言葉ではないということが多く起こります。
嘘をついている訳ではないでしょう。けれども、本当はどうしたいの?本当のところはどう思っているの?と、自分の本質に問いかけてみるようにしてください。
気遣いをしすぎてしまう人、情に流されやすい人、自分に自信がない人こそ、この質問はマストよ!
すべてはバランス・調和
ヨガの教えは、バランスが取れていること・調和していることを大切にします。
バランスのポーズに取り組む時、心とカラダが一点に集中できて初めてポーズをうまく取れるのと一緒。心とカラダが制御できて、快適な呼吸が続けられる状態ですね。
バランス・調和の中にあるというのは、たいそう心地が良いものです。力強くはあるものの、どこにも負荷がない。すっきりしていて、落ち着いていて、永遠に続けていられる心地良さです。
マットを降りてヨガのポーズを取っていなくとも、ヨガの教えに変わりはありません。
あなた様は、この関係をずっと続けられそうな、心地良さの中にいるでしょうか?
相手も自分も大切にしてほしい
愛の言葉をかけられれば嬉しいし、相手のちょっとした言動で不安になったり、落ち込んだり。恋愛中は感情の浮き沈みが多くなりがち。
自分の嬉しさを追求するあまり、相手を尊重しすぎてしまって、尽くしすぎの私、都合のいい私にはなっていないかしら?
どうか相手への愛情と同じだけ、自分へも愛情を注いでほしいと思います。
自分を大切に扱えてこそ、相手を大切にできる気持ちが増すというもの。いつも自分が最後だったならば、これからは最初に。考え方をシフトチェンジしてみましょう。
自立できるように
さて、こうして哲子からアレやコレやアドバイスを差し上げましたが、ご自身の道を決められるのはあなた様しかいません。
私が申したすべてが、あなた様にとって正しいとも限らない。ご自分の考え、感情があるからです。私からのアドバイスはアドバイスとして、ご自身の声を聞き、ご自分が決めることに価値があるのです。
ヨガは、土台をしっかり安定させて、快適にポーズが取れるよう練習していきますね。ヨガの先生の誘導においても、ご自身にとって安定で快適なポイントを探り、見極め、その状態を選んでいく。
人生も同じです。
その繰り返しの練習が、私という人が自立できる力を育んでくれるのだと思います。
本日のお言葉
- 快適で、安定していること
スティラ スッカ
ヨーガ・スートラ 2章46節から抜粋 - 快適とは、深く呼吸ができて、気持ちがよい状態。リラックスして、緊張していないこと。安定とは、しっかりしていて、力強い状態。根を張り、ぐらついていないこと。相反しているように聞こえるこの教えは、ヨガのポーズだけではなく、日頃、私たちが生きる上でも指針になるヨガの教えと言えるでしょう。
またお会いしましょうね♪