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これまで【連載】ヨガの八支則ってなぁに?(1)~(8)では、ヨーガスートラの八支則をお伝えしてきました。

この連載では、ヨーガスートラの八支則から、「ヤマ」と「ニヤマ」について解説していきます。また、おススメのヨガポーズもご紹介しますので、ぜひ行ってみてくださいね。

では「ニヤマ」の5つの項目についてひとつずつ見ていきます。今回は4つ目「スワディヤーヤ」についてです。

生き方を自分で選んでいく「スワディヤーヤ」

「スワディヤーヤ」とは「読誦(どくじゅ)」と訳されます。

自分を知るための道しるべとして聖典の勉強をすること、自己を探求するために学び続けることを指します。

「スワディヤーヤ」はクリヤヨガ(浄化のプロセス)のうちの一つとされています。

浄化というと難しいかもしれませんが、生きていく中で身につけてきた悪しき習慣や、役に立たない思い込み、無意識にでている心身の癖に気がついていくことです。

そして必要でないものは手放していき、より今の自分に適した選択をしていくことを指します。

つまり「スワディヤーヤ」には「学ぶこと」「気づくこと」「行動すること」がセットになっているのです。

学んだら自分で試してみよう

「自分とは何か」と探求していく時に気をつけていかなければいけないのは、知識を学んでわかった気分になり、行動しないことです。

これでは何も変わりません。

この世界の誰かが記した知識が、「自分」にとって役に立つものであるかどうかは、自分自身でその方法を実践、検証しなければわかりません。

ここで思い出すのが、私がヨガスクール FIRSTSHIPで担当するウーマンライフヨガトレーニングでのお話です。

ある時、解剖学講師の方が「テレビで『トマトが健康にいい!』と放送されると、次の日にスーパーからトマトがなくなるんですよねー。」とお話しされていました。

全員が違う個性を持ったこの世界で、万人にとってトマトが健康に適しているかはわかりません。

しかし「テレビで健康にいいと紹介された野菜はきっと自分にとって良いものに違いない」と、皆がトマトを買いに走るというわけですね。

私は、「自分で納得して選ぶこと」が大切だと思っています。

このトマトのお話でいえば、あなたがトマトを食べた時、自分のカラダにどんなことが起きて、心に何を思ったのかに気がつくこと、それがあなたにとって快適であり好ましい変化なのかを考え、自分でその行いを続けるのか、手放すのかを決めることなのです。
(トマトが健康にいいかどうかのお話ではありませんよ。自分で考え、選択し、行動することが大切だというお話です。笑)

「なぜ」それを選んだのか、自分でわかっているために

良き人生とは、どんな人生なのでしょう?

私は「自分で納得のできる人生」であると思います。

ひとつひとつの選択が私たちの人生を形作っていくのであれば、外の世界の知識を鵜呑みにするのでも、外の世界に答えを求めるのでもなく、まずは自分を知ることが始まりなのです。

そして自ら選び、行動をしていくことが納得につながります。

おススメのヨガポーズ「自己探求へ続く心の落ち着きを得る!長座前屈(パッシモッタナーサナ)」

自分を探求するために、ヨガのすべてのポーズが適しています。なぜなら、本来は一つの形にとどまってカラダの感覚や呼吸を感じること、そして心の動きをつぶさに、繊細に見ていくことこそ、ポーズの中で行っていくことだからです。

ヨガのポーズの「形」をとることに囚われすぎてしまうと、カラダを使う心地よさや心の充足感を感じることは難しくなるのではないでしょうか。

どのヨガポーズでもよいのですが、今回は落ち着いて自分を探求していくために「長座前屈(パッシモッタナーサナ)」を選んでみました。
前屈のポーズには鎮静の作用があるとされています。じっくりカラダと呼吸、そして心を感じながら行ってみましょう。

これからのヨガのレッスンの中でも、あなたがこの世界に「どう見えているか」よりも、あなたが「どう感じているか」に視点を変えて、探求し続けて頂けたらいいな、と思います。

どうか素敵な気づきにつながりますように。

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