本日のお悩み
私、いろんなことが気になっちゃうんです。「なんで、この人こんな言い方するんだろう?」とか、「視界にちらちら入ってくる、あの人の仕草は何?!」とか。一度気になりだすと止まらなくて、ほんとは集中したいのにな~。
皆さま、こんにちは♪哲子です。本日もお悩み相談ありがとうございます。
さて突然ですが、私は四季の中で「春」が大好きです。
春は色とりどりの花が咲いて、人も街も活気づいて、新しく物事が始まるワクワクに満ちているから。
かの清少納言が「春はあけぼの」と読んだとおり、夜の闇が白々と明けて、太陽が顔を出し1日がスタートする。この躍動感がとても好きで、私は「春」と聞くだけでウキウキしてくるのですね。
でも、人様によっては「春がきらい」という方もいる。
「花粉症がひどくって、春なんて永遠にやって来なければいいのに~」という方や、「仕事で異動があって、新しい人間関係をイチから築くのがおっくうでならない」という方も。
(なんと、今や花粉症は国民の二人に一人が抱えているそうですよ。お気の毒に…。)
お気持ちお察しします。頭痛や鼻水は誰だってイヤでしょうし、新しく始まる人づきあいには心配や不安もおありでしょう。
私がここでお伝えしたいのは、皆それぞれの視点から物事を見ているということ。
「春」というものに対して、人それぞれ。意識の向け方も千差万別、100人いたら100通りの物事への意識の向け方がある、ということですね。
「意識を向ける」ということは、そこにエネルギーを注ぐということです。あなた様のエネルギーのベクトルが、その対象にカチッと合って、そこに集中している、ということです。
あら?
勘のいいあなた様は、もうお分かりね♪
あなた様が「いちいち気になること」。
それに、あなた様はしっかり意識を向けて、集中している!、ということなの。お悩みに「ほんとは集中したいのにな~。」とあるけれど、あなた様はしっかりと集中しているのです、そのいちいち気になることに!
・・・がーん・・・
って感じ、じゃありません?
私はこの真理をヨーガ・スートラで初めて知った時、天を仰ぎました。今までの苦労は何だったのかー!、もっと早く知っていたら楽になれていたのにー!、と(笑)。
つまり、
「気になること」というのは、「自らが作り出していること」なの。
私はこれを「気になること鉤(かぎ)」と呼んでいます。今どきの方はフックと言うのかしら。
あれよ、引っ掛ける金具のことね。
自分にそのフックがあるから、引っ掛かってくるものがあるのです。
「なんで、この人こんな言い方するんだろう?」ということは、あなた様に「こんな言い方」に対するフックがあるのです。なので、気になる。
「視界にちらちら入ってくる、あの人の仕草はなに?!」は、あなた様に「あの仕草」に対するフックがあるのです。なので、気になってしまう。
おもしろいもので、このフックの考え方、さまざまに応用が効くの。
私が気に入っているのは「怒り」に対するフックよ。
ある出来事で私が「怒ったぞ!」となったならば、私の方にそのフックがあって、「怒りの感情が引っ掛かってしまった」と考えるのね。
怒り発生からこの認知まで、今ではおよそ3秒!ここでフックを手放せば、自然と怒りも手放せます。
私がヨーガ・スートラに出会う前は、それはもう怒りに振り回されていたのです。恥ずかしながら。
プンプンが止まらない!怒りにまみれていたわ~。怒りは三毒のひとつだから、さっさと手放すに越したことはありません。
というわけでまとめると、何に意識を向けるのか、エネルギーを注ぐのか、フックを設けるのか、すべて自分で決められる、ということです。
「気になること」の正体は自分で作り出していた、ということ。
だから手放すのも、はたまた、もっと気にして、深く考えてみるのも、ご自分次第というわけです。
自分にとってイヤなことなのであれば、さっさと手放しましょう。一方で、探求したいこと、追究したいことであれば、どうぞ深められてください。人生、そう長くはないもの。
「これが好き!気になる!」にはどんどんフックを増やして、意識やエネルギーを注ぎましょう。
その時間が多ければ多いほど、人生は幸せで、豊かな実りに満ちたものになるとも、哲子は思いますよ。
あなた様にとって、ヨガの時間がそうでしょうか?
いつか一緒にヨーガ・スートラを読める日が来るといいなと願っています。ヨガの学び舎(現代風にいうと、ヨガスタジオかしら♪)でお会いしたいですね。
本日のお言葉
- 悲しみから自由な存在(ヴィショーカー ジョーティシュマティー)
こだわりを手放す(ヴィータラーガ ヴィシャヤン)
ヨーガ・スートラ1章36節・37節 から抜粋 - 「気になること」というのは、「自らが作り出していること」。自分にとってイヤなことなのであれば、さっさと手放しましょう。一方で、探求したいこと、追究したいことであれば、どうぞ深められてくださいね。
またお会いしましょうね♪