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食も美容もオイルブームが続いていますが、マドンナや人気モデルのローラが取り入れていることで人気急上昇中の、「ギー」というオイルをご存知でしょうか?
実はバターをもとにしたもので、インドの伝承医学アーユルヴェーダでは、神聖なオイルとして何千年もの間使われてきた歴史あるもの。

今回は、あらゆるパワーを秘めた万能油、ギーの魅力についてご紹介します。

一般的なオイルとは違う、純粋性の高いギーの効果とは?

ギーとはどんなオイルかというと、無塩バターを加熱することで不純物を取り除いた、100%純粋な油分でできたもの。
アーユルヴェーダでは、その純粋性の高さから、すぐにカラダの中で燃える消化しやすいオイルと言われているそう。

ギーは、食事のほか美容のためのマッサージオイルや塗り薬として、インドの家庭でも一般的に使われているオイルですが、アーユルヴェーダでは最上級のオイルであり、万能油として古くから重宝されてきました。

アーユルヴェーダ講師、Sahokoさんによると、「ギーはあらゆるオイルの中で一番、心とカラダをイキイキと輝かせる生命エネルギー、オージャスに満ちているとも言われているんですよ」とのこと。

生命を輝かせるオイル、なんて、なんだかとても神秘的ですね。

ギーのテクスチャーは、温度が下がると黄金色の液状から白っぽい固形に変化しますが、味や香りは変わらず、バターよりも甘く、香ばしい風味。

バター料理以外にも、ジャンル問わず幅広いレシピと相性が良いので使いやすいのも魅力です。

その効果は、1000以上!? 美容や健康にいいことづくめなパーフェクトオイル「ギー」

具体的にギーの美容と健康への効果は?とSahokoさんに伺うと、

・免疫力を上げる
・脂肪の燃焼をサポートする
・消化力を上げる
・体力がつく
・関節の動きをなめらかにする
・筋肉に柔軟性をつける
・便秘を解消する
・老化を防止する
・火傷の回復
・知力、理解力、精力の向上

などなど、その効果は非常にたくさんあり1000ほどにも及ぶとか。

栄養素としては、抗酸化作用の高いビタミンAやE、脂肪の分解・燃焼・抑制の働きがある共役リノール酸、脂肪になりにくく、すみやかにエネルギーに変わる中鎖脂肪酸、腸内環境を改善する短鎖脂肪酸などが豊富で、栄養価もたっぷり!

今やヘルシーオイルの代名詞とも言えるオメガ3も含まれているうえ、加熱に弱いというオメガ3の弱点を克服している点でも優秀です。

健康にも美容にも効果あり。 いろいろな使い方で、ギーの恩恵をチャージ

ギーは、調理の際に使う食用油の代わりとして使用する以外にも、さまざまな取り入れ方があるそう。早速、おススメの使い方をSahokoさんに紹介してもらいました。

食欲不振の時に

「胃腸の調子が悪く食欲がわかない時は、朝の空腹時に小さじ1杯のギーを白湯と一緒に飲み下すと、食欲がアップしますよ」

便秘や不眠の時に

「寝る前に、ホットミルクに小さじ1杯のギーを入れて飲むと入眠しやすく、便秘の人は翌朝のお通じがスムーズになります」

肌の美容パックとして

「清潔にした肌にギーを塗り、20〜30分ほど置いてからホットタオルで馴染ませながら拭き取ると、うるおいに満ちたモチモチ肌に」

ごはんやスープの味付けに

「お米を炊く時に、ギーを少しだけ入れるとご飯自体がしっとりして美味しいです。また、お鍋にギーと少しの塩と好きなスパイスを入れ、野菜を炒めてからお水を入れて温めるとスープになりますよ。お味噌汁に垂らすだけでも、コクが出るのでおススメです」

食事や飲み物に使用する場合、1日の摂取量は大さじ1〜2杯ほどが適量。摂り過ぎに注意しながら取り入れて。

自宅で簡単に手作りできるギー。作り方と保存方法は?

ギーは無塩バターがあれば、家のキッチン用品で簡単に作れます。市販のギーは、割高なうえ通常のスーパーなどでは手に入りにくいので、ぜひ手作りしてみましょう。

特に満月になる直前に作ると、エネルギーが高まっている時期のため、ギーもエネルギーが高い状態で作られるのでおススメです。

【材料】

無塩バター

ボール
ざるや茶こし
キッチンペーパー(コーヒーのペーパーフィルターでも可)
ギーを入れる容器

【作り方】

1:無塩バターを鍋に入れ、焦がさないよう弱火で少しずつ溶かす。
2:バターが溶けるとシュワシュワと音を立てながら泡が出始めるが、かき混ぜたりせず、そのまま放置する。
3:バターの水分が蒸発し、たんぱく質と分離してくると、泡が大きくなりパチパチという音に変化。ここでもかき混ぜず、そのまま火にかけ続ける。
4:泡が細かくなり、アクのような浮遊物が出てきたら取り除く。
5:しばらくするとアクのような浮遊物が出てくるのが落ち着き、パチパチという音がしなくなる。底に茶色い沈殿物が見えてきたら、そこで火を止める。火を止めるタイミングが遅くなると、温度が上がりすぎて焦げやすいので注意。
6:ボールに、ざるとキッチンペーパーをのせ、加熱し終わった液状のバターを流し入れて漉す。漉して完成したギーを保存容器に入れれば出来上がり。常温で保存し、半年ほどで使い切る。

毎日ギーを取り入れるようになると、割れやすかった爪が強く健康になったり、疲れやすい体調が回復しやすくなったりと、日々感じていた不調がさりげなく改善されていることが多くなるそう。

バターやオイルの代わりに気軽に使って、ギーのマルチなパワーをぜひ取り入れてみましょう。

※本記事はアーユルヴェーダのメソッドにより予防的に健康増進をはかるものです。
※ギーの過剰摂取は、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。作り方や摂取量を守ってください。

お話を伺った人:Sahoko
ヨガスクールFIRSTSHIP講師

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