本日のお悩み
今年10歳の子どもに「サンタさんに欲しいものをお願いするんじゃなくて、欲しいものが買えるお金をお願いしたい」と言われました。・・でも、何がもらえるか分からないワクワクや夢を大事にしてもらいたいのですが、どうしたらいいでしょう?
本日もお悩み相談ありがとうございます。
あら、あら、あら!
これまで数々のお悩みにお応えしてきた哲子ですが、まっすぐなお子さんの気持ちを聞いて、大人の一人としてどうお返事差し上げたらいいかしら?と、ちょっぴり考え込んでしまいました。
だって、10歳の子どもの純粋で正直な気持ちも、それを受け取って困惑した周りの大人たちの気持ちも、どちらも大事にしたいと思いますから。
まずは、サンタクロースさんってどんな方なのかしら?とちょっとお調べしてみました。
「キリスト教圏における伝説の人物。よく知られている造形では、赤い衣装を着た老人で、トナカイのそりに乗り、クリスマスイブの夜に子供にプレゼントを渡して回るとされるが、時代や地域により異なる。(ウィキペディア引用)」
まぁ、なんとも楽しげで素敵なお方のようね♪哲子はお会いしたことがないけれど、子どもたちにとってはプレゼントをくれる、まるで神様のような存在なのね!私までワクワクしちゃいます♪
子どもたちは年に一度の欲しいものがもらえるチャンスだから、「これをサンタさんにお願いしよう!」「いや、サンタさんにはこれをお願いして、これは自分のおこづかいで買おう!」と、あれこれ考えて、お願いするプレゼントを厳選して、そのお願いごとをくり返し口にしたり、お手紙を書く子もいるのかしら。そうしてクリスマス当日にサンタさんからのプレゼントをワクワクして開けるのですね。
なんて純粋で、まっすぐな行いなのかしら。子どもの頃に味わえる、キラキラした夢のような時間と想い。
この「何が起きるか分からない」心の経験ができること、そのものが、哲子は「サンタさんからのプレゼント」だと思うの。
サンタさんは伝説の人物で、神様。そう簡単に会えないし、目に見えないから(たぶん)、呪文のように繰り返すそのお願いが、その子の想いとなってサンタさんに届くのだろうと思いますわ。
大人というのは、知恵もたくさんあって、いろいろな経験もしているけれど、子どもの頃にしかできない、ものの捉え方や考え方というのが必ずあると思うの。
だから、子どもに「サンタさんからお金が欲しい!」と言われたら、哲子はこうお返事します。
「サンタさんは『何がもらえるか分からない』ワクワクした気持ちもプレゼントしてくれてるの。だから、お金や何か具体的なものをお願いするのじゃなくて、『楽しみに待つ』というのが、いいかもしれないね。
もしリクエストがあるなら、サンタさんが参考にできるように『お手紙を書く』というのもいいでしょうね。」
私が大事にしている「ヨーガ・スートラ」という聖典には「イーシュヴァラ・プラニダーナ」というお言葉があります。
ヨガの八支則と言われる「ヤマ(気をつけるべきこと)」「ニヤマ(すべきこと)」の、ニヤマの5つ目に「イーシュヴァラ・プラニダーナ(神への献身)」があります。「神への献身」と言うと重く聞こえてしまうけれど、「大いなる存在にすべてを委ねる」と言えば伝わるかしら。自然の摂理を知って理解して、祈り、ゆだね、調和とともに生きる方法です。
サンタさん=伝説の人物・神様=大いなる存在。
もちろんヨガで「神」は特定の宗教を指すものではないけれど、宇宙や自然、私たちが生かされている原理、そのすべての創造主が大いなる存在です。
その大いなる存在に、心を尽くして、捧げる。日々の行いを良くして、心を込めて祈り、真摯に願い、人としてできる限りのことを尽くして、ゆだねるの。そう、サンタさんに願いごとをする子どものように。
願った結果であるプレゼントは、神様からの贈り物。自分が願ったものが叶うかもしれないし、叶わないかもしれない。プレゼントが「何であるか」にはこだわらず、自分に必要なものをサンタさんは贈ってくれた!とその子も周りの大人たちも思うことができたら、素晴らしいわ。
メリー・クリスマス♪
本日のお言葉
- 神への献身(イーシュヴァラ・プラニダーナ)
自然の摂理を理解して調和して生きること
ヨーガ・スートラ2章32節 から抜粋
またお会いしましょうね♪