皆さん、こんにちは。ヨガスクールFIRSTSHIP講師の鶴見恵美です。
夏の蒸し暑さから少しずつ秋に向けて空気が澄んできた今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか?
先日、私が担当しているヨガスクールFIRSTSHIPでの、ヨガの授業が終わった後に、生徒さんから
「ギー(GHEE)を作ってみたけれど、どう使っていいかわからない」
「バターの代わりにギー(GHEE)が使えるって聞くけれど、和食が多いから全然使ってない」
というご意見やご相談をいただきました。
その時に、一緒に授業に参加されていた生徒さん数人に話を聞いたところ、日常的にバターを使わない、また、ギーの香り(バターのような香り)を嗅ぐと、なかなか普段の食事には活用しにくいと。
ギーに関するたくさんのご意見やご感想をもらった私は、「こんな良いオイル「ギー(GHEE)」を使わないのは宝の持ち腐れ!もったいない!」
こんなにたくさんの方がギーの使い方が分からないということは、多くの方が知りたいのではないかと思い、今回は、この万能オイル「ギー(GHEE)」について紹介させていただきます。
ギーの活用方法は様々ですが、今回は特に日々の生活に直結する食事に関するギーの活用法、レシピをお伝えします。
ギーを普段の食事に摂りいれてみよう
ギーとは動物性の無塩バターを熱してタンパク質と水分を抜いたオイルのこと。
アーユルヴェーダでは、ギーには1000以上の効果があると言われ、食事だけではなくマッサージオイル、塗り薬としても使うことができます。
ギーは脂肪分解や燃焼の効果もあり、また栄養価も高いオイルです。
そのため食事にも取り入れることで、より簡単に栄養を摂取することができます。そしてギーは消化分泌を促す効果があり、アーユルヴェーダで大切にしている消化力を上げる効果もあります。
ギーは、バターのような香りがしますが、実はどんな料理にでも使いやすいオイルです。
バターの代わりにトーストに塗ったり、パスタやスープに入れたりする使い方はもちろん、お菓子作りをする方はバターの代わりに使うこともできます!普段バターを使わない方でも、まずはお味噌汁に入れてみることをおススメします!
お味噌汁の風味は消さず、コクとまろやかさがアップしてとても美味しくなります。また、白いご飯を炊く時や、コーヒーにギーを少し入れるのもおススメです。
食欲の秋にこそ食べて欲しい!ギーを使った簡単レシピ
秋のこの時期、朝晩は涼しくなるとはいえまだ残暑も残り、カラダの消化力は上がりきっていません。
この時期は、新米や秋のお野菜、果物、脂の乗ったお魚など八百屋やスーパーに秋の味覚がたくさん並びますが、食べ過ぎには気を付けたいところ。
またこの初秋、夏よりも涼しく少しずつ消化力は上がってはくるものの、夏に出回る食材よりも、秋の食材は消化に時間がかかる食べ物が多いのです。
いきなり消化しづらいものばかり食べてしまったり、重たいものばかり食べてしまうと不調につながりやすいのです。
しっかりと自分の消化力を見ながら食事をしていくことが大切。
1日大さじ1くらいを目安に消化力を上げてくれるギーをうまく取り入れて、秋の味覚を思う存分たのしみたいものです。
今回は、簡単に手に入り秋に旬を迎える食材を使って、短時間でできるギーを使った、レシピを紹介いたします。
■鮭とじゃがいものギー炒め
秋に旬を迎える鮭やじゃがいも、実は少し消化に時間がかかるもの。生姜や黒胡椒はカラダを温め消化を促します。パセリもむくみをとり胃液の分泌を促します。一緒に取ることで胃に負担をかけずにいただけます。
<調理時間 約10分>
■材料2人分
・鮭 (2切れ)
・じゃがいも (1〜2個)
・生姜 (1かけ)
・黒胡椒 (少々)
・塩 (少々)
・パセリ (適量)
・ギー (小さじ1)
・クミンシード (小さじ1/4) ※なければクミンシードのパウダーでもOK
■作り方
1.鮭とじゃがいもは食べやすい大きさに切る。生姜とパセリはみじん切りにしておく
2.フライパンにギーを入れ、生姜とクミンシードを入れ香りが出るまで弱火で炒める
3.鮭とじゃがいもを入れ、鮭に焼き色がつくまで火を通す
4.蓋をして火が通ったら黒胡椒、塩を少々振ってパセリを最後にかける
お菓子がわりにも!さつまいもとレーズンのギー炒め煮
消化に時間がかかるお芋類もシナモンをかけることで消化を促します。消化がしやすいようにしっかりと火を通して柔らかくしていただきましょう
<調理時間 約10分>
■材料2人分
・さつまいも (30g〜50g)
・ドライレーズン (小さじ2くらい)
・ギー (小さじ1/2)
・シナモン (適量)
・水 (大さじ1)
・塩 (ひとつまみ) ※お好みで
■作り方
1.さつまいもは5mm程度のいちょう切りにして水にさらしておく
2.フライパンまたは鍋にギー(小さじ1/2)を熱し、水気を切ったさつまいもとドライレーズンを入れて軽く炒める
3.お水(大さじ1)を入れて蓋をして弱火で柔らかくなるまで炒め煮する
4.最後にシナモン適量とお好みで塩ひとつまみをかける
味覚も五感のひとつ!作って食べて感じてみよう!
ここで紹介したレシピはほんの一例ですので、ぜひスーパーで並んでいる別の食材や、お家にある食材を使って、ギーを取り入れた料理を作ってみてください。
アーユルヴェーダでは五感を使い楽しい気持ちで、出来上がりを想像しながら作ることも大切にしています。
ぜひ自分なりの活用方法を探してみてくださいね♪
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