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こんにちは!フードヘルスコーチの安井シンジです。

夏本番!毎日暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

寒い冬よりも暑い夏が好きな僕ですが、さすがにこの暑さはカラダに堪えますね。皆さんの中にも、夏バテ気味の方がいらっしゃるのではないでしょうか?

夏バテの原因は、以下のようなことが挙げられます。
・エアコンの効いた室内と外気温との温度差による体温調整の乱れ
・汗をかくことで起こる水分やミネラル不足
・食欲減退による栄養不足

なので、旬のお野菜や果物を食べて、食べ物から水分・ミネラル・ビタミンなどの栄養をしっかり補給して、疲れたカラダを元気にしましょう!

さて、今回取り上げるのは旬の葉野菜「モロヘイヤ」

モロヘイヤはサプリメントや青汁などに使われることが多いため、意外と身近な存在ですが、モロヘイヤ自体をスーパーで買って食べるという機会はそれほど多くはないのではないでしょうか?

今回は夏バテ対策にもなる栄養満点のモロヘイヤにスポットライトを当ててみたいと思います。

モロヘイヤが「王様の野菜」と呼ばれるワケ

そういえばモロヘイヤって「王様の野菜」って言ったっけ?

おぼろげにそんな記憶がありましたが、今回のコラムを書くにあたって調べてみました。

昔々、古代エジプトの王様が重い病気にかかってしまった時、ある葉っぱのスープを飲んだ途端、回復して元気になったそう。そこからその葉っぱをアラビア語で「王様が食べる野菜」という意味の「モロヘイヤ」と呼ぶようになったそうです。

「野菜の王様」ではなく「王様の野菜」と呼ばれるのはそういう由来だったんですね。あのクレオパトラも好んで食べていたそうですよ。

さて、日本では6~9月が旬のモロヘイヤ。

黄色いお花を咲かせるのですが、その花言葉は「体力回復」です。とってもストレートな花言葉。それだけ栄養価に優れているということですね。

では、早速モロヘイヤの栄養について見ていきましょう。

とにかく優秀。食べなきゃ損!なモロヘイヤ

先ほども述べた通り、モロヘイヤはサプリメントや青汁に使われることが多いのですが、それもそのはず。とにかく栄養価が高いんです!

βカロテン
βカロテン含有量は野菜類でトップクラス。βカロテンと言えばニンジンですが、そのニンジンの約1.4倍というから驚きですね。
高い抗酸化作用があるため、生活習慣病の予防やアンチエイジングなどに有効で、体内で必要な分だけビタミンAに変換されて皮膚や粘膜の健康を保つ効果が期待できます。
脂溶性のため、油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。

ビタミンB群
エネルギー代謝に欠かせないビタミン。カラダの中でエネルギーを生み出すサポートをします。疲労回復に役立つビタミンのため、夏バテにもこのビタミンB群が有効です。炭水化物からエネルギーを生み出すビタミンB1はホウレンソウの約5倍、脂質からエネルギーを生み出すビタミンB2はホウレンソウの約20倍。

この数字を見るといかにモロヘイヤが優秀かが分かりますね。

ちなみにビタミンB2は脂質をエネルギーに変えるため、ダイエットをしている方には欠かせません!

ビタミンC
いわずと知れたビタミンC。免疫力の向上、疲労回復、コラーゲンの生成に有効です。またモロヘイヤに多く含まれる鉄分はビタミンCと一緒に摂ることで吸収率がアップするため、貧血気味の方にもおススメです。

ビタミンE
若返りのビタミンと言われるほど抗酸化作用が高いビタミンEは、ホウレンソウの約3倍。アンチエイジング、動脈硬化予防などにも繋がります。脂溶性のため、油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。

ビタミンK
あまり聞きなれないビタミンKは、骨にカルシウムが取り込まれるのを促すため、骨粗しょう症に有効。モロヘイヤにはカルシウムも豊富に含まれています。

葉酸
葉酸はビタミンB12と協力して赤血球をつくるため、造血ビタミンとも言われます。不足すると貧血の原因になることも。夏場は貧血になりがちなので、意識したい栄養素ですね。また細胞の生産や再生を助けるため、胎児の発育にも欠かせません。

食物繊維
食物繊維が多いイメージがあるゴボウを上回る含有量!便通を良くするだけでなく、腸内細菌のエサとなって善玉菌を増やすため、腸内環境を改善します。腸内環境が整えば、幸せホルモン「セロトニン」の分泌も促されるので、気持ちも前向きになるかも知れませんね!

これほどたくさんの栄養が豊富に含まれているモロヘイヤ。サプリメントなどに使われるのも納得できますね。しっかり栄養が摂れるため、夏場の栄養不足にはもってこいです。

またモロヘイヤを刻んだときに出てくるネバネバ成分は、免疫力を高めて疲労回復を促すため、夏バテ予防にも効果的。

味にあまりクセがないため、暑さで食欲が出ない時でもさらっと食べられちゃいますね!

栄養を無駄にしないために・・・

これだけ栄養が豊富なモロヘイヤですが、調理法に気をつけないとせっかくの栄養素が無駄になってしまいます。

モロヘイヤは下処理として茹でてからいただきますが、その際のポイントは「サッと茹でる」こと。水溶性のビタミンCや葉酸などは、茹で時間が長いと食材から流れ出てしまうため、栄養素をできるだけキープするためには、加熱時間は短めに!

電子レンジでの調理だと栄養素が流れ出ることが防げるため、電子レンジもおススメです。

ここで、スーパーや八百屋さんでモロヘイヤを選ぶ時のポイントをお伝えしますね。

【モロヘイヤを選ぶ際のポイント】
・葉の色が濃くて鮮やかなもの
・ハリがあってみずみずしいもの
・茎が太くなりすぎていないもの

こんなに栄養満点なモロヘイヤですが、食べ過ぎには注意が必要です!

モロヘイヤにはホウレンソウなどの野菜と同様にアクが含まれています。このアクの正体は「シュウ酸」や「硝酸」で、結石の原因になると言われています。

下茹でをしてアク抜きをすることで減らすことができるので、あまり心配することはありませんが、モロヘイヤばかりをたくさん食べることは避けましょう!

なんでも「ほどほどに」が良いですね。

いかがでしたでしょうか?

今日は旬のモロヘイヤについてお話ししました。

栄養満点なので夏バテ対策として旬のモロヘイヤを食卓に取り入れてみるのもおススメです。

次回はモロヘイヤを使った簡単レシピをご紹介します!

旬の食材、季節の恵みを感じられるお野菜を食べて、心とカラダを元気にしましょう!

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【安井シンジの台所】 王様の野菜「モロヘイヤ」の栄養キング級レシピ!

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