「瞑想すると悲しい気持ちになることがあります、どうしたらいいでしょうか?」とご質問いただきました。
私も瞑想していて悲しくなったり涙があふれてくるような経験をしたことがあります。
どうしてそんなことが起こるのか、どうしたらいいのか?についてお話していきます。
瞑想すると、なぜ悲しくなるの?
心には無意識の反応パターンがあるといいます。
私たちの心の中には、過去のあらゆる記憶とそれに伴う感情が溜め込まれていて、その記憶と感情によって、あらゆる物事を無意識的に『良い、悪い』『好き、嫌い』と判断しているというのです。
雨は嫌なもの、雨が嫌いと思っているとします。
―その理由は雨が降ると憂鬱な気分になるからー
もしかしたら、子どもの頃に急な雨で新しい靴を濡らし履けなくなってしまった。そんな経験が憂鬱な気分にさせるのかもしれません。
今、雨は靴を濡らしていないのに。
瞑想の目的は、この心の反応パターンを解放して囚われない落ち着いた心でいることです。
ですから、悲しくなることも含め、瞑想中に色々な過去の経験や感情が湧き上がってくるのは当然のことで、瞑想の過程なのです。
瞑想は『良い、悪い』『好き、嫌い』―考えを判断しない―
瞑想中、何か考えごとや感情が浮かんできたら「何か考えたなぁ」と頭の中でつぶやいて、呼吸に意識を向けてみましょう。
その「考え」に良い、悪いの判断をする必要はないのです。涙が出たとしても、それに対して意味づけをすることなく「涙が出てるなー」とそのままにしておきます。
現れた感情に向き合わなくちゃとか、乗り越えなくちゃと、力む必要もありません。
どうしても、ツラくなっていたたまれなくなるのであれば、一旦瞑想を中断して深呼吸をしたり、少し時間をおいてから瞑想してみてもいいのです。
無理なく続けてみてください。
涙と一緒に溜まっていたものが少しずつ外に出て、心が軽くなる感覚が生まれてくるかもしれません。
瞑想で1日1回心を洗おう
朝起きてから寝るまで、毎日色々な出来事が通り過ぎていきます。楽しいことや、嬉しいこともあれば、イライラしたりモヤモヤしたりして心がちょっと疲れてしまうこともありますね。
でも、それは自然なこと。大切なのは、そういった感情を溜め込むことなく日々リセットすることです。その手段としておススメしたいのが「瞑想」の習慣化。
1日1回「瞑想温泉」に、どっぷりつかって心をきれいに洗い流しましょう。
ヨガのポーズや、瞑想の中で繰り返し呼吸に集中する練習をすることで、心の中がすっきりし、感情に流されにくくなります。
感情に振り回されなくなれば、心にも余裕が生まれ、相手に感謝して思いやることができ、心からの笑顔が生まれるのです。そんな素敵な笑顔の人とはずっと一緒にいたくなりますよね。
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