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ホットヨガの効果について、同志社大学と共同研究を行いました。

2022/06/01

LAVAは同志社大学大学院 生命医科学研究科/アンチエイジングリサーチセンター 米井嘉一教授との共同研究により、ホットヨガの効果として、長寿遺伝子「サーチュイン6*」を含む遺伝子のほか、糖代謝、肌質、体重・体型・柔軟性、心身ストレスなどの項目において有意な改善を確認しました。これにより、若々しさと健康と美しさを保つ、アンチエイジングに関する様々な項目についての改善が期待できることが分かりました。

また、今回の共同研究成果である論文の「ホットヨガ12週間実施による心身への影響の検証」は、2022年6月30日に、一般社団法人糖化ストレス研究会より発行される学術誌「Glycative Stress Research 9巻2号」へ掲載予定です。

研究内容について

・背景

ヨガは呼吸、ポーズ、瞑想を組み合わせて行うことで、心身に良い効果が得られると一般的に言われています。国連では、新生活様式における国連職員のメンタルヘルスサポートとしてヨガを推奨しており、世界保健機関でも身体活動に関するグローバルアクションプラン(Global action plan on physical activity 2018-2030)においても、ヨガを健康改善の手段として、取り挙げています。
しかしながら、ヨガの心理的ケア・リハビリテーションとしての活用に関する研究は多いものの、遺伝子を含む身体的なヨガの作用に関する研究は、世界でも調査数が限られています。また、常温ヨガに岩盤浴や温泉療法のような温熱療法が加わった位置づけの「ホットヨガ」の効果に関する研究も、まだ十分に為されていません。
LAVAは日本最大級のホットヨガスタジオを展開する企業として、ヨガの効果に関する調査・検証および啓発を行うため、抗加齢医学を専門とする同志社大学大学院の米井嘉一教授と共同で、ホットヨガの心身に与える効果に関する研究を行いました。

・方法

ホットヨガの心身への各種効果を検証するために、健常かつ普段運動を行っていないと自覚している20歳~59歳までの日本人女性53名を対象に、試験期間中「室温38度前後、湿度60%前後」の環境内で行われる1回60分のホットヨガのレッスンを週2回、12週(3ヶ月間)にかけてモニター調査を行いました。その後、ホットヨガを実施せず日常生活を記録した対照群と比較し、身体に及ぼす影響を検証しています。試験実施前と実施後でアンケート調査、体構造の全体測定、部位測定、柔軟性測定、皮膚測定、老化関連マーカー測定、ストレス評価、血圧測定、血液生化学検査、血液学的検査を施行しています。

・結果

下記の項目において有意な改善が認められました。
・老化マーカー  :長寿遺伝子SIRT6
・血液生化学検査 : HbA1c、カルシウム
・皮膚状態    :角質水分量、シワ、キメ、ポルフィリン
・体構造     :体重、BMI、体脂肪率
・部位周囲径   :ウエスト、ヒップ、バスト、二の腕、太もも、ふくらはぎ
・柔軟性     :前屈、後屈
・心身ストレス評価:健康関連QOL尺度-SF-8の活力、社会生活機能、日常役割機能_精神、精神

ホットヨガがもたらす各種効能を検証した結果、(1) サーチュイン遺伝子SIRT6 の発現量の上昇、(2) 糖代謝に関するHbA1cの低下、(3)皮膚状態(角層水分量、シワ・キメ)の改善、(4)体重・体型・柔軟性の軽度改善、(5)問診票SF-8による心身ストレスの改善の効果が認められました。

同志社大学大学院生命医科学研究科/アンチエイジングリサーチセンター 米井 嘉一 教授コメント

適度な温熱療法とヨガの身体活動の組合せであるホットヨガは、深部体温上昇とヨガの身体活動との組み合わせの相乗効果により、長寿遺伝子の活性を高め、糖代謝・肌質・心身ストレス・柔軟性・体重・体型などの、若々しさと健康と美しさを保つアンチエイジングに関する様々な項目についての改善が期待できることが分かりました。また、血糖管理の指標となるHbA1c値の改善は、ホットヨガを行うことによる糖尿病予防の一助となる、新しい可能性も示唆されたと考えています。

米井 嘉一 教授について

慶應義塾大学医学部卒。抗加齢医学研究の第一人者として、研究活動に従事するとともに、研究成果を講義、講演、著作、学会発表・論文などで日本のみならず世界に発信している。2005年、日本初の抗加齢医学の研究講座である同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授に就任。老化度判定ドック(アンチエイジングドック)における老化マーカーの開発と治療ガイドラインの作成に従事。2008年同志社大学大学院生命医科学研究科教授に就任すると共にアンチエイジングリサーチセンター教授も兼任。最近の研究テーマは老化の危険因子と糖化ストレス。

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