本日のお悩み
推し活に夢中です。周りからは、いい年して何してるの?推し活以外にもっと大事な活動があるでしょ?推し活は、やめなさいと言われることも。でも好きなんです!哲子さん、どうしたらいいでしょう?
本日もお悩み相談ありがとうございます。
あははは!このお悩みの哲子の答えは簡単よ。
やめることは、ありません。
お好きなだけ推したらよろしい♪
あなた様が好きで情熱を注いでいることを、誰がやめさせられると言うのでしょう。
誰かが悲しんでいるとか、誰かが損を被っているとか、そんなことじゃないでしょう?
そもそも、誰かを応援するって素敵なことじゃない♪
あの方が好きと声を大にして言う、あの方が思う存分輝けるようにとエネルギーを送る、あの方の良さを他の方と楽しんでシェアする。
なんて、友好的で平和的なの!
とはいえ、お悩みを寄せてくださっているということは、周りからやめるように言われたり、ご自分でも何かしら思うことがあるってことなのかしら、ね?
こんな時は聖典「ヨーガ・スートラ」を開いて、心のモヤモヤを消してしまったらよろしい。推し活の心得にもなったら、とっても嬉しいわ。
私たちが養うべき「ヴァイギャーラ(見極め)」
独特のサンスクリット語を何度も口にしてみたくなる「ヴァイギャーラ」、これは、物事を見極められている状態のことを言います。
見る、聞く、触れる、味わう、嗅ぐ。
このような五感が働くことで、私たちは外の世界と繋がって、たくさんの情報を得ていますよね。その度に心は揺れ動き、「アレ欲しいなぁ」「コレ嫌いだなぁ」といった感情と手を結びます。
この時、簡単に惑わされず、強い欲に心が囚われていない状態のことを「ヴァイギャーラ(見極めがある状態)」と言います。
ヨガの最も難しい練習のひとつが、この「ヴァイギャーラ」。
対象を無視するでもなく、なかったことにするでもなく、感情を押し殺そうとするのでもありません。
物や人に対して、どれだけ自由なバランス感覚をもって、ほどよい距離感を保ちながら、依存することなく、囚われずにいるか?
貪欲に求めず、執着せず、失う不安がなくいられるか?
これが完ぺきにできたら、聖人!
と哲子も思うほど難しい教えですが、まぁ確かに、この教えを頭の片隅に置いて日々暮らすようになる前と今では、自身の生きやすさが違っているように思います。
確認→自信→確信→自由
「ヴァイギャーラ(見極め)」には、4つの段階があります。
1、確認:努力して見極められる状態
2、自信:さらに見極め続ける状態
3、確信:本当のことを確信できている状態
4、自由:物や人に囚われていない状態
この4を修めることができて「ヴァイギャーラ」というわけです。う〜ん、ヨガの道のりは遠い・・・(笑)。
1、2、4はなんとなく分かるとして、3についてちょっと補足をしておきたいと思います。
ご自分が探求すべきことが見極められていて、誇りと自信と信念に満ちて、人に何を言われても心が揺るがない状態のことです。
うふふふ。
今回お悩みのあなた様は、推し活をやめるように言われて困っているご様子。どうかしら?人に何を言われようが心が揺るがない境地を目指してみては?
詰まるところ、人の評価も賞賛も、どうでもいいのです。人が何を言おうが、ご自身にとって大事なことは自分が一番分かっているのよ。
だからこそ、ありのままを受け止め、期待しないから裏切られることもなく、落胆もない。後悔も、恐れも、心配もない。自分だけの見方で人を評価して、誰かと自分を比べて卑下することも、ない。
どうぞ、強い自己を確立しちゃって!人に何を言われようが心が揺るがない境地を目指してください。
本当に大事なことは?
哲子がヨガの道を歩むようになって10年以上になりますが、たかが10年、されど10年。悩みの淵に立つ度に「ヨーガ・スートラ」に助けられてきましたが、物質的に豊かで、たくさんの情報が溢れるこの現代で、最も難しいヨガの実践のひとつが「ヴァイギャーラ(見極め)」だと、哲子は思います。
心はいつも「気になる推しのアレコレを、私はどうやって手に入れようかしら?」と、計画や心配で忙しくなりがち。
推しに期待しない、推しに落胆しない、推しを評価しない。
そう、ここまでの覚悟と信念で、推しを愛しましょう♪
あ、あと、推しは推せる時に推すに限ります!未来は不確定な虚像、いつなんどき推せなくなるやもしれませんからね。
本日のお言葉
- 第1章15節
ヴァシーカーラ・サンニャー ヴァイラーギャン
第1章16節
タッ・パラン プルシャッ・キャテーヘ
ヨーガ・スートラ 第1章15節・16節から抜粋 - 囚われない心の状態である、ヴァイギャーラ。完全な見極めは、プルシャ(自分自身の真実)に対する正しい理解です。ヴァイギャーラを極めれば、私自身の真実も見えてくる。私は推しをどうしたいのか?(笑)
またお会いしましょうね♪