これまで【連載】ヨガの八支則ってなぁに?(1)~(8)では、ヨーガスートラの八支則をお伝えしてきました。
この連載では、ヨーガスートラの八支則から、「ヤマ」と「ニヤマ」について解説していきます。また、おススメのヨガポーズもご紹介しますので、ぜひ行ってみてくださいね。
では「ニヤマ」の5つの項目についてひとつずつ見ていきます。今回は1つ目「シャウチャ」についてです。
自分を見つめ、心を磨く「シャウチャ」
「シャウチャ」とは「清潔・浄化」と訳されます。
心の反応に振り回されず、また無駄な反応がなるべくない状態を継続することを指します。
そのためにはカラダの感覚を感じることで、常に「今」に意識を戻せるようにしつつ、心に浮かんだものをありのまま見て、そこに評価判断しない練習が必要になります。
そうは言っても、難しいですね。本当に。
ただ見て、反応せずに流していく
心の反応は瞬時に起こります。見たものや聞いたものに感情や記憶、エゴや判断がくっつくこともあれば、浮かんできた考えごとにずっと囚われてしまうこともあります。
そしてインパクトが強いもの、例えば傷ついたことや嫌だったことに心は反応し続けるため、苦しいですね。
実は自分でそのトピックを考え続けることを選択し、心の反応を自ら大きくしているわけですが、大体の場合「自分でそうしている」ことに気がつきません。
傷ついたことや嫌だったことに心が反応し続けることは、自分で心の中にホコリやいらないものを、溜め込んでいる状態とも言えます。
すると、やるべきことに手がつかなかったり、おろそかになってしまったり、考えごとに時間を浪費している状態になります。
苦しいうえに何も変わりません。
まずはただ見るだけ、カダラの感覚をただ感じるだけという練習が、浄化(心のお掃除)の第一歩となります。
ここで気をつけたいのは、頭の中を無にするとか、何も考えないように頑張るということではないのです。
何が浮かんでもよいですが、浮かんだ物事に囚われる前に気がついて手放すのです。つまり、頭に浮かんだ物事に評価や判断を加えて、さらに反応を大きくすることをやめるということですね。
考えごとに囚われる前に、今に意識を戻す道しるべとして、呼吸や皮膚の感覚など、カラダに意識を置くことが推奨されているわけです。
自分で自分の行っていることをきちんと知り、やるべきことに心のエネルギーを向けていくために、シャウチャは大切な練習なのですね。
おススメのヨガポーズ「半分の魚の王のポーズ(アルダマッツェーンドラーサナ)」
半分の魚の王のポーズ(アルダマッツェーンドラーサナ)はツイストのポーズです。
この半分の魚の王のポーズ(アルダマッツェーンドラーサナ)は胴体を下から上にねじり上げていきます。
特に胸まわりをターゲットに行い、痛みなどなければ首までねじりきります。自分のカラダに痛みが出ていないかをよく観察しながら、規則正しい穏やかな呼吸でポーズをホールドすることがコツです。
カラダをねじって呼吸することが日常生活ではあまりないことだと思いますので、あえてその形をとることで、いつもと違うカラダの部分が使われ、滞りが解けていきます。
ねじった状態で3~5呼吸を行ったら、反対側も同じように行いましょう。
また、半分の魚の王のポーズ(アルダマッツェーンドラーサナ)のねじりのポーズから解放された後も深い呼吸をする時間をしっかりと取りましょう。
ツイストを入れた後は呼吸でカラダが広がる感覚がより感じやすいはずです。
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